『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2014年12月18日木曜日

2014年12月号のみどころ


表紙、光のファンタジー「夢のかなたへ」。そのタイトル通り七色のイルミネーションが夢の世界へと誘う。20年前、まだLEDが無かった頃、ホノルルのクリスマスでイルミネーションの豪華さに驚かされたが、今の日本のイルミネーションフィーバーはとっくにそれを超えている、素晴らしい!裏面は「瀬戸の夜明け」と題する美しい写真、一年で数回しかないシャッターチャンスと紹介されていたが、正にその通り、岬の先端に屹立する観音堂と朝日、雲、舟、そして鳥までが見事な構図の一翼を担っている。望遠レンズの効果もあって焦点が明確である。

今月は家族月間。ファンRI会長は、ロータリーカレンダーの卓越したアイデアについて「ロータリアンとって重要な異なった話題を提供してくれる」と称賛されている。確かに月毎に毎年繰り返し定番のテーマが詳解されていれば、頭の中が整理されて良い。バックナンバーを手繰れば、月のテーマのあらゆる情報も知ることが出来る。「友」にロータリー家族が特集されていれば、嫌が応にも自分の家族とロータリーとの関わりが話題になる。今回は会員配偶者主体の奉仕活動が取り上げられている。当地区では「なでしこ2730」という女性ロータリアンだけの委員会があり独自の活動を展開しているが、規則に縛られない、強制されない、もっと気軽な奥様達の集まりがあってもいい、と感じた。

次が『夫婦で共にロータリアン』 親クラブと子クラブ、トラディショナルクラブとEクラブというように別々のクラブに所属されることが多く、当然のことながら夫婦共通の友人が増える。また夫婦間の話題に事欠くことがなく食卓が賑わう、とほぼ全員がそのメリットを語っておられる。夫婦が同じクラブでもその利点は同じで、ロータリーを通じて結婚された夫婦もある。面白いのは、ご主人がクラブ会長、ご夫人がガバナー補佐でご主人が奥様の指導を受けた例。想像するだけでも楽しいが、ご本人達はさぞかしドギマギされたことだろう。

『心は共に』今も尚、積極的に被災地の支援を続けている各地の情報が掲載されている。中で二神編集長が書かれているように、「被災地のニーズが変化し、ニーズに合った支援が求められている、被災地に近くその現状をよく知るクラブへの活動支援が大切」 まだまだロータリーに出来ること、しなければならないこと山積されている。確かにその通りだ。被災地の支援はスタンドプレーであってはならない。

『地区大会略報』「ハッピークラップゴー」で全行程を和やかに運営した当地区も紹介されている。Rotaryいま・・』では13万人もいたロータリアンが今は8万8千人。ひとクラブあたりの会員数も55,7人から39,5人に激減している。事業を実施する際の資金不足、人手不足は必至、それを補うのが近隣クラブとの協働や家族の参加であろう、家族月間を機に考えてみたい提案である。

縦組に移ろう。SPEECH』 企業の海外駐在員として17年海外で暮らした当別町長 宮司正毅氏の講演要旨。極めて面白く世界の民族特性が記されている。南アフリカの世界に冠たる悪法(アパルトヘイト)はオランダ系ボーア人(アフリカーナ)と英国人、つまり白人同士
の対立から生まれた弱いもの苛めだという話。無関係な黒人が犠牲になり、その後マンデラ黒人政権が誕生して急激に経済成長、21世紀の食糧、エネルギーの確保にアフリカが注目を集めているとか。欧州の民族ではタイタニック号をネタにアメリカ人には「Are You a hero?」英国人には「Are you a gentleman?」ドイツ人には「This is a regulation、」そして日本人には「Everybody is doing so」これで自主的に男たちはドボン!円滑に女性、子供がボートで脱出できたとか。みんなで渡れば怖くないが日本人の性格らしい。

『わがまち・・そしてロータリー』では、全国で収穫されるリンゴの20%を産する青森、リンゴの町・弘前が紹介されている。リンゴ農家のリンゴ酒・シードルや農業活性化アイドル・リンゴ娘が活躍するカルチュアロード。巨大アップルパイやおじさんバンド、町の元気が伝わってくる。案内役の中畑さんという呑んべいにも関心を憶えた。