『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2015年5月19日火曜日

2015年5月号のみどころ



表裏、ポールハリスのモノクロ写真、写真は同じでもメッセージが違う、と気づいて見てみると「ロータリアンは言葉より行動に心惹かれます」とあった。ウーン・・頭でっかちの多い最近のロータリアンに聞かせたいひと言。「CLP、RLI、VTT、グローバル補助金、公共イメージ云々、聴きなれない理屈なんて必要ない、ロータリーは超我の奉仕、4大奉仕特に職業奉仕をしっかり学べば充分」などと仰る大先輩ほど、難解な理屈を語りたがる。理屈だけじゃ仲間は増えない、新しいロータリー用語は、ほとんどが活動の基盤なのに。
今月は特別月間の特集が無く、「ポリオ撲滅の最新事情」がトップ。一つの疾病を撲滅する事が計り知れない大きな恩恵をもたらすこと、この運動により構築したシステムは他の感染症の蔓延防止にも役立っていること。ただし110億ドルを費やした運動も、今、頓挫すれば元の黙阿弥。あと少し」を伝えることが、いかに重要かが良く解った。
次が『独自の奨学金をもつクラブ』。制度の維持に「資金」と「マンパワー」が必要とあった。資金はスマイルと個人寄付。資金としてニコニコBOXからの繰り入れで会員の意欲を維持しているクラブ。マンパワーとして新会員をアドバイザーに選任しているクラブ。奨学生も海外からの大学や研究機関への留学生、日本の高校生を対象としたもの、地域の特性を活かし農業に特化した海外からの留学制度もあった。正直なところ、社会が豊かになったためか、我々ロータリアンが意気込むほど、受給する学生の反応が乏しく廃止に至った我がクラブの様な例もあるが・・・

次が「ロータリーデー」、今投稿が殺到しているというコーナー。スポーツ、文化を通じての市民との触れ合いが圧倒的に多い。変わったところでは、市民フォーラム「知って得する高齢者の医療情報“食“」。医科、歯科の多いロータリークラブならではの企画や地産食材を使った「豚汁1000人分の振る舞い」にポリオ募金を重ねた例。海外では姉妹都市イベントで、相手国のドラゴンボートフェスタなどみんなで楽しめるロータリーデーにした例など様々。今年からのプロジェクトだが、ロータリーを一般市民にアッピールする上で、次年度も引き続き継続すべき項目だと感じた。
OB会で絆をいつまでも』には、地方都市のロータリークラブが抱える転勤族との交流継続の、大いにうなずける催しが紹介されている。何れも場所は東京。仙台から静岡からOBも現役も集結する「東京例会」。同じ悩みを抱える我がクラブでも是非採用したい催しだと感心した。

Rotaryいま・・・』ロータリーの特別月間が変わり、識字率、紛争解決、水、母子の健康等々、RIからのお知らせに終わりそうで、戸惑いながら毎月の学習会「有志によるロータリーを学ぶ会」のテーマが身近じゃなくなったと危惧していたら、何と「ロータリーの友」月間を新設するという案内。チョット安堵した。
縦組に移って、SPEECH』子供は生まれてきた時はみんな真っ白なこころ、そこにどんな絵を描くかは親と教師の姿勢。と力説される岡山盲学校の竹内昌彦先生の講演骨子。目の見えない子を差別した我が子を怒鳴りつけた肝っ玉母さん。条例を変更して障害児を市で受け入れたかつての岡山市長。みんなのために使えない100点なんて取れても仕方ない、と自己満足の勉強を戒めた先生。涙が出る程感激して読んだ。400人に1人と言われる目の見えない子、自分はその貧乏くじを引いたが、そのおかげで399人の目玉が守れた。そのことを心にとめて障害者に優しくして欲しい優しさの上には幸せが集まってくる
ほんとに心せねば―。

『わがまち・・そしてロータリー』NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台、山口県萩市。野村興児市長の創作による「まちじゅう博物館」というキャッチフレーズがぴったりの町、幕末に何でも「そうせい」と頷き「そうせい候」と陰口を敲かれた毛利敬親に対して、自ら「ああせい、こうせい」とリーダーシップを発揮する野村市長は「こうせい候」だとか。萩には保守、革新、双方の大物が輩出している。国の在り方に関心を持つ伝統が萩の空気を作っているようだ。明治維新がついこの間のことだったという気がしますね」という感想が言いえて妙という気がする。

今月は『ガバナーの頁』に我が地区の田中俊實ガバナーが176人ものロータリーモメント発表によるモチベーションアップといった今期の成果を述べ、『柳壇』には常連、西岡雅博会員(志布志RC)が入選、ROTARY AT WORK』には小林RCの姉妹クラブとのスキー交流が掲載された。何とか地区代表委員のお役目を果たせている様だ。感謝。