表紙
1年間、表紙のイラストを楽しませていただいた。最後の月は揺れる椰子の木陰に
トロピカルカラー。我々広告屋がロゴマークやコーポレートカラーに好んで使いそうな
陽気な色が並んでいる。もうすぐ夏、そろそろコロナも消えて欲しい。
RI会長メッセージは
今月は、お気に入りの仲間の活動紹介じゃなくて、クナーク会長年度の総括。
「変化を機会として捉える」「ロータリーを柔軟で適応力のある組織にする」
「若者、女性の力を取り込める多様性を持つ」。
コロナという大障害に翻弄され、気がつくと、リモートとかバーチャルとか、
新しいロータリーのスタイルが出来上がっていた。
1年前のクナーク会長の宣言[ロータリーは機会の扉を開く」が
その通りになったことに驚かされる。
(P7特集Diana Schoberg「私たちの自然の中で」
これは、すごく意味のある特集だと感じた。
「環境という新しい分野での取り組みが始まっています」
ということで紹介されているのが、
「地域の経済発展」「基本的教育と識字率の向上」「水と衛生」「平和構築と紛争予防」
「疾病予防と治療」「母子の健康」に環境の整備が関わった場合のグローバル補助金の拠出。
これら重点分野の背景に環境問題がある。
それぞれの問題のバックボーンとして環境があるのではなく、
環境自体を取り上げる時代が来ているのでは?と思ったら、
最後に「環境」を重点項目に採用したマーク・マロニー前会長の談話。
『人と地球環境は切っても来れない関係にある。ロータリアン候補者が、
私達の重点項目を見て環境が含まれないことを知れば別の選択へと進んでしまう」
「ロータリーを成長させるために環境を重点分野に掲げた」。
思わず納得。素晴らしい編集構成だと感心した
(P18特集 台湾「近いうちにきっと会える」
台湾に行くはずだったのに残念だなぁ、と思っていた矢先だったので、楽しく読ませて
いただいた。早くからコロナの封じ込めに成功した台湾では、最大の予防対策をして
通常通り例会や事業を行っている、という報告にもニッコリ。
私達の姉妹クラブ宜蘭RCに思いを馳せた。
中でも『台湾扶論』編集長の話は素晴らしい。日本人の礼儀作法、清潔な日常、
他人を尊重する人間関係等々、日本人よりも日本文化を評価されていて嬉しくなった。
「コロナが開けたら絶対訪問する。この頁に感激して決めました。
(P22)侃侃諤諤⑦「新型コロナ体験 得たこと 失ったこと Part 2」
先月に引き続き、コロナで得たもの、失ったものがテーマ。
みんなそれぞれ同じような思いで暮らしているんだな、と共感もしたが、
リモート例会、ハイブリッド例会が、ほんとに良いのか、やむを得ない対応なのか、
もっと議論があっても良いのでは?と感じた。
確かに今まで呼べなかったゲストも呼べるし、時間が有効に使える。
でも人と人が直接触れ合い、胸襟を開いて語り合うことなく
親睦から奉仕へと続くロータリーの流れが守れるのだろうか?
侃々諤々してみなければ、コロナが解禁になって新しいロータリーのスタイルに変わった時、
会員が残ってくれるのか不安になる。そんな中で、
河北南の東さんの意見。『私達はいつから生きる力を人任せにしてしまったのか、
国が安心をくれるのか?』福祉業界に身を置く東さんの叫びが心に突き刺さった。
(P26)「Rotary projects around the globe」
「5校に1校」ブータンには手洗い場の設備がない学校が5校に1校ある。
日本では考えられない現実にロータリアンが支援を始めたと書かれている。
もう一つ人身売買被害者のうち3人に1人が子供。
世界中どこでも起きている現実だ、というリポートにも、読んでみて吃驚。
数字は目をひきつけます。目を留めます。
「?」と思って内容を見るという人間の心理をついた考えられた頁だと感じた。
P30)「大人の着こなし図鑑⑫ 1年間の総括 セルフイメージ」
格式張らず自由に、気ままに、ロータリアンはみんな仲間、普段着で付き合おう。
という時代に、「服装の乱れは心の乱れ』自分の印象、セルフイメージを大切に、
相手に嫌な印象を与えないように気を配れ、という
この「着こなし図鑑」の精神に私は共鳴する。
セルフイメージとは己を知ること、相手を敬う気持ちから生まれる。
ヒルトンホテルの創始者の言葉『ベルボーイが成功してホテル王になったんじゃない、
ホテル王がベルボーイから始めたんだ」気持ちの持ち方で全く人生が変わる。
(P33)連載コミック「ポール・ハリスとロータリー」
第6章 ロータリーの原理・原則(後半)
いよいよ最終章、1922年、実践派のエドガー・アーレンと
理論派のアーサー・シェルドンの大論争から発展して、
身体障害者救済事業を全面支援する実践派と、問題の重要性はわかるが
国際ロータリーが奉仕活動の実践をクラブに強要してはならない
これはクラブ自治権の侵害だと反対する理論派が対立。
ロータリー分裂の危機はウェストバーグとメイニア・ジュニアという
二人のロータリアンによって調停され、かの決議23-34が生まれた。
【裏表紙から】
(P4SPEECH」悠久の庄内海岸林 クロマツと歩む私の人生
樹木医・松保護士 梅津勘一氏
昔を知る世代には、昔の話をきちんと語り継ぐ責任がある。高度経済成長の時代
地域開発のため酒田北港のクロマツを伐採。この美しい松林の悲劇を目の当たりにして、
大学で林業を学び海岸林の復活に生涯をかけようと決意した梅津さん。
最も大事なのは「多様な主体の協働」行政だけでなく、森林組合、企業。教育機関、それに
住民が連携して森に絡むこと。かつて砂嵐の砂丘に木を植え続けた人々のように、
我々は未来の先人になれるのだろうか?と訴える。
(P9)「この人 訪ねて」中島仁実さん 釧路北RC
北海道釧路のアイスホッケー社会人リーグ「釧路ビア・リーグ」のメンバー中島さん。
試合が終わると和気あいあいとビールを酌み交わすから「ビア・リーグ」。
そう聞いただけで呑兵衛の私は「楽しそ-」と思ってしまう。
学生、社会人と最前線で活躍し、本場カナダでコーチングまで学んだ彼が、
スポーツを通じて街を元気にしようと、地元で同級生たちとNPOを設立した。
勝つためのスポーツではなく生涯楽しむためのスポーツをめざしながら、
社会奉仕活動を一緒にしたいという人たちにサテライトクラブを立ち上げるそうである。
(P14)「ロータリー俳壇・歌壇・柳壇」
またまた、鹿児島西RCの長柄英男会員が快挙。俳壇に入選作として掲載されている。
杣道なんて字、多分誰も読めないと思う。材木の切り出し道の事だそうです。
杣道の桜吹雪や谷に舞う
(P20)「ロータリー・アット・ワーク」
最後のページにジャパンカレントロータリーEクラブの
「プロバスケ観戦に地元の子どもたちを招待」が掲出されている。
新型コロナ感染対策でイベントが軒並み中止になる中、
ご苦労があったと思うが、ジャンパー、のぼり、横断幕を新調するなど
ロータリーの活動PRにも素晴らしい貢献をされたようだ。