『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2021年4月14日水曜日

ロータリーの友を読もう4月

表紙 

明るい季節が帰ってきた。表に出て柔らかい日差しを浴びたい。

鉢物の緑が映えだした、デッキに出て、お茶でも飲もうか・・・

そんな気持ちにさせるイラストです。 色使いがいい。

ページを開けてみようという気になります。


RI会長メッセージは

トップ頁にRI会長のメッセージがある、というのは結構いい。

今月の自分たちのクラブでの取り組みの指標になるし、「友」の内容を予感させてくれる。

また、今年度のクナーク会長は、頭越しにRIの指標を提示するのではなく、

世界中の意識をもったメンバーの意見をシェアするという形で

ロータリーの活動・活躍を示されている。

わかりやすく関心を刺激するメッセージだと思う。


P7)特集  母子の健康月間「日本の母子にできること」

母子の健康というと、低開発国ではまだまだ出産そのものが危険にさらされていて、

その支援に関心がいきがちだが、

日本では周産期医療の発達により母子の安全は

世界のどの国より守られている。

今回の特集は、せっかく母子ともに健康で出産をクリアしながら、

その後の「産後うつ」や「育児放棄」、「児童虐待」、また未成年者の「妊娠中絶」が

問題化しているという現実に対する取り組みが中心になっている。

性教育と取り組む宇部RCは性交、避妊について教えないという指導要領ではできない

講演をロータリアンが行うことによって、誤解のない正しい性知識を指導している。

また甘木RCは九州北部豪雨を機に、弱者母子の避難所、産前産後のケアハウスを開設。

箕面RCは妊産婦の住みやすい町を目指して「マタニティマーク」をPR

大阪西南RCではメンバーによる助産師例会が目玉例会となっているとか。

現実に直面する身近な問題を取り上げ、ロータリーの活動を紹介する等、

テーマの捉え方がいい。


(P14)「静岡大学教育連携講座」 

大学と提携 座学と実習で職業を身近に!

我々広告屋の世界では、現場の専門職が専門学校に出向いて講義し、

希望する学生をインターンシップで企業が受け入れ採用に至る、

という活動が日常的に行われているが、

国立大学が、座学、実習、レポート提出、採点、単位認定、表彰といった

システムを立ち上げ、毎年300人近い履修者を排出している事に驚いた。

これに地元の企業人(ロータリアン)が積極的に関わっている。

地域からの人材流失を少しでも減少させようとの意図もあるが、

職業を通じて社会に奉仕するロータリーの本質をついた試みで、

これはぜひ我が県でも実施するべく、関係機関に働きかけてみたいと思った。

いい記事です。共感。


P16) 「視点 ガバナーのロータリー・モメント」

P20Rotary projects around the globe」 

P22) よねやまだより

「米山から世界の町へーインドネシア・マラン」

日本の富士山とそっくりな山があるマランはジャカルタから

飛行機で1時間半の観光地。よく知られたナシゴレンだけではなく

BAKSO(バクソ)という肉団子スープが美味しいらしい。

マラン出身のエカプリッソさんは、八戸工業高専から山形大学、

東大の修士課程に進んだ俊才。今は隣のマレーシアで日本企業への

人材採用の仕事をしているが、やはりコロナでロックダウン、

在宅勤務のようだ。早く才能が活かせれば、と祈る。



P24 「大人の着こなし図鑑」 ワンピース

ワンピースとはOne-Piece-Dressの略で、つなぎのドレスのこと。

よく耳にするローブ・モンタント、ローブ・デコルテとは皇室の礼装で

一般庶民でもワンピース形式が正式な服装らしい。やっぱり女性は

華やかなワンピースにアクセサリー、ハイヒールというのがいい。


P27) 連載コミック 「ポール・ハリスとロータリー」

      第5章 ロータリーの精神(後半)

「障害児が教育を受けられないことは

その子の一生にマイナスなでなく、その子の良質なエネルギ

社会に還元できないという意味で社会の損失である」

と力説し、それぞれのロータリアンが持てる力を持ち寄って

養護施設を創ったフランク・マルホランド元RI会長の話


P36) NEW GENERATION

21歳のロータリアンがいることにびっくり。

ローターアクトがRIへの参加を認められて「??」だったのに、

専門的職業人でもない学生がロータリアン?

でも読んでみると、貿易会社を起業し国際社会で難民問題の解決にあたるため

行動を開始していると知って納得。問題意識を持つこと、行動すること。

それだけでロータリアンの資格は十分かもしれない。

ただ、日本のローターアクターは、まだまだロータリーへの依存意識が強くて難しいような気もするが・・


P39「財団管理委員長からのメッセージ」

やはり、説得力がある。今月はアメリカの建築家ダニエル・バーナムの言葉。

「小さな計画は立てるな」

「小さな計画には血を沸き立たせる様な魔法の力は無く、計画は実現できない」

地球上のたった一つのクラブが、大きな計画を立て、他のクラブを巻き込み、他の団体も国家も、

更にはビル・ゲイツの財団の協力まで得て、ザンビアのマラリアを撲滅しようとしている、とか。

ロータリーとは目的のために世界が一つになれる団体。成程それでこそロータリー。


縦頁に移って

P4  SPEECH

0から1をつくる (一社)ロコ・ソラーレ代表理事 本橋麻里氏

「0から1をつくる」というテーマに「何だろう?」という関心が湧いた。

ゼロから始めると、いいことなら周りが関心を持ってくれる、感謝してくれる、協力してくれる。

カーリングの場合はそれが、地場企業を巻き込み、自治体を取り込み青森の「町おこし」に繋がった。

本橋さんがゼロから始めた常呂町の(一社)ロコ・ソラーレも然り。

いかに地域をスポーツに巻き込むかがその鍵を握る。もう一つはゼロスタートからのプロセスが

みんなでやろうというコミュニケーションを生み出し、自主性、自発性が生まれるということ。

流行語にもなった「そだね~」は決して偶発的に発せられたものではなく、

ミーティングで普段話していた言葉、つまりコミュニケーションという必然性があって生まれたものらしい。


P9「この人 訪ねて」

平井憲太郎さん 東京池袋西RC

なんと平井さんは、かのミステリー作家江戸川乱歩の孫。

「怪人20面相」「少年探偵団」は、我ら団塊世代は誰でも知ってる人気ドラマ。

その平井さんはこれまた独自の世界、鉄道模型の月刊誌「とれいん」の社長さん。

会社の玄関には本物の機関車が展示されている。

子供の頃から鉄道ファンで松本謙一さんと写真集「煙」を自費出版し

大当たりしたのが、この仕事に入るきっかけになったとか。

祖父江戸川乱歩が創立会員であった東京池袋RCではなく池袋西RCの会員。

祖父は、作家としてロータリーに登録されたことを喜んでいたらしい。


P30) ロータリーアットワーク

地区の西都RCが、ネットを使用してコロナ禍にある地元の医療従事者の支援を

迅速に決定し実行。会員一人ひとりのメッセージつきで、どら焼き500セットを寄贈

したことが掲載されている。