『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2018年10月9日火曜日

ロータリーの友を読もう10月


R友地区代表委員  深尾 兼好

WHOからのEメールに書かれている数字ではなく、発症した子どもがいたか、いなかったか、だけが気になる」 我らがバリーは、この一言でポリオ撲滅が手の届くところにある、という現状を語り、世界ポリオデーへのイベント登録を呼びかけた。
参加することがインスピレーション。段々今期のテーマの意図が分かってきた。

今月は明治150年の特集。
今、鹿児島はNHK大河ドラマ「西郷どん」のブームで明治維新150年が異常な盛り上がりを見せている。そんなに中にあって、「友」でも会津と薩摩、因縁を超えロータリーが結んだ縁、として、会津若松西RCと鹿児島中央RCの友好盟約が紹介されている。今もなお怨讐の残る戊辰戦争の惨劇を超越し、心を開いて語り合うところまで漕ぎつけた、かつての仇敵両クラブの努力に敬服する。
私の所属する鹿児島西RCも若干立場は違うが、戊辰戦争での西郷隆盛の配慮に感激した庄内藩、鶴岡RC兄弟盟約(姉妹ではなく男気の付き合いということで兄弟)を結び交流している。西南の役で西郷に従い戦死した庄内藩士もいるくらいで、鶴岡での西郷さんへの敬意は地元鹿児島を凌ぐほどとも。
また、戊辰戦戦争角館戦線での盟友、秋田藩(角館RC)と長崎大村藩(大村RC)38年に亘り姉妹クラブ交流をつづけておられるし、佐賀武雄RCは秋田市と150年の時を超えて交流。戦没佐賀藩士が眠る秋田の葉隠墓地への墓参に始まり、
今年は秋田から「竿燈祭りを
招いて一大イベントが企画されているという。
「時を経て仇敵、盟友が語り合う、これぞロータリー
会津若松西RCの田中会員の言葉に全く同感である。

また、今月は米山月間。
『よねやまだより』では、新旧理事長の対談が掲載されている。
「学友は米山の財産、永久に日本の、そしてロータリーの理解者になる

という信念から、米山を世界に知らしめ米山学友をロータリー学友に組み込むという、画期的な定義変更を成就させた小沢一彦理事長が退任され、学友との長い交流こそ大切で、そのための支援を強化していきたいと語る斎藤直美直前RI理事が新しい理事長に就任された。確かに学友の存在感は急激に高まり、奨学生を招いての交流が地区内各クラブで行われている、と聞く。
わがクラブでも、米山奨学生 黄晶さんを学習会に招き作成中の博士論文について、会員と激論を交わし、ただの学資援助ではない親愛の情を感じた。米山梅吉翁の伝記が次に載っている。明治と同じ150年前の生まれ、役者と間違われるほどのイケメンで、アメリカ留学中、キリスト教系の大学にあっても日本の信仰を失わず、ジャップと罵られパンチ一発。落語を英語でやって喝采を受けるような洒落たひと、であったらしい。好感、好感。

Ich bin ein Hamburg
2019年国際大会の開催地ハンブルグの紹介。黒いコーデュロイのジャケットにベスト、ベルボトムのパンツ、古びたシルクハットで小さなBarでたばこを吸いながらビールを飲んでいる男のいる町・・・もうそれだけで行きたくなる。着替えとわずかな金をもって旅に出る、行く先々で持てる技術を生かして滞在費を得る、ウ~ン、やってみようかしら・・

縦組みに移って
SPEECH は日本建築士会の三井所清典会長の
地域資源を活かした復元力のあるまちづくり」
明治神宮の神楽殿を,神宮の森の樹木を一切切らずに建てる、という経験を通じて、地域のまちづくりを指導されている。地域資源とは材木やイグサ、紙、土といった建築資材に限らず、人材もまた資源。確かに地域の耐久資材、家や設備、公園などをいつまでも残すには、地元で確保できるものを使って、地元の人の生業で保全していくのが一番。
技術が進化し古い技術が淘汰されていくと考えるのは早計で、先端技術を持ったゼネコンがいつも地域のメンテに携われるわけではない。との考えから生業の生態系の保全を提唱される氏は、日本の伝統的な木の文化をユネスコの世界無形文化遺産に認定してもらう運動を進めておられるとか。
曰くThink globally act locally

『クラブを訪ねて』大阪堂島RC。クラブ創設以来31年、例会を一度も欠席したことのない100歳の会員、藤本眞一郎さん。奇跡の生還を遂げた戦争体験に始まり、人生の「つき
で、クラブの創設から会長にまつり挙げられてしまった話。会員の減少からクラブの存続をかけた例会隔週の提案に賛意を表して支持、重鎮の存在感を示された。会員増強は16名、さすが。
今月の当地区からの投稿は、『友愛の広場』に熊本西南RC「全国西南の集い」の投稿で、鹿児島西南RC『歌壇』宮崎RC薗田潤子会員が特選。『ロータリーアットワーク』志布志RC/志布志みなとRCの「地元の川で自然観察」、が掲載された。今月は好調!