『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2020年12月11日金曜日

ロータリーの友を読もう12月

表紙 

コロナ禍で自重の思いが伝わるひっそりとしたクリスマス。華やかなデコレーションもなく、

外は雪。是が非でも明るさを復活させたい来年のために、今年はがまん、我慢かな・・・

 

今月は、我が2730地区からの投稿は無し。ただ、新型コロナウィルス感染症の影響に関する

アンケートでは、5件の報告が取り上げられていて、うち1件は写真5点入りのコラムになった

奄美RCの「こんなときこそコミュニケーションを図ろう)という呼びかけ。離島ゆえのハンディを

克服して積極的に活動するクラブの様子が伝えられている。ぜひご一読を!

RI会長メッセージは

パンデミックでも立ち止まらなかったロータリ-ということで、

オンラインでの奉仕プロジェクトバーチャル形式の募金など新しい様式の

活動を取り入れた2人のロータリアンからのメッセージを紹介している。

ひとりは、BETUS TOURSというエコツーリズム事業。コスタリカの女性起業家たちと絆を深め

SNSWeb運用をサポートしているテキサスのEクラブに所属するリーザ・ラーソンさん。

もうひとりは、オンライン例会にオンラインでしか出来ないプログラム=世界中から、RI会長を

含め著名な方々を招いた卓話、を実施し300人以上の訪問者を集めたナイジェリアの

女性ロータリアン、ブレッシング・マイケルさん。


ホルガー・クナークRI会長は

ロータリーは、コロナ禍を乗り切るだけではなく、この危機にますます力を得ている」  

と言い切る。まさに危機はチャンス、ということだろう。

今月は疾病予防と治療月間

「世界のクラブの例会は今」

コロナ禍で対面形式の会合が開けなくなった今、ロータリ-の活動は、どうなったのか?

オンライン例会のため対面で会うことが少なくなったため、

声を掛け合い工夫して会う機会を作っているイギリスのクラブ、

インドはむしろオンラインの方が旅費が掛からないため世界中から優秀なスピーカ-

卓話が聞けたり、バーチャルで海外ツアを楽しむなど活性化している。

ロックダウン(都市封鎖)となったドイツは、2家族までしか集まれないため

オンライン例会は必至だが、ロータリークラスターまで発生したため、罰金を伴う等

規制が厳しく、ロータリー行事の開催や奨学生の派遣は不可能に近い。

最も感染者が多いアメリカは、当初オンライン例会になったが、それほど危機感はなく

通常に戻った今、ゴルフ例会やスキー例会を楽しんでいる。ただ、奉仕活動は寄付が中心。

ブラジルは、すべてのクラブ例会がオンライン。そのお陰で、他クラブの例会への参加が

容易になり、RI理事などロータリーリーダーたちの講演にも出席できるし、オンラインで

呼ぶ事もでき、そのことがロータリーの存在感を大きくしている、とか。

なるほど、たしかにホルガー・クラーク会長が言うように、

どんな状況でもロータリーは、それの適応する新しい形で活動を継続、いや発展させる、

ということがよく分かった。

今月の特集は

「どうなる?クラブの今後

新型コロナウィルス感染症の影響に関するアンケート調査の第2

会員の増減、会員維持の工夫、クラブの懸念事項についてのクラブの回答が集計されている。


まず、会員数の増減。減ったは45%、ただ、その中で、コロナの影響ではない、と

考えているクラブが半分以上。断然コロナの影響が強いと思っていたが、数値を見ると

15%程度に留まっている。意外とロータリーは絆がしっかりしている。

会員維持の工夫としては、会員同士のコミュニケーション、新会員の勧誘、会員の相互援助の順。

魅力ある例会、参加型の例会を企画したり、会員同士で扶け合う、充電の年と考え研修を

充実させるといった意見の他、人頭分担金の確保だけを目的としたRIの増強政策に問題がある、

という意見もあった。また、会費を下げたクラブが135もあったのは驚き。

経済的ダメージの大きい会員には、年会費の減額や納付期限の延長を実行したクラブもある。

オンラインでの参加会員には、昼食代を差し引く、

驚いたのは、クラブへの支払い、ビジターフィーやニコニコをキャッシュレスにした

へー!商店でもないのに、そんな事できるんだ?


親睦を深める機会として、LINE、メールでの交流を積極的に行う、

新会員からの意見を聞く懇談会や新会員による事業の推進、夜間例会、家族会、同好会、

最近少なくなっていた炉辺集会やIDM(インフォーマル・ミーティング)を増やす事も挙げられている。

原点回帰・・・ということかも。


興味を持ったのは、コロナ禍でダメージを受けた業種の救済として会員身分に「休会会員」を

追加したり、会費減額、出席免除規定を緩和する等の措置が取られたこと。

例会の回数を減らす、夜間例会に切り替えるという意見は、当地区のきもつきRCからも出ていた。

コロナの状況によっては会長の判断で出欠を取らない。会員の負担を軽減するため

委員会の数を減らす。例会の昼食を会員の店に注文するというクラブもあった。


新型コロナ関連の事業では、感染防止のための事業を行ったクラブが約半数、

医療機関にマスクや消毒液贈ったり、寄付をしたりしている。

アルバイトができなくなった学生への支援、当地区の延岡中央RCは学校のトイレ消毒を行っている。


クラブの活動計画については、8割近くがコロナの影響で変更し、今年度はクラブ奉仕

(会員増強・会員維持・退会防止)に力を入れる、が圧倒的。

クラブが抱える懸念は、メンバーが顔を合わせる機会が減少したことと、会員の減少、奉仕活動の

継続に不安がある、というクラブが多い。今は、じっと耐えてSTAY CULBというクラブもあった。

時代にあった活動を模索する、ということもある。

と、もう一つ、行動する人を非難することはやめて、応援しようという我が地区の鹿児島中央RC

の意見は極めて大事なことだと共感する。

最後に奄美RCが写真入りで時代に即した元気な活動を報告している。


次がRI指定記事

躍動する台北

2021年国際大会の開催地、台北の紹介。台湾は最も身近な外国の一つで、昔から気軽に

よく行った。活気があって楽しい街ではあったが、決して便利で衛生的な街ではなかった。

ところがこの紹介記事を見てその様変わりに驚いた。

MRTの整備によって街に機動性が生まれ、環境が改善された。

今の台北には、林立する高層建築中に、古くからの寺院が点在し、ビルの谷間には

公園や山道が整備されているとか、そして、強調されているのがMRTの建設とともに

生まれ変わった清潔な駅やトイレ。女性に対するセキュリティにも十分配慮されているらしい。

台北の寺院は、道教なのか?仏教なのか?よくわからないが信仰心は篤い。

寺院巡りはもちろんだが、ご自慢のMRTにも乗りたい。仏塔を模写したとも言う台北101にも

昇ってみたい。当然、世界一うまい屋台の中華も味わいたい。

新しいメニューがいっぱい出来ていると言うし・・・昔から小籠包は、必ず食うものだったが。

この特集で、台北の新たな魅力を知った。コロナさえ片付けば、絶対行きたい。という気になった。

イーリャ・フォルモサ(ポルトガル語の美しい島=台湾)改めて現地で感じてみたい。


 

「侃々諤々

文字を読むなら、紙、それともデジタル? 

情緒、情感を重視する日本人気質は「紙」。

迅速さ、情報整理を第一に考える欧米人気質なら「デジタル」。

だから私は「紙」。ペーパレスの時代では生きられない人間だと嘆いてきたが、

4人の投稿者の方々の意見を聴いてみると、いちいち頷ける。

資料に赤線を引いたり、書き加えたりできるのは紙、

画面上で指一本でデータが改ざんされる危険極まり無いのがデジタル。

文字は書くことによって記憶する。漢字を忘れるようになったのはデジタルのせい。

ふむふむ。人間は五感で記憶する。だから頁をめくる、印刷の匂いを嗅ぐ、

紙の手触りを確かめる、これは「紙」でしか出来ない。

でも、連絡事項は、紙だと積み上げられて探すのが大変、デジタルなら保存、整理が簡単。

いつでもどこでも引っ張り出せる。更に、小さな文字は、ルーペがなくても拡大できる。

外出先でもタブレットを携帯すれば、過去の書類が引き出せる。うーん、なるほど。

でも一番気に入ったのは、ロータリーの友を機内で読んでいれば、CAさんに

「ロータリアンですか?」と声を掛けてもらえる、という意見。デジタルだと、そうはいくまい。


こんな記事もある

『バギオ基金』

あまり知られていないようだが、フィリピン・バギオの若者「特に日系」を支援する基金

のことで、マニラ近郊の山岳地の道路開拓に従事し、地元に住んだ日系人の子孫が

太平洋戦争の敗戦で、日系人であるが故に報復と迫害を受け、彼らを救済するために

立ち上げた基金だそうだ。世界の各地で苦闘している日系人がいる。知らなかった。

日本のロータリーが国際奉仕活動として全面支援している活動でもあり、

コロナで厳しい時代だが、基金が40周年を迎える今、バギオは行ってみたいところではある。


今月の『よねやまだより』

台湾・台北の奨学会、陳思乾氏のメッセージ

来年6月の国際大会に合わせて、「米山学友の世界大会」も開催されるとのこと。

台湾の米山奨学会は、「台湾に留学する日本人への留学制度」を実施し、

36人もの日本人留学生を支援している。システムは日本と同じで、カウンセラーや

世話クラブが指名され、卒業後も交流が続いている。

台湾観光で陳さんのお勧めは、国立博物館鉄道パーク。鉄道と同時に開業した

台湾鉄道ホテルは、超高級で帝国ホテルより宿泊料が高かったとか。

ますます台北に行ってみたくなった。

大好物の台湾マンゴーは6月が食べごろだし、ほぼ訪問確定、かな。


連載コミック

『ポール・ハリスとロータリー』

3章 ポール・ハリスの沈思黙考(後半)

いよいよ、ロータリ-クラブ結成の場面を迎えた。

1905年2月23日、ユニティ・ビル711号室。石炭商のシルベスタ-・シール。

洋服屋のハイラム・ショーレ-、鉱山技師のガスターバス・ローア、とポール・ハリスが集い、

異業種の人同士の社交の場として始まった。2回、3回と会合が行われ、メンバーは9人に。

そして、シルベスタ-・シールを会長として、異業種の交流会が結成され、

名称は互いの職場をローテーションで回ることから「ロータリークラブ」と命名された。

みんなで昼食をとりながら会合を開くというのも、このときからの慣習である。

成程、例会を昼にするのがロータリー、夜やるのがライオンズとよく言われるが、

昼の例会には、歴史があったんだと納得。


次が楽しみにしている

ラビンドランR財団管理委員長からのメッセージ

『人類が私たちの仕事』

チャールズ・ディケンスの「クリスマスキャロル」が引用されている。

年老いた守銭奴が、精霊の魔法で、安月給でこき使っている召使いの

家を訪れ、その家族愛に触れ、更には他界した共同経営者の悲惨な姿に

警告され、私財を投げうつ人道主義者になる。という話から、

人類への奉仕に遅すぎることはない。クリスマスに守銭奴が学んだ人に与える

という奇跡の技はロータリー財団が常に行っていることだと、解説している。

クリスマスは与え、分け合う日、心に刻んでおこう。

 


ひっくり返して縦組みを見ると 

SPEECH

『環境中の有害物質の健康に与える影響』

小児科医の角田和彦氏の講演要旨。

アレルギーとは、哺乳動物だけが持つ、人がからだを守る防衛反応。

アトピーも同じで化学物質のような毒を体内に入れなければ良くなる。という話。

香料にもアレルギーが有る。海外では制限している国もあるし。日本でも香料自粛の

通知をしている街もあるらしいが、ほとんどの人に危機感はないようだ。

洗濯するときの柔軟剤や保温性、抗菌防臭性を備えた機能性下着などに含まれる

化学物質も良くない。

また、ダイオキシンは規制法ができて環境への排出は激減したが、食物連鎖によって、

結局は人体に吸収されている。卵、牛乳、魚に対してアレルギーが多いのは、そのせい

だとか。アレルギーの原因がそんなところに合ったとは、ちょっと驚き。

また、老化とは体が錆びる、焦げること、言い換えると体が酸化し糖化すること。

高温で処理した時に発生する酸化コレステロールが危ない。この活性酸素を抑えるには、

煮もの、味噌汁、漬物、ご飯、お茶といった日本の伝統文化が理にかなっているそうである。

また焦げた物質は、アルツハイマーに繋がるし、キツネ色、焦げめ、が老化の原因に成る

フライドポテトや焼きすぎた魚、トースト、炒めものは気をつけるべし、とか。

コロナの防止には、良質の油と野菜、体を温め安静が大事、解熱剤は使用しないこと。

-っ、と唸ってしまった。全然今までと考え方が違う。


『この人訪ねて』


熊本県玉名中央RCの矢野希実さん。製鉄関連会社のエンジニアから

米と野菜と家畜を合わせた酪農家に転身した変わり種、鹿児島弁ではボッケモンという。

乳牛といえばホルスタイン、肉牛と言えば、たっぷりデブった霜降り、と思っていたが、

改良種や故意に太らせた牛はメタボ、成人病だと仰る。

糞も草を食んだ牛のは臭くないらしい。ちょっと驚いた。

米も野菜も無農薬・・・だけではなく無肥料だとか。

ロータリアンとしては、クラブの戦略委員会で「食育プロジェクト」を主導する活動家。

仲間と自然肥育の牛肉、チーズ、牛乳、野菜を使ったメニューを開発している。

まさに、究極の職業奉仕、信頼できる仲間とともに発展するロータリアンの真髄だろう



『卓話の泉』

みずほ銀行の支店長さんの卓話。

2018年に時効となった当選金(宝くじは1年で時効)はなんと127億円、

その中に4億以上の当選金が1本、1億以上が7本もあったとか。

もったいないなぁ・・・当たらないと思っている人ほど当たる、ということかしら。

2020年11月12日木曜日

ロータリーの友を読もう11月

 

表紙 

対岸の山上に三日月がかかる。窓を開けて風を入れると結構寒い。

でも熱燗飲み終わるまでこのまま月を眺めていたい・・・想像力をくすぐる絵です。

今月は、我が2730地区からの投稿が4件、久々に地区委員さんはご満悦です。

一件は、16ページ。小中学生に勉強を教える寺子屋塾を開設した「鹿屋高校インターアクト」の活動。

2件目は「ROTARY AT WORK」 産学官の連携を目指す「鹿児島大学アカデミーRC認証状伝達式」

3件目はコロナ禍中に行われた「鹿児島西RC500回学習会」 。4件目は歌壇でコロナ禍を詠った

「宮崎RCの薗田潤子さん」が入選。ぜひご一読を!

RI会長メッセージは

より多様な人々の受け入れを促進するタスクフォース(緊急組織?)の設立によって、

ロータリーで初めての女性RI会長ノミニーが選出されたことを紹介し、RYLAの学友、

アリア・アリさんの言葉を借りて「ロータリーは多様性の扉を開く」ことを伝えている。

「他人のことを自分のこととして考えることができれば、偏見はなくなる」・・・

素晴らしい言葉だ。

今月はロータリー財団月間

「グローバル補助金を知ろう」

海外のRCと連携したり、留学生に奨学金を給付するなど、グローバル補助金の

有効な使い方は様々、ポイントをしっかり押さえれば、「あなたのクラブでもできる」

我々も、ぜひ取り組んでみたい。

まず始めが、

「大切なのは3つのポイント」という報告。

タイ・チェンマイへの医療機器提供にグローバル補助金を活用した小牧RCの報告では、

「知る」「見る」「信頼性」が、そのポイントだが、最も重要なのが、相手が信頼できるかどうかを

見極めることのようだ。双方のガバナーが知り合いだとか、現地に友好クラブが有るといった

状況ならまず安心。RIWebサイト「ロータリーショーケース」からも検索できるが

信頼関係を築けるかの見極めは難しい。やはり実施国の支援要望を知り、現地RC

関わっていることを確認することが必須。であろう。



次は

東京麹町RCの例。バリ島への医療支援で、財団から7万ドル以上もの資金補助を得て

子供たちのCLP(口唇口蓋裂)手術を実施。現地のクラブの事業経営能力に驚いた。

という報告が掲載されている。私のクラブでもカンボジアの医療支援にグローバル補助金を

活用しようとプロジェクトを進めているが、コロナ禍もあって、なかなか現地のRCとの話が

進まない。いきなりこちらから事業提案を持ち込むのではなく、まず、現地RCの意見を聞き

信頼関係を築いたのち共同で提案すべきだったと反省した。

最後が補助金を受けた奨学生の報告

京都RC、千玄室さんの「一碗からピースフルネスを」という言葉に感動して、

グローバル補助金を貰い、UCLAに留学した岩村華子さん。比較教育学を学び、

メキシコで教育活動に従事、文化の違いが差別を生む社会の中で、多文化共生と取り組む。

ロータリアンではないが、本物のロータリアンだ、と感じた。



ページを捲ると見開きでポリオワクチン投与の写真

アフリカ地域野生型ポリオ根絶の文字

これで残すは、アフガニスタンとパキスタンの2国になった。

 

また115日を含む週はインターアクト週間

地域に貢献するロータリーの芽ということで

2つのインターアクトクラブが紹介されている。



一つは我が2730地区の鹿屋高校インターアクトクラブ

エコキャップや紙芝居映像化、伝統芸能の伝承など積極的に活動するIACが、

地域の教育活動と取り組んだ。小中学生に自分たちで教える寺子屋塾を開設、

子供たちの質問に苦闘しながら、教える側、教わる側、双方に利ある

面白い取り組みとなった。



そしてもう一つの特集が

『どうなった?例会』

「ロータリーの友」が実施したアンケートの集計。

1、新型コロナの例会への影響

1回でも休会したクラブは97,2%3月上旬、一気に休会するクラブが増えている。

元通りに再開したクラブは70,4%1/4は回数を減らしている。再開したのは6月上旬

未使用となった例会開催費用はほとんどが留保、寄付や活動資金に転用したクラブもあった。

「こういう時期こそ仲間意識を高めよう」「あえて奉仕・活動しない勇気も必要」という

メッセージが寄せられ、災害支援等の準備や周年事業の積立に振り替えたクラブもあった。

2、感染予防のために講じた、会合形式

オンラインやDVD配布で行ったクラブは、37,3%そのうちWeb会議は78,1%

半数は例会場とオンラインの混在を採用していて、会員の評価は86,6%が肯定的。

ただ、コロナ終息後この方式を採用するか、については」半数以上が否定的のようだ。

新しい生活様式はかなり厳しい・・・かな

オンライン例会の良い点は、「三密が避けられる」「出席率が上がる」「開催費用が安く済む」

「仕事の都合とかで例会に参加できなかった会員も参加できる」

「みんなの顔が見えて却って親近感が深まる」という意見が寄せられた。

逆に悪い点は、「ソフトの不慣れで混乱する」「見えづらい」「聞いてるだけの会員が増える」

「事務的で冷たい」「親睦が生まれない」PCを仕えない会員は欠席、退会に進む」

「雑談が出来ない」「SAAの仕切りがまずいと、会話が重なる」

とはるかに否定的意見が多いのは、今後に課題を残すと思われる。

3、例会の感染予防

殆どのクラブが予防策をとっている。

ソーシャルディスタンス、マスクの着用、消毒、検温の他

歌、握手、食事を中止しているところもある。歌はハミングでというのは面白い。

食事を一斉ではなく自由分散にしたり、弁当にして持ち帰るというクラブもあり、

個人的には

当面は、物珍しくて悪くないが、いつまで続くものか?必ず飽きが来るような気がする。



連載コミック

『ポール・ハリスとロータリー』

3章 ポール・ハリスの沈思黙考(前半)

電子版にアニメーションが公開されていることを初めて知った。

結構楽しめる。例会で上映してみたい。

5年間の放浪?社会体験を経て、シカゴに居を移し弁護士を開業。

2年ほどで生活は安定したものの、シカゴの街には誰一人顔見知りもなく、心の渇きを覚え、

この街の異様な冷たさと寂しさを痛感。工業化による都市の歪の中で、自由競争がもたらす

実業家たちの警戒心を解く必要性を感じる。教会でも、それは救えない…

そんな時、先輩弁護士が主催する依頼人との社交クラブに参加し、

同業者の組合ではなく異業種の交流会を思いつく。

これがロータリーの起源。心が休まる場所、時間、交歓を創ることが

ポール・ハリスの願いだったに違いない。



今月はいつもはあまり読まないページから。

『エバンストン便り』

初の女性RI会長ノミニー ジェニファーE・ジョーンズ氏が紹介されている。

カナダ人で「END POLIO NOW 歴史をつくるカウントダウン委員会共同委員長」

また、メディア関係の職業を活かしてテレソン(長時間テレビ番組)を創り、

コロナ対策のファンドレイジングを主導したスーパーレディのようだ。

これからのロータリーは「適応力」が鍵。うーん・・・難しい。



もう一つRI指定記事、R財団管理委員長からのメッセージ

『財団を通じて未来に投資しよう』

ラビンドラン財団管理委員長のメッセージは説得力がある。

成功するまでに1万回失敗したエジソンは、

「うまくいかない方法を1万通り見つけただけ」と言ったとか。

ロータリーも、失敗や障害があっても決意と創造制を失うことはない。

グローバル補助金の活用は、導入時の50%増し、金額は123%増えた。

でも年次基金への寄付は5%しか増えていない。

ランプの炎を灯し続けるためには、オイルを入れつづけなければならない。

世界中の地域社会の未来に投資するならロータリー財団を置いて他にない。

その通り、頑張らねば。

 



ひっくり返して縦組みを見ると

SPEECH

『世界で活躍する人材・ロータリー平和センター』

国際基督教大学前学長の日比谷潤子氏の講演要旨。ロータリー平和フェロー、

平和センターというという事業に、今までほとんど関心を持ったこともなかったが、

この講演要旨を読んで、ロータリーって凄い、平和という活動一つとってみても、

極めて多岐にわたり、あらゆる角度から世界の平和を希求している、

ということがよく分かった。それが日比谷氏の言う「翼を折らないように娘を育てる」

いや、女性に限らずいろんな境遇の若者の可能性を広げてあげることなのだと理解した。

氏が学長を務められたICUという大学は、日本人初のRI会長、東ヶ崎潔氏

国際協力によって創立された大学で、世界中からフェローを受け入れ平和研究の

修士号を取得させる唯一の大学らしい。広島の被爆者へのインタビュ-という

ICU独自の強烈なプログラムもある。インターンシップが必修で学生時代に国際機関や

政府機関、NGOで実務を体験するというのも素晴らしい。日本人は社会に出て改めて

大学に戻るということは、あまりないと指摘されていたが、

「何でもやってみよう」 そう考える日本の若者が増えることに期待したい。



『この人訪ねて』



静岡島田RCの河村隆夫さん。「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」

川留で大繁栄した宿場町島田の名主の後裔。曽祖父は近代静岡茶の創業者で、

ゆるキャラ「宗平先生」だとか。

文系、理系共に博識で、科学者をも、文学者をも目指したことがあるらしい。

しかも、冑佛の研究では、かなり有名で、「カブトボトケ」の名を世界語に高めた人。

恐らく毎日、多種多様の雑用で追いまくられ、そのことを楽しんでおられる方だろう。

著書「蒼天のクオリア」の序文に記された「ユニークな人生の中に宿る普遍性」

なんとなく分かる気がする。



『友愛の広場』

横浜港北RCの桑原薫会員の卓話「ロータリーの法則」は、歴史とともに変化した

ロータリーの概念が極めてよく分かる。Serviceとサービス、奉仕の違い。互恵取引を

指向したFellowship、激しく対立したWe serveI serveの理念。2334決議の中核となった

シェルドンの言葉の位置づけ等々、初めて明確に教えられたような気がする。



『俳壇・歌壇・柳壇』では歌壇に当地区宮崎RCの薗田潤子さんが入選。

感染者100人超えるタクシーの ラジオはレゲエ 車窓あかき月 



『ロータリーアットワーク』

文章編に当地区の「鹿児島大学アカデミーRCの認証状伝達式」の投稿、

コロナ禍に加え豪雨という凄まじい状況で、産学官の連携を目指す新しいクラブの

決意が語られた。

ともう一つ我が「鹿児島西RCの学習会」がなんと500回を迎えた。

万全の感染対策で行われた記念の講演。

42年に亘り途切れることなく継続された学習会はコロナなんぞに決して負けない。