『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2011年10月29日土曜日

9月号のみどころ

<横組>
表紙 神秘的な構図の和太鼓集団。写真1枚で行ってみたくなるほどの魅力を感じた。

P1 RI会長メッセージ
より若い会員をロータリーにというタイトル。若い世代の居場所はインターネット、フェイスブック、ツイッター、Eメール、スマートフォン上であることから、クラブのウェブサイトの必要性と質の良さを求めている。ロータリーの将来を考える上でやはりネットの活用を真剣に考えねばならない。

P3 高校生の写真
新世代月間としてのイメージであるが、表情もよく、ふさわしい写真掲載である。さわやかさを感じ、新世代への期待を感じさせる。

P5 特集 新世代のための月間
新世代と歩む青少年交換は、セッティングはするが結果を聞いてないケースが多いのでは。確かに帰国後報告会が例会等であるが、時間も短く、なにより緊張している彼らからじっくりと話を聞くという状態ではない。この特集は日本人初の交換学生をはじめとして5名のその後を含めた話が掲載されている。貴重な情報、知識となる記事である。

P20 心は共に5
引き続き、震災復興への各クラブの活動が掲載されている。各クラブの具体的かつ身体を使った活動にはとにかく敬服する。このような災害に対し、ロータリー何をできるのかを最終的に検証する場合に役立つ情報である。この特集は最終的に一冊にまとめてほしいと思う。

P34 はじめる一歩 ロータリーソング
ロータリーソングの由来、歴史、そして意義がわかりやすく紹介されている。東京でメーキャップをすると、オリジナルソングや伝統的な歌(例:新橋RCの鉄道唱歌など)を歌うところに遭遇する。ロータリークラブを理解する上で読んでほしい記事。

<縦組>
P10 卓話の泉
「札幌ラーメン秘話」は地元の関係者ならではの話。ラーメン秘話も含め、「成年後見制度について」と「ビタミン発見と脚気」はそれぞれ職業を通じた話で、ロータリーの卓話としてふさわしいと感じる。このコーナーをプログラム委員長に読んでもらいたい。

P14 言いたい聞きたい
Eクラブについての意見が掲載。Eクラブは存在してもよいがそのあり方には大きな課題があると思われる。ネットでメーキャップできる安易な存在になってはいけない。Eクラブ自体をよくは知らないロータリアンも多いが、一度じっくりと誌上でも特集されてもよりのではないだろうか。

P20 友愛の広場
GSEキャンセルやむなきという投稿は感じ入ってしまった。たいへんな準備とそれお乗り越えた受け入れの期待感が表現されている。福島の抱く不安はわれわれは無視できないし、常に支援していかなければならないと感じさせる記事。

P23 ロータリーアットワーク
当2730地区の指宿RCの記事が掲載。今後も当地区からたくさん掲載されるよう広報・雑誌・IT地区小委員長としてはがんばりたい。

P31 ロータリーアットワーク
上里RC解散例会 残念なことであるが、事実として認識すべきこと。当2730地区にも会員数が極端に少ないクラブが存在している。解散する勇気も必要と感じる記事。クラブ数の維持も大事だがトータルの会員数増加も大きな目標と割り切るべきか。考えさせられる記事であった。

2011年8月1日月曜日

ロータリーの友8月号おすすめ記事

【横組ページのコンテンツ】_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

P5
「会員数について考える」
会員数の増減や女性会員の数と割合、少人数のクラブなどグラフでわかりやすく
記載されています。
P11
「心は共に4」
震災等に対する各クラブの支援状況を記載しています。
P22
「日本ロータリー写真館1」
日本初と二人目の国際ロータリー会長の写真が掲載されています。
P24
「例会を楽しみましょう」
メーキャップのよさ、効果が記述されています。
P32
「ロータリーの基本知識」
日本編もあり、とても役に立つガイドブックです。

【縦組ページのコンテンツ】_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
第2760地区西三河中分区IM時に行なわれたアマゾニア森林保護植林協会会長の
長坂優氏の講演の要旨が掲載。これは必読です。アマゾンでの長坂氏自身の壮絶
な経験談は貴重です。

2011年7月号 感想

○横組について 

数名のクラブメンバーに聞いてみたがRI会長のメッセージの中での家族、継続、変化の三つの強調事項の意味がわかりにくいという意見があった。翻訳文をどこまで意訳するかは難しいところであるが、自分もそういう感があった。P14のテーマのメッセージには解説文があってもよいのかもしれない。
P18からのガバナーの横顔は楽しい記事である。当人のメッセージではなくクラブメンバーからの紹介であることもよい。自分と同じく1950年代のガバナーも6名いることがわかった。若いロータリアンには興味のあるところだ。
大震災関係の記事はこれからも継続して掲載されると思う。P42からの「心は共に」はどういうことができるか、実際何をしたのかがわかり、全国のロータリアンにとってはとても参考になる。ロータリアンこそこのような大災害時にその絆を活かせると思った。P48の陸前高田RCの震災後初めての例会のエピソードは印象に残った。

○縦組について 

P2のSPEECHは地区大会の記念講演の要旨を掲載。わが2730地区でもこれは素晴らしい、多くの人に見せたいという講演が多い。すべてを載せられないということはあるが、看板記事が地区大会(例会)のアウトプットというのはロータリーらしいと思う。
P7からの「この人この仕事」は全国のロータリアンの紹介である。ロータリーの主役は人であり、その職業が紹介されている。これもロータリーらしい企画である。
P19からの「ROTARY AT WORK 写真編」はロータリー活動のスナップ集である。ユニークな催しがあると自分のクラブでも応用できないかと思う。せっかく写真が載るので、写真の構図が変わるとさらにすばらしいものになると感じる。
P24からの文章編はタイトルの付け方がよいと思う。「修正鬼会で甘酒の接待」「婚活パーティ バレンタインナイト」なんだろうと魅かれるタイトルである。

ロータリーの友地区委員 水居 徹

2011年6月10日金曜日

2011年6月号の見所

九州新幹線開業イベント
320キロ ロータリー駅伝始末記掲載
 2700,2720、2730連携でスタートしたが
 ゴールの鹿児島で東日本大震災と遭遇!


東日本大震災でいち早く動いたロータリーその②
「わたしはロータリアンで良かった」
 『凄い』の一言に尽きる緻密で的を得た仙台青葉RCの対応
 世界中から集まる迅速で温かい支援


新しい時代を担う世代の責任の持ち方
 『SPEECH』で元RI理事今井静雄氏のRYLA論

「病気も有難い、病気があるから頑張れる」
 『この人この仕事』の大谷さんの生き方

2011年6月号 感想

 いよいよこれが最後のリポートとなった。担当委員会で喋るための資料として必要な時しかページを捲ることのなかった私が、ロータリーの友地区委員に指名されて1年、今では「友」の雑誌としての質の高さに敬服し「義務ではなく面白いから読む読者に変身した。おこがましい話だが委員になったからには、必ず横組みページにわが地区の記事を載せたいと企図してきた。九州新幹線開業に合わせて沿線の3地区が連携して広報イベントを展開するという願ってもない企画が持ち上がり、これはチャンスとばかりに全身全霊で挑んだが、実施前日に東日本大震災が勃発、全面中止。無念の涙を呑んでいたところに編集部から準備風景だけでも送って下さい、という有難いお話をいただき、今回横組み34 ,35頁に掲載されるに至った。満足です。
 今月号はやはり東日本大震災関連の記述に関心がいき、先月から特集されている『その時・・ロータリーはいち早く動いた』にまず目を通した。被災地に隣接する仙台青葉RCの緻密で的を得た支援活動に感動。命を繋ぐ初期の支援~、心を和らげる温泉サービス、更に被災者が生活復帰するため、マッチンググラントを活用した「教育環境への支援と生活基盤整備支援」凄いの一言につきる。また報告されていたスリランカや台湾の姉妹クラブをはじめとする海外からの迅速で温もりのある支援、ロータリー財団が設置した「災害復興基金」に寄せられた世界中の善意等々。改めてロータリーが善意ある人々の途轍もなく大きく強い組織である事を思い知らされた。会津若松RCの関盛夫会員が仰るように「私はロータリアンで良かった」。全く同感です。前頁に戻って、『ロータリー親睦活動グループ』の記事、マラソン、音楽、テニス、更には鉄道マニアやグルメといった共通の趣味を通してロータリアンであることを最大限に楽しんでいるRI認証グループの紹介、「ロータリーに他人はいません。まだ会ったことがない友人がいるだけです。」という言葉が印象的だった。また先月に引き続いての『私がロータリーに入ったころ(2)』は現代の風調を已む無しとしながら、昔の緊張感とロータリアンとしての誇りを懐かしむ声が多く、豪快な世話焼きの存在こそがロータリーの至宝、とする横浜旭RC辻修会員の意見に共感した。
 縦組みの頁『SPEECH』では元RI理事の今井静雄氏が「明治時代に日本を担ったのは皆20代の若者という史実を例にとり、新しい文化を担っていくのはその時代の人々であり、新しい技術や考え方を行使する人は新たな視点から時代を読み、責任の持ち方を考えなければならない。だから今回の震災で脆弱さを露呈した原発は人災であり、情報化社会が非人間化という側面を持っていることを忘れてはならない。」とされた。これからの時代を担っていく人達は国という意識を取り払い「人間だから」という意識であらゆるモノを見直さなければと言う事なのだろう。『この人この仕事』の新潟南RC大谷勝彦会員。
 商品を入れる袋に自宅の電話番号を入れるという発想に仰天した。クレームが商売の糧になるとは思っても実行は難しい、「幸せだから感謝するのではなく、感謝するから幸せになれる。」自ら難病と闘いながら、障害者雇用と積極的に取り組まれ「病気も有難い、病気があるから頑張れた、少しは周囲に優しくなれた」と仰る。言葉の温かさは受け売りではなく生き方から滲み出たもの、と取材された水村さんが記されていたが、全くその通りだと感激した。最後に表紙の事、今回も素晴らしい。オホーツクに落下する滝のこの世のものとは思えない色彩、写真もまた崇高な芸術である。

ロータリーの友地区委員 深尾兼好