『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2012年1月10日火曜日

2011年11月号のみどころ

横組 表紙
レインボーブリッジに東京タワーが入る構図はとてもおもしろい。

P1 RI会長メッセージ
富豪のモーゼス卿の「自分の価値は一年間に慈善事業にいくら使ったかを計算した数字」という言葉はロータリーにとって意味があるものである。

P4 特集ロータリー財団月間
日本は水に恵まれている。しかし放射能汚染という史上初の危機に直面し、初めて水問題が身近になっている日本人も多いのではないか。インドにおけるフッ化物の混入した水とその影響は深刻である。ウナオロータリークラブはグローバル補助金を利用してフッ化物除去フィルターを配布している活動が行なわれていることはすばらしいことだ。

P17 東日本震災復興基金日本委員会からの報告
多様なかつ地道な活動に取り組まれていることがよくわかる。このような状況はもっと広報されるべきかもしれない。

P28 心は共に7
オーストリア第1910・1920地区が青少年交換により「被災地の高校生を何人でも何カ月でもオーストリアに預りたい」という申し出。このエピソードには何度読み返しても涙ぐんでしまう。10人の枠に40人の応募、そこにルフトハンザ航空が運賃を半額に、そして第2760地区が名古屋発の前泊のホテル代を負担し壮行会を。いかにもロータリーらしい行動である。高校生たちの感想も多くの人たちに知ってもらいたい。

P38 よねやまだより 国のために働く人間になれ
米山奨学生であるスリランカのベレラさんの記事は小田原城北RCと近隣クラブに支えられすばらしい人材に成長された。当人の優秀性、人格もすばらしいと思うのだが、ロータリーと出会わなければその才能は活かされなかったかもしれない。

P42 ロータリー入門
大きい文字とわかりやすいイラストの採用はおもしろい試みであり、有効であると思う。色づかいも、ぱらぱらめくりの人にも目に留まるはずである。

縦組
P2 スピーチ
興南高等学校理事長、野球部監督の我喜屋優氏の記念講演要旨は球児を育成する現場の実態とそれにどう取り組んできたかが大変興味深い内容であった。沖縄の球児が暑さに弱い、散歩で生活のリズムをつけさせ、スピーチで個々の活性化をはかる。教育は大きなテーマだが、成功した実践のひとつの例として記憶にとどめたい。保存版である。

P7 この人この仕事
広島中央クラブの田原榮一氏の医師としての活躍、ロータリーでの活動がよく表現されている。最初の写真と最後の御夫婦の写真とのギャップがまたよい。

P24 ロータリーアットワーク
宮崎北ロータリークラブの会員増強・純増15人の達成は同じ分区であるが、地区内でもたいへんな話題になっている。原田会員増強委員長の尽力もあるのだろうが、ここに書かれた取り組み方は他のクラブにも参考になるものだ。宮崎北クラブはよくメーキャップに伺うところでもあるが、食事もおいしく、アットホームな雰囲気の素晴らしいクラブである。そのムードをぜひ維持していただきたい。

*  *  *
「この人この仕事」で、小生の所属する宮崎ロータリークラブの濱田倫紀会員を取材いただいた。乗り掛かった船で、取材スタッフのお二人を空港から現地、綾町まで送迎した。空港で見知らぬ方をお迎えするのにどうしようかと思ったが、A4の紙にロータリーの徽章を大きく印刷したものを掲げた。するとすぐにそれを目印にごあいさついただいた。
綾町や濱田氏の魅力を常時に引き出していく取材手法、話術には感心した。また、翌日はたまたま開催されていたスローフード祭りにも参加いただき、綾を十分に楽しんでいただけたのではないかと思う。
ロータリーの友の記事がこのように取材を受けて出来ていくのだと、現場を見ることができ貴重な体験であった。