まず表紙から、声を掛け合って飛び立つ白鳥、水しぶきに反射する光が逞しい生命力を感じさせてくれる。もう一枚は氷の森の幻想的な風景。冬もいいもんだと感動頻り。今月号はロータリーの友創刊60周年とロータリー理解推進月間の特集。戦略計画の優先項目に上げられる公共イメージと認知度の向上に友は大きく貢献していると田中RI会長も書かれていたが、確かにどんな参考書より、どんな専門書より「友」は役に立つ。年度ごとではなく月の特集毎に整理すれば活動の経緯も意味も一目瞭全、将に「友」が朋友になる。因みに一番好きな表紙は昭和47年1月号、縦書きと横書きになった時の陣羽織。入会する遥か前の発刊で現物を見たことはないが素晴らしいの一言に尽きる。また『この10年を振り返って』で歴代の委員長が話しておられたが、ウインドウズによる編集のコンピューター化とか、フリーのライター、カメラマンの起用とか、事務所の法人化とか、より深く地区委員の意見を聴くためのゾーン会議とか、グラビア誌的な写真の活用とか、解り易いというより面白い雑誌を作るためのご苦労が覗える。10万部を発行する大雑誌にふさわしい紙面だと感じるし、ロータリアンの育成にも寄与している事は間違いない。
『新しいロータリーを知る』ではThe Object of Rotaryの日本語訳が「綱領」から「目的」に改訂され、本文も分かり易くなったことが紹介されている。大事なのは付記に明記された「ロータリーの奉仕は別々の奉仕として活動するものではなく同時に機能的に行動するもの」という1951年以来の4大奉仕の連携がRI理事会の意見として記されている事だと思う。ロータリーの原点「職業奉仕」の概念が希薄になったと見る向きもあるが、全ての奉仕の核に職業奉仕があるという点ではロータリーは変わっていないと感じる。
次の『Rally to the finish』は「THE ROTARIAN」からの転載だが、写真の処理が上手い。アングルといいトリミングといい凄く印象的でインパクトがある。