表紙は地域の祭り、出雲大社の正月行事「吉兆さん」と野沢温泉の道祖神祭り。
吉兆さんは、集合写真であるにも関わらず面白い。ちょこっと見えるしめ縄のデカさがよく解り、集まった人の表情がいい、奇怪なお面と派手な衣装の「番内さん」の後ろに笑顔のおまわりさんという組み合わせも笑える。道祖神の方は炎に浮かび上がる灯篭と社殿?シルエットの人の群れが社殿の巨大さを示し、火の粉が祭りの活気を伝えている。本物を見たい。
トップページ、ロン・バートンRI会長のメッセージはロータリー家族について。
「家族を切り離してロータリーの奉仕を考えるのではなく、ロータリーが家族のカレンダーに組み込まれなければならない」。確かにその通りだと思う。三つ子の魂百までという事か・・・。
ロータリー理解推進月間の特集記事、田中作次前会長が「世界の国々で見たこと、感じたこと」と題して、未来の世代のためのロータリー、ロータリーによって救われた子供たち、そして「超我の奉仕」とは、について行動の結果として書かれている。曰く、超我の奉仕とは誰かの人生に喜びをもたらすことによって、自分自身が幸せになれること。曰く、超我の奉仕とは人生で本当に大切なこと、エネルギーを注ぐべきことは何か。曰く、人は皆自分だけでは生きていけないこと、を教えてくれる。平和をもっと現実に近づけるのも超我の奉仕の実践によってである。
次に日本と韓国のロータリーの違いが図示されていたが、極めて興味深い数字だった。会員の減少、少ない女性会員、老齢化した会員構成、長い会員歴、融通のきかない例会時間帯等、日本のロータリーはもっと柔軟な対応で、若返りが必要なのでは?と感じた。
公共イメージと認知度向上のためのファンドレイジングイベントとポリオ撲滅キャンペーンの紹介。PI補助金を使った会場イメージづくりで、一般市民を巻き込んだファンドレイジングは大盛況。地域社会の理解も深まったという。ポリオ撲滅キャンペーンはEND PORIO NOWのバッチやTシャツが公共イメージと認知度向上に役立った。ロータリーのビジュアルの統一がロータリーのイメージづくりに果たす役割は大きい。
ロータリー研究会のリポートでは、最後に報告されていた青森の富岡会員の提案「被災から3年、年次基金の関係で資金が欠乏する今後の被災地の救済継続に被災地区とプロジェクトを組みDDFを使って被災地に寄付出来ないか、という案。復興支援の新しい形として注目される。
『Rotaryいま・・』広報活動にHPやSNSを利用しているクラブに、個人情報の守秘やクラブトラブル記載の禁止が警告されている。IDとパスワードで規制された会員専用ページを作るなりの配慮が必要であろう。広報のプロでない会員が情報を発信することは誤解が広まる危険性を孕んでいるということである。
縦組みに移って、『SPEECH』は高野山真言宗の小籔実英師のお話。「空海に学ぶ 前向きな心」。お大師様が書かれた「秘蔵宝鑰」には、ものの優劣で価値が決まるのではなく、心の持ち方で人の値打ちが決まるとある。仏様は遥かかなたにあるのではなく、一番身近な心の中にある、我々はみな仏様から素質を貰ってこの世に生まれてきた。それが見えないのは、煩悩という垢が心にかかって見えなくなっているだけ。悲観しないで前向きに生きれば、仏様から頂いた自分の素晴らしい素質に気づく、と話されている。「いいな、いいなと生きていく」これが空海さんの教えだと・・・うーん成程と唸ってしまった。気持ちはいつも明るく持とう、何とかなるさで前向きに、かな?
『わがまち・・そしてロータリー』は信玄公の御膝元、甲府市。老舗をテーマに三社合計三十九代、1020年の歴史を持つ。まず「吉字屋本店」敵に塩を送った「義の塩」を買い付けたのがご先祖というからとてつもなく古い、次の「印傳屋上原勇七」もほぼ同じ、印傳とは印度傳来のことで鹿や羊のなめし皮を細工したものだとか。国の伝統工芸品らしい。もう一社は「山梨日日新聞」。明治5年の発刊。日本最古の地方紙である。幕藩体制が崩壊して新聞というものが外国から日本に入ってすぐだから、これもすごい。更にこの御三家で4名が地区ガバナーに就任されている。まさに壮観、と書かれていた。ただただ吃驚。
投稿蘭では、友愛の広場に鹿児島東南の柿元会員が「心を耕す」という名文、ロータリーアットワークに日向の「福島キッズin宮崎」の報告、柳壇に志布志の常連西岡会員の作品が掲載された。