裏表紙は松江城の武者行列。撮影シーンの撮影? 変わった構図と思ってメーセージを読むと、PRポスターのモデルになった息子さんを親父が撮ったものだとか、確かに父の愛情が見える。
52(33)頁の表紙のメッセージは是非読んでほしい。トップページの会長メッセージは国際大会への誘い。「多様性が織り成す華やかなタペストリー」と表現されていたが、ポール・ハリスが夢想した民族的な相違を理解し受け入れる平和世界がそこに現出すると思う。是非、参加してみたい。
2月は『世界理解月間』。田中作次前RI会長が昨年度のメインプログラム「世界平和フォーラム」について書かれている。自ら国の軍国主義の結末を体験し、恒久の平和を選択した事によって、我が国は経済、文化、教育のあらゆる面での成長と繁栄を勝取り、さらには日本の伝統的な価値観「個人のニーズより社会のニーズを重視する精神性」が未曽有な災害からも国を守った。このことが、国家や民族、宗教の壁を取り去り世界平和へと導く礎となる。「平和は異文化間の友情という小さくても素晴らしいことから始まる。平和は寛容の姿勢というシンプルなことから始まる」素晴らしい言葉である。
『広がる つながる 国際親善の輪』では再来日したトルコからの交換留学生にインターンシップの場を提供した東京八王子RC、フィリピンWCS検証に現地を訪れた岩槻中央RC、パラオにごみ収集車を贈った川口北東RC、交換学生交流会で浴衣掛けの盆踊り参加を企画した群上長良川RC、カトマンズの海外米山学友会創立総会を主導、訪問した東京米山友愛RCと東京米山ロータリーEクラブ2750、台湾の児童養護施設を支援する岩槻RCや高雄の日本人学校に図書を寄贈した白根RC、前にも紹介されたが上総掘り合同プロジェクト活動の継続。等々いずれも、なすべきことを体験する事によって社会奉仕を実感し、次世代に引き継がれるというお手本が紹介されている。「奉仕の体験は、私たちに優しくなれる心を与えてくれる。そうなれる自分に気づかせてくれる」という言葉が胸を打った。
『会費の使われ方』についての解説ページ、ほとんど知らなかったという感想。「人頭分担金って53ドルくらいなの?」「クラブ会費の支出の半分以上が食費なの?」・・・RIが支出を減らさず、人頭分担金を上げる理由も充分納得できた。
『Rotary いま・・・』規定審議会の決定に伴うルールの変更、3年に一度はクラブの定款、細則も変更しなければならない、はずなのに当地区ではほとんどのクラブで変更の形跡はない。ルールを見直し、知ることによってクラブ活性化の芽が見つかる。
今がその時期! まったく同感である。
『GLOBAL OUTLOOK』―ポリオ撲滅レース入門―何でポリオにばかりこだわるの? という疑問に答える保存用のページ、確かにエンドゲームに入って、テロなどの治安に対する予防接種従事者の安全確保といった問題や慢性的なリソースの不足が撲滅を妨げている。でも今やらねば元の黙阿弥、頑張らねば。
縦組みページ『SPEECH』のテーマも平和。
誰でもが教育を受けることができる日本では考えられないどん底からの提言=自分の名前が読めない、書けない子どもを無くすことが「平和づくり」の第1歩だと説くルワンダの活動家、カンベンガ・マリールイズさんの講演要旨が取り上げられている。
文字が読めない銃が撃てるだけの若者を、知識ある政治家が利用して戦争やテロに駆り立てる。「教育」の無い国で選択の余地のないマインドコントロールによってテロリストになった集団の行為だけを責めて、本質を見落としてはいないか? 「教育」があれば、文字が読めれば世界の情勢が理解でき、何をすべきかが自分で判断できる。テロがあるからルワンダには行かないといった拒否では問題の解決にはならない。厳しい意見だが、世界の平和を目指すロータリアンが、避けては通れない道に違いない。ルワンダに学校をつくることは、正しく平和の種まきをすることだ。
『わがまち、そしてロータリー』は博多。「博多伝統手職人連盟」を20年に亘って支える博多RCの紹介。「この街を陰ながら支えとうおいしゃん達がおるとです」という自画自賛のナレーションをHPで流す博多大好き人間の集まり、ということが良く解る。
『友愛の広場』では、前橋東RCの近藤会員の「茶道と仏教」が興味を引いた、茶席にはほころび始めた花を活け、その秘められた生きる力と美しさを表現する、成程。