『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2019年3月19日火曜日

ロータリーの友を読もう 3月

    
                
                  R友地区代表委員 深尾 兼好

表紙のイラストが楽しい

片方は「井戸端会議」という言葉が生きていた日本の昔であり、
今の開発途上国の風景。水の周りには感謝があり、歓談がある。
もう片方はひな祭り。お雛様が縄跳びするほど春は明るい

ページをめくるとまず、
RI会長メッセージ』
ローターアクトへの期待が語られている。「ローターアクターは、
奉仕の第2世紀にロータリーが存在意義を高める道を切り開いている」と。
まさに5番目の奉仕「青少年奉仕」は未来への奉仕活動と言える
3月は水と衛生月間
国連は322日を「水の日」と定め、持続可能な開発目標(SDCs)
のひとつに「安全な水とトイレを世界中に」を盛り込み、
ロータリーでも「水と衛生」が6つの重点分野のひとつになっている。

 確かに「湯水の如く」と例えられるほど無駄に水を浪費する日本でも、
 昔は井戸や洗濯場の周りに人が集まり
 コミュニケーションの場として大事に扱われていたはずなのに

 使い放題になって隣近所との付き合いは無くなった

世界中に安全な水を届けようというロータリーの活動は、
世界のあらゆる地域に安心と共に地域の連帯意識をもたらすものだと思う。

きれいな水プロジェクトと呼び、6度に亘り、100万K㎡の池を掘利、
 25の浄水施設を作った2830地区。素晴らしいのは、近くに集会所を整備し、
 浄化された水を水道局がチェック、地域に有料で販売しメンテに充てる
 という地域が自立した運営ができるシステムを構築したこと。
 更にはその活動をCMや番組にして地区の放送局でOA
 公共イメージの向上や会員増強に繋げたこと、であろう。

この他、電気水脈探査機を導入し「上総掘り」という伝統的手法で
井戸を掘り、ケニヤの水環境の改善を目指している2750地区。
NPO法人「国境なき奉仕団」に協力して、ミャンマーの小中学校に
500ガロンの雨水貯水タンクを設置した大東RC
北海道内全域のブラックアウトによって、この日本で水被害を体験した
ことから、水源池見学で会員意識の向上を図った富良野RC
雨水利用によるうるおいのある街づくりを目指し、ワインタンクに雨水を貯め
家庭ごとに小さなダムを作る計画を進める甲府東RC.等、
様々な方法で水問題と取り組む地区やクラブが紹介されている。

次が、会員増強・維持に挑むRAC
 31117日は『世界ローターアクト週間。どのクラブでも過疎化や
 少子化による会員の減少という同じ悩みを抱えているようで、
 その中で積極的に会員の増強維と取り組むクラブが紹介されていて
 参考になった。

RACって「何をするグループなの?」という命題になかなか答えられず、
目的も見えない、というリーダーも多く、

 勧誘したい人が何を求めているのか?」「興味は何か?
 リサーチし、体的に活動がイメージできる動画を準備する、
 という意見。これは面白い。

 SNSを利用して写真や文章を拡散させる。
 卓話だけでなく、職場訪問やキャンプ、ボーリングといった
 例会の楽しみ方を工夫する。
 ロータリアンやインターアクター他のロータリーファミリーとの交友
 異業種の同世代との交流やリーダーシップが学べるといったことを
 魅力として伝える。といった意見。

またチラシを作って市役所や商工会で配布したり、イベントや例会に招待し、
懇親会で仲間にしてしまう等々。

個人的には、RYLAなどの催しの運営、PRの一切をRACで請け負い
全員で取り組み目的意識を持たせることが一番なのではと思うが・・

そして次が、
『マーク・ダニエル・マロー二ーRI会長エレクトの紹介
 RI会長ノミニー決定の報告をチノパンとロータリーのロゴ入りTシャツで
 聞き上着もつけずに本部に直行したというマロー二ー氏は夫婦で
 法律事務所を経営する弁護士。深みのあるバリトンが素敵だとか
 陽気で存在感のあるロータリアンが想像できる

ロータリーは個人からなる国連のようなもの
 世界には素晴らしい未来が待っていることを気づかせてくれるのが
 ロータリーで、自分はその実現のため、ロータリーを成長させることを
 最優先する。

そのためにクラブの会員増強・維持の支援、新しいクラブの結成を支援、
これは既存クラブがない地域での拡大に留まらず、
形の異なるクラブの併設も含める。
2番目があらゆる催しを家族に配慮したものとする。
3番目が若い世代がロータリーのリーダーとなれるような受け皿を準備する。
4番目がロータリーと国連との関係を重視する、ということ。

国際的な友情を実感したというマローニーRI会長エレクトのテーマは
『ロータリーは世界をつなぐ』


これを受けた『国際協議会はカリフォルニア州サンディエゴで開催され、
初の試みとして、ローターアクター60人が参加、分科会では英語と日本語
同時通訳も行われた、とか。

 日本から参加したガバナー・エレクトの感想も掲載されている
 当地区の喜島健一郎ガバナー・エレクは、
 「ためになった。RIの方針を地区のために役立てたい」と
 決意を述べている。

   頑張れ、頑張れ。喜島!

心は共にに感動的な取り組みが紹介されている。
 立ち直れないほどの甚大な被害を受けた釜石が2019年ワールドカップ
 開催候補地に手を挙げ、見事勝ち取った「奇跡の釜石

 津波で最も被害を受けた鵜住居に復興スタジアムが建設され、
 イングランドに派遣されたラグビー応援大使、洞口留伊さんの
 「私は釜石が好きだ」で始まる感動的なスピーチで
 オープニングイベントが開催されたという。

凄い、逞しい住民たちの手で、ホントにラグビーの街が復した


縦組みに移ってSPEECH
 710地区のIMで講演された、広島大学の安藤忠男名誉教授の
   『水のSDGs』の話。

 人類の課題として、マサチューセッツ工科大のメドウズ教授の理論で
 世界のベストセラーにもなった「成長の限界」を取り上げ、
 21世紀中に生じる破綻への道を回避するため、
  生長(Growth)には限界があるが、
  持続可能な成長(Development)は可能ではないか?と問いかけ

人類は量的な生長から持続可能な質的な成長に転換すべき
 だと主張。経済もそういえば、質的な成長であるはずだ。

 えっ!と驚いたが「1日に倍生長し、30日で池全体を覆う蓮の生長は
 その池の半分を覆うのが前日、前々日だとまだ1/4に過ぎないことから、
 破綻はまだ大丈夫と思っていると急激に起きることを挙げ、

「今、対策を講じねば破綻はすぐそこと警告されている。

 確かにそうだ、
 でもほとんどの人がそれに気づいていない

 個人が取り組むべき水のSDG(持続可能な開発目標)として、
 実際にご自分で、燃料を太陽光・熱に切り替え、断熱リフォームで、
 カーボンニュートラルを実現
 井戸を掘り、サニタリー設備を作ることで、家庭排水を全て敷地内処理
 することに成功。自立型家づくりでビオトープを実現させた。ウーム・・・
 地域のみんなが目覚め、知恵を出し合えば目標は実現するもの
 という気がしてきた。


クラブを訪ねては広島の西条RC.

 西条と言えば「酒どころ」、酒屋だらけだと聞くだけで行ってみたい。
 クラブに3つの酒蔵の社長が在籍する。
  賀茂泉と白牡丹と賀茂鶴。どれも謂れのある名蔵。
 白牡丹は「三成に過ぎたものあり、島左近と佐和山の城」と謂われた
  あの島左近の子孫の酒蔵。
 賀茂鶴は我が父が正月に決まって封を開けていた金箔入りの大吟醸。

「西条の人間が10人集まって1時間半飲めば、まず五升がアヴェレージ」とか。

    OK!その話、乗ったぁ! 

  とそのあと、

 『友愛の広場』『卓話の泉』『歌壇』『ロータリーアトワーク』
 読み進んでも当地区からの投稿なし!今月も。
 よそは頑張ってるのに・・・ちょっと気合入れましょうよ。