『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2019年4月12日金曜日

ロータリーの友を読もう 4月


今月は、ちょっと私的になるが、我がクラブの長柄英男会員が俳壇に入選されたので、その話題から。

  電話での御慶は長し京言葉

私も京都生まれなのでよく解るが、長ったらしいご挨拶とおべんちゃらで、好きだったはずの京言葉のイントネーションが嫌味にすら思えてくる・・わかる、わかる。とこんな風に身近なところから読み始めるのが「友」のファンになるきっかけになる是非試して頂きたい。

今月は母子の健康月間ということで
「命の特集」が中心になっている
冒頭に問題提起されている自殺、
特に若者の自殺は日本の特徴とすら言えるようだ。
未来を担うべき若者が自ら命を絶つのは国や社会の責任でもある。

そんな中で11年もの間、様々な角度からの公開講座、ワークショップ、
フォーラム、最近は会員制交流サイトSNSを使った公開講座など
素晴らしい活動をされている徳島県と徳島南RC.には頭が下がる。

その他「子供の命は地域で守る」の東京東江戸川RC
夏休み明けの91日に子どもの自殺が多いという指摘、
成程ねぇと唸らされた。
地元の歌手を巻き込んでの「いのちの電話」PR
命の重さを伝える、中学校への「出前講座等々、
本気で向き合えば何かできる。

当地区でも、いじめをテーマにしたセミナやフォーラムが各所で
開催されているが、ロータリーの5番目の奉仕未来への奉仕
(青少年奉仕)は、すべてのクラブ、すべてのロータリアンが
真摯に取り組むべき課題だと痛感した。

「母子の健康では、エコー受診率向上を目指した機器の
提供や、それを扱う医師、看護師の研修を行っている
相模原橋本RC紹介されていたが、
うちのクラブでもカンボジアの医療体制構築のため、
グローバル補助金を活用して指導的看護師の養成システムを作ろう
としたが、国情が異なるため未だに実現に至ってはいない。
本腰を上げねばと叱咤された気がした。

次がバリー・ラシン会長のメッセージ
『会話を始めよう』
地球温暖化という狭い視点での話ではなく、今現実に起きている
環境変化が人類に極めて大きい影響をもたらす。という危惧
ラシン会長の国、バハマは国土の80%が海抜1,5m以下だとか、
わずかの海面上昇で国土が失われる。
最近多発する地震や暴風でも生活ラインが脅かされ暮らしが
崩壊する現実は我々も見知っている。

環境問題は6つの重点項目には入っていないが、人道的奉仕活動の
全てに関わるのが環境問題、
ロータリーが環境問題についての会話を始める時が来た」
という提言には共感せざるを得ない。

縦組みに移ってSPEECH
「アジアの中に折りたたまれた日本のこころ」
ビルマの竪琴の地ミャンマーで、慰霊を心に秘めて、
たった一人で始めた医療奉仕活動を、国を動かす事業にまで育てた
小児外科医、吉岡秀人氏の講演からの抜粋。

  これは是非読んで欲しい。

特に末期癌の子どもを夢の世界に連れ出し思い出を育ませる、
という活動は、涙が出るほど感動的。芥川賞を取った又吉直樹の
火花を例にとり、
「時代を変えるのはあなた自身かもしれない、
 でもそうじゃなくてもいい」
歯車でも、粟粒ほどの存在でもいい、一つの前進する分子になっ
作り出した道は、きっと誰かが踏んでいって時代を変える

ここに素晴らしい人がいた。

『クラブを訪ねて』はフナッシーの街の船橋西RC

日本一小さな東照宮、日本で初めてドクターカーを導入した病院、
子どもたちへの出前教室等々、市民と一緒に街を起こす試みがいい。
もう一つ
花街の風情を残す割烹で開かれる例会にも大いに魅かれた。

最後に『ロータリー アット ワーク』
当地区の延岡中央RCの、コノハナロード、高齢化するボランティア
スタッフのためのトラクター贈呈が掲載されている。
 次に続こう!