表紙のイラストが変わった。きちっと色分けされた面で立体が構成されている。
曖昧な線がなく清々しさを感じる。確かにコロナ禍の鬱陶しさが癒やされるようだ。
巻頭は、RI会長メッセージ。
2020年は歴史的な変革の年、パンデミックと直面する中で世界が変わり、
ロータリーもその世界を反映している。会合が対面からオンラインに変更を
余儀なくされても、ロータリーは見事な適応能力で発展が留まることはない。
変化に迅速に適応し続けるのがロータリー。
「変化を取り入れてより強固な存在になるために、
ロータリーは無限の機会を開く」
正しく元気が出るメッセージだ。
今月の特集は、会員増強・新クラブ結成推進月間ということで
「私がロータリーを続ける理由、そしてその魅力」
7名の執筆者の殆どが、先輩の行動と言葉、そして仲間との繋がりを挙げている。
ロータリーに居る意味がわからなかった人も幽霊会員もどきだった人も、
商売に役立つかも、という不純な動機で入会した人も、みんな先輩や仲間の影響を受けて、
ロータリーを楽しんでいる。「入りて学び、出て奉仕せよ」
ロータリーは人格を磨くための道場。
との出逢いから人生を学び、その出会いを存分に楽しむことに尽きるようだ。
次がTHE ROTARIANからの転載
『THE WORLD ISTOPPED. THEY DIDN’T』
「最も重要な局面で超我の奉仕を実践する職業人たち」ではコロナウィルス
感染現場で奮闘する救急外科医を始め、産科・婦人科医、高齢施設の管理者、
葬祭業、クルーズ船の航海士、公共事業の職員の方々が紹介されている。
救急外科医のジョバンニ・カッパさんはイタリアのローターアクター。
医療施設が限界の状況で、
生存の可能性の高い患者を優先する。遺族に遺体と対面できないことを伝える。
全身防御服、汗だくで連日13~14時間の作業、
愛する家族への感染を防ぐために家族と合わない、という極限の状況の中で、
患者と家族のために強くなろうと踏ん張っている。
ロータリアンでは、産科医のアルタ・タンティアさんが防護服を着て
赤ちゃんを取り上げ、高齢者施設のローラ・ジェニングスさんは
外に出られない高齢者のためにロータリーに働きかけ、食事の配達を確保。
葬祭場を経営するビル・ブロッカーさんは臨終にも立ち会えず、
抱き合うことも手をにぎることもできない遺族のために投げキッスを奨励している。
また1200人の乗客と900人のクルーを運ぶクルーズ船の航海士、
マイケル・リンドさんは、クルーズ一時停止後、下船して再び船に戻った
乗客からコロナが発症。どの国も、どの港も下船を許可してくれず、1ヶ月漂流、
6人が死亡。ウィルスの入った箱に閉じ込められた苦悶を語る。
上下水道の供給や清掃事業を行う公共事業所の職員、ライアン・ブランケさんは、
感染爆発が起きても生活インフラを管理する必要がある公務員のも苦闘も
理解して欲しいと訴えた。
でも全てのロータリアンが、このような時に働けて、社会に貢献できたことを喜びとし誇りとしている。
ホルガー・クナークRI会長が言うように、「いかなる変化、いかなる事態のあっても、ロータリアンは適合し、繋がりを求める人々がつながることを可能にする」
それがロータリーだと改めて確信した。
次が
『2020年バーチャル国際大会』
Webでの国際大会はRI会長のテーマ通り、地理的、経済的、時間的な制約を超え
世界をつなぐ大会となった。いつでも、どこからでもアクセスすれば参加できる
という革命的な世界大会は、確かに我々のような時間の余裕も経済的余裕もない
庶民ロータリアンには、ありがたい話だが反面、1年間、準備し期待し、
ワクワクドキドキしながら海外に出向き、その国の空気を吸い、その魅力に触れ、
言葉の通じない友人と共に呑み、握手し抱擁するという夢はなくなってしまう。
素晴らしい講演を聞き感激してもPCを離れると目に入るのは見慣れた我が家。
バーチャルは一瞬にして現実に戻る。
やっぱり違うよ、と思うのは私だけかでしょうか?
大会は、日本時間6月20日、10:00にオープニング、以下プログラム通り進行し、
マーク・マローニーRI会長のスピーチは勿論、ビル・ゲイツ財団、WHO、
ユニセフを交えてのパネル・ディスカッション。
二日目はオンライン例会の事例卓話やEクラブの活動、
今年度ホルガー・クナーク会長のスピーチもあった。
分科会、友愛の家等、QRコードから動画に入れば、
世界大会にいつでも余裕のある時に行けるのは、これはメリットかもしれない。
『People of action around the globe』
世界中で活躍する「世界を支える行動人」
『よねやまだより』
この事業の基礎知識の解説が始まった。ロータリー財団とは異なり、
日本のロータリーが共同で運営する奨学制度で、海外の若者に日本の姿を見せ、
平和を希求する国民性を理解し、技術文化を学んで母国の発展に寄与させたい
という米山梅吉氏の思想を現実化したもので、
特にアジアからの在日留学生を支援している。
母国に帰還した米山学友の素晴らしい活動も特筆に値する。
ただ、新しいクラブ組織CLPでは、R財団とひと包みで扱われる事が多く、
まだまだ理解が乏しいように感じる。
今月は―奨学金制度編―
現役奨学生の期間延長プログラムも紹介されており
クラブリーダー必読のコーナーだと思う。
「RI理事会メンバー、RI及び日本国内の財団委員、委員会委員紹介」
クラブ運営等で困った時に役に立つロータリーコーディネーター(RC )、
ロータリー公共イメージコーディネーター(RPIC)、
ロータリー財団コーディネーター(RFC)も
1~3地域ごとに紹介されていて、知っておくと必ず役に立つ。
そして先月から始まった『大人の着こなし図鑑』
第2回はスラックスの話。特に夏場、上着を着ないクールビズではスラックスの
着こなしがポイント。素材はサマーウールかポリエステル。皺になりにくく
ビジネスにもカジュアルにも使える。面白かったのは、
お腹周りが気になる人はノータックス、痩せ型の人はタック入り。
膝から下が細くなっているティーバードもお勧め。
また、ベルトは靴と同色、ベルトの穴の真ん中の穴に合わせるのが、
体型をきれいに見せるコツとか、へー知らなかった。
「写真でつづる日本のロータリー100年」
今月は2000年から2008年
次が連載コミック「ポール・ハリスとロータリー」。
第1章ポールの生い立ち後半。前途多難な学生時代。祖母の提案が人生を変えた。
やっぱり、コミックだと解りやすい。さらっと目を通せるのがいい。
「NEW GENERATION」
ロータリーファミリー、若者たちの活動が分かる。
今回はローターアクターや米山学友が紹介されている
縦組み「SPEECH」
岡倉天心の転換点―五浦という場の働きー
岡倉天心といえば、教科書でフェノロサと共に近代日本画の発展に寄与した人で
東京美術大学(東京芸大)・日本美術院を創設した人くらいの知識しかなかったが、
小泉晋弥(茨城大名誉教授)のこの講演には全く違う岡倉天心が見えた。
文部官僚のエリート、26歳で東京美術学校校長、インドを訪遊後ボストン美術館に
迎えられ、日本と行ったり来たりの生活の中で五浦という場所に出逢い。
魅せられ嵌まり、横山大観や菱田春草、下村観山、木村武山ら錚々たる画家を
引き連れて五浦に日本美術院を移転。
大自然のリズムに身を任せる、自然からインスピレーションを得るという、
インド、中国、日本の共通の観念を究極の域まで高めた人。それが「六角堂」のかたちで、「茶の本」に書かれた理念だという。これは現代で言う「エコロジー」と同じ、
初めて知った茨城の五浦にどうしても行ってみたくなった。感銘。
『卓話の泉』『友愛の広場』『俳壇・歌壇・柳壇』には当地区からの投稿無し
『ロータリーアットワーク』
当地区の鹿児島県北部グループが投稿。串木野RCが主管してロータリーデーとして
教育講演会を実施。琉大 韓昌完氏と講師の小原愛子氏が進める「
「多様な個人のニーズや特性を把握し未来につながる」プロジェクトを例に
乳幼児から社会人までのニーズと特性を解説した。
質問も多く有意義な講演会であったようだ。