『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2014年2月17日月曜日

2014年2月号のみどころ

やっぱり表紙から。豪雪地の厄介もの、雪を逆利用しようという「白峰雪だるままつり」の1ショット。寒いのにほのぼのとした温もりがある。暖かい一家団欒が見える。
裏表紙は松江城の武者行列。撮影シーンの撮影? 変わった構図と思ってメーセージを読むと、PRポスターのモデルになった息子さんを親父が撮ったものだとか、確かに父の愛情が見える。

52(33)頁の表紙のメッセージは是非読んでほしい。トップページの会長メッセージは国際大会への誘い。「多様性が織り成す華やかなタペストリー」と表現されていたが、ポール・ハリスが夢想した民族的な相違を理解し受け入れる平和世界がそこに現出すると思う。是非、参加してみたい。

2月は『世界理解月間』。田中作次前RI会長が昨年度のメインプログラム「世界平和フォーラム」について書かれている。自ら国の軍国主義の結末を体験し、恒久の平和を選択した事によって、我が国は経済、文化、教育のあらゆる面での成長と繁栄を勝取り、さらには日本の伝統的な価値観「個人のニーズより社会のニーズを重視する精神性」が未曽有な災害からも国を守った。このことが、国家や民族、宗教の壁を取り去り世界平和へと導く礎となる。「平和は異文化間の友情という小さくても素晴らしいことから始まる。平和は寛容の姿勢というシンプルなことから始まる」素晴らしい言葉である。

『広がる つながる 国際親善の輪』では再来日したトルコからの交換留学生にインターンシップの場を提供した東京八王子RC、フィリピンWCS検証に現地を訪れた岩槻中央RC、パラオにごみ収集車を贈った川口北東RC、交換学生交流会で浴衣掛けの盆踊り参加を企画した群上長良川RC、カトマンズの海外米山学友会創立総会を主導、訪問した東京米山友愛RCと東京米山ロータリーEクラブ2750、台湾の児童養護施設を支援する岩槻RCや高雄の日本人学校に図書を寄贈した白根RC、前にも紹介されたが上総掘り合同プロジェクト活動の継続。等々いずれも、なすべきことを体験する事によって社会奉仕を実感し、次世代に引き継がれるというお手本が紹介されている。「奉仕の体験は、私たちに優しくなれる心を与えてくれる。そうなれる自分に気づかせてくれる」という言葉が胸を打った。

『会費の使われ方』についての解説ページ、ほとんど知らなかったという感想。「人頭分担金って53ドルくらいなの?」「クラブ会費の支出の半分以上が食費なの?」・・・RIが支出を減らさず、人頭分担金を上げる理由も充分納得できた。

『Rotary いま・・・』規定審議会の決定に伴うルールの変更、3年に一度はクラブの定款、細則も変更しなければならない、はずなのに当地区ではほとんどのクラブで変更の形跡はない。ルールを見直し、知ることによってクラブ活性化の芽が見つかる。
今がその時期! まったく同感である。

『GLOBAL OUTLOOK』―ポリオ撲滅レース入門―何でポリオにばかりこだわるの? という疑問に答える保存用のページ、確かにエンドゲームに入って、テロなどの治安に対する予防接種従事者の安全確保といった問題や慢性的なリソースの不足が撲滅を妨げている。でも今やらねば元の黙阿弥、頑張らねば。

縦組みページ『SPEECH』のテーマも平和。
誰でもが教育を受けることができる日本では考えられないどん底からの提言=自分の名前が読めない、書けない子どもを無くすことが「平和づくり」の第1歩だと説くルワンダの活動家、カンベンガ・マリールイズさんの講演要旨が取り上げられている。
文字が読めない銃が撃てるだけの若者を、知識ある政治家が利用して戦争やテロに駆り立てる。「教育」の無い国で選択の余地のないマインドコントロールによってテロリストになった集団の行為だけを責めて、本質を見落としてはいないか? 「教育」があれば、文字が読めれば世界の情勢が理解でき、何をすべきかが自分で判断できる。テロがあるからルワンダには行かないといった拒否では問題の解決にはならない。厳しい意見だが、世界の平和を目指すロータリアンが、避けては通れない道に違いない。ルワンダに学校をつくることは、正しく平和の種まきをすることだ。

『わがまち、そしてロータリー』は博多。「博多伝統手職人連盟」を20年に亘って支える博多RCの紹介。「この街を陰ながら支えとうおいしゃん達がおるとです」という自画自賛のナレーションをHPで流す博多大好き人間の集まり、ということが良く解る。

『友愛の広場』では、前橋東RCの近藤会員の「茶道と仏教」が興味を引いた、茶席にはほころび始めた花を活け、その秘められた生きる力と美しさを表現する、成程。

2014年1月17日金曜日

2014年1月号のみどころ

表紙は地域の祭り、出雲大社の正月行事「吉兆さん」と野沢温泉の道祖神祭り。
吉兆さんは、集合写真であるにも関わらず面白い。ちょこっと見えるしめ縄のデカさがよく解り、集まった人の表情がいい、奇怪なお面と派手な衣装の「番内さん」の後ろに笑顔のおまわりさんという組み合わせも笑える。道祖神の方は炎に浮かび上がる灯篭と社殿?シルエットの人の群れが社殿の巨大さを示し、火の粉が祭りの活気を伝えている。本物を見たい。

トップページ、ロン・バートンRI会長のメッセージはロータリー家族について。
「家族を切り離してロータリーの奉仕を考えるのではなく、ロータリーが家族のカレンダーに組み込まれなければならない」。確かにその通りだと思う。三つ子の魂百までという事か・・・。

ロータリー理解推進月間の特集記事、田中作次前会長が「世界の国々で見たこと、感じたこと」と題して、未来の世代のためのロータリー、ロータリーによって救われた子供たち、そして「超我の奉仕」とは、について行動の結果として書かれている。曰く、超我の奉仕とは誰かの人生に喜びをもたらすことによって、自分自身が幸せになれること。曰く、超我の奉仕とは人生で本当に大切なこと、エネルギーを注ぐべきことは何か。曰く、人は皆自分だけでは生きていけないこと、を教えてくれる。平和をもっと現実に近づけるのも超我の奉仕の実践によってである。

次に日本と韓国のロータリーの違いが図示されていたが、極めて興味深い数字だった。会員の減少、少ない女性会員、老齢化した会員構成、長い会員歴、融通のきかない例会時間帯等、日本のロータリーはもっと柔軟な対応で、若返りが必要なのでは?と感じた。

公共イメージと認知度向上のためのファンドレイジングイベントとポリオ撲滅キャンペーンの紹介。PI補助金を使った会場イメージづくりで、一般市民を巻き込んだファンドレイジングは大盛況。地域社会の理解も深まったという。ポリオ撲滅キャンペーンはEND PORIO NOWのバッチやTシャツが公共イメージと認知度向上に役立った。ロータリーのビジュアルの統一がロータリーのイメージづくりに果たす役割は大きい。

ロータリー研究会のリポートでは、最後に報告されていた青森の富岡会員の提案「被災から3年、年次基金の関係で資金が欠乏する今後の被災地の救済継続に被災地区とプロジェクトを組みDDFを使って被災地に寄付出来ないか、という案。復興支援の新しい形として注目される。

『Rotaryいま・・』広報活動にHPやSNSを利用しているクラブに、個人情報の守秘やクラブトラブル記載の禁止が警告されている。IDとパスワードで規制された会員専用ページを作るなりの配慮が必要であろう。広報のプロでない会員が情報を発信することは誤解が広まる危険性を孕んでいるということである。

縦組みに移って、『SPEECH』は高野山真言宗の小籔実英師のお話。「空海に学ぶ 前向きな心」。お大師様が書かれた「秘蔵宝鑰」には、ものの優劣で価値が決まるのではなく、心の持ち方で人の値打ちが決まるとある。仏様は遥かかなたにあるのではなく、一番身近な心の中にある、我々はみな仏様から素質を貰ってこの世に生まれてきた。それが見えないのは、煩悩という垢が心にかかって見えなくなっているだけ。悲観しないで前向きに生きれば、仏様から頂いた自分の素晴らしい素質に気づく、と話されている。「いいな、いいなと生きていく」これが空海さんの教えだと・・・うーん成程と唸ってしまった。気持ちはいつも明るく持とう、何とかなるさで前向きに、かな?

『わがまち・・そしてロータリー』は信玄公の御膝元、甲府市。老舗をテーマに三社合計三十九代、1020年の歴史を持つ。まず「吉字屋本店」敵に塩を送った「義の塩」を買い付けたのがご先祖というからとてつもなく古い、次の「印傳屋上原勇七」もほぼ同じ、印傳とは印度傳来のことで鹿や羊のなめし皮を細工したものだとか。国の伝統工芸品らしい。もう一社は「山梨日日新聞」。明治5年の発刊。日本最古の地方紙である。幕藩体制が崩壊して新聞というものが外国から日本に入ってすぐだから、これもすごい。更にこの御三家で4名が地区ガバナーに就任されている。まさに壮観、と書かれていた。ただただ吃驚。

投稿蘭では、友愛の広場に鹿児島東南の柿元会員が「心を耕す」という名文、ロータリーアットワークに日向の「福島キッズin宮崎」の報告、柳壇に志布志の常連西岡会員の作品が掲載された。

2013年12月20日金曜日

2013年12月号のみどころ

2枚とも写真がいい。誰もがシャッターをきる撮影ポイントで誰にも出来ないシャッターチャンスをものにする、別府湾の朝日、光の緒の中に漁師のシルエット。もう1枚は滅多に見られない日本三名園、後楽園の雪。完成された構図に、両作品とも鳥の動きが命を吹き込んでいる、お見事!の一言に尽きる。

今月は家族月間、ロン・バートン会長のメッセージは子供の頃の夢を実現したポール・ハリスの家を残そうというもの。夢の実現はロータリアンの理想、大賛成である。特集は親族3人以上がロータリアンという家族の紹介。掲載された5組の家族の全てが、クラブや地区のリーダー経験者を核に家族会や活動を通じてロータリーを理解し憧れと誇りをもって入会されている。家庭でロータリーが共通の話題になる、それだけでも素晴らしい。また二神編集長の取材で点鐘に始まり点鐘に終わるロータリアン同士の結婚披露宴が紹介されていたが、実に楽しい、お二人が所属する両クラブの企画力と実行力に脱帽。みんな皆、ロータリー家族なのだ。次がロータリー家族との活動報告。式年遷宮の伊勢詣で、帯広のお祭り競馬の観戦、世界遺産の富士登山等々、地域の特性を活かした企画でロータリー家族やROTEXとの交流親睦を深めている。注目すべきは、地区組織が呼びかけの起点となり地域住民を抱き込んだ大掛かりな活動も見られた事。これは当地区でも見習うべきと感じた。尚、2730地区からはきもつきRCの観月会が紹介された。

19頁から4頁に亘る『日韓親善会議の報告』特に共感したのは韓国の元国会議長 金守漢氏の講演、「2000年の歴史の中で両国が不幸な関係にあったのは僅か70年、歴史の一部だけを見て全体像を否定することは普遍性、妥当性を持つ両国の関係の妨げになり、偏見よって誤った判断をするおそれがある。相手国の変化を正しく見て、虚像を払拭すべきであるとともにお互いの異質性(独自性)を認識しなければならない。日韓関係が政治レベルでこう着状態が続いていても両国の国民レベルでの交流は変わらない。ロータリーの活動が何より重要なキーワードになると信じる。」と話された。この提言が韓国の側からのものであることに拍手、分からず屋のパク・クネ大統領にも聞かせたい。

『Rotaryいま』13万人を超えていた日本のロータリアンが、この10年で88256人になってしまった現実。ロータリーが育てた若い人たちの結集を促し、女性の意欲を取り込み、規制緩和によりEクラブを発足させ、減少に歯止めをかけ、「サクセス・ジャパン大作戦」で10万人にする。と記されていたが、一番大事なのは、人に奨めたい魅力あるロータリーに籍を置く「誇り」と「自信」を現ロータリアンが持つということではなかろうか・・?

縦組みに移って、『SPEECH』ヴァイオリニストの川井郁子さんの「子供たちの未来」と題した講演。難民キャンプでの子供たちとの出会いを通じて、何が子供たちの成長に必要かを実感され、「子供の元気に直接関わるのは、恵まれた環境ではなく、子供たちを見守る大人たちの笑顔と夢を育む子供たち自身の逞しさ。キャンプの貧しいお母さんたちに口紅をプレゼントするとお母さんの気持ちが華やいで、それを見た子供たちも元気になる。今の日本に一番大切なのは子供の時代に、その子に夢を持つ力と、自信を与えること、子供たちは自分で未来を開拓していく逞しさをみんな持っている」と話された。消滅しつつある「おせっかい」も児童虐待の防止になる、とも。まったくその通りだと共感した。

『わがまち、そしてロータリー』は津波にのまれた閖上の復興に、檀家が被災しながらも混沌の中で奔走した名取RCの長澤信幸会長の話。曹洞宗の名刹・秀麓禅齊の住職、僧侶として、またロータリアンとして全国の支援を集め、被災地に踏みとどまり、地域の人たちの為に活動を続けた。そういったロータリアンの姿こそが地域でのロータリーへの理解に繋がる。被災地東北に会員の増加がみられるのも頷ける。

2013年11月21日木曜日

2013年11月号のみどころ

まず、表紙から見る。インドのご婦人の餅つきのショット、それを見守る全ての視線が餅の一点に集まる。愛情溢れる表情がいい。もう一点は奈良鷺池の浮見堂、秋深し…

RI会長のメッセージ。心にインプットされたのは「ポリオが撲滅された国を見て、言うことができます。私はそれを支援しました、と」。財団が支援するプロジェクトの意義と誇りは、この一言に集約される。11月はロータリー財団月間。3年前からのパイロット地区に於ける試験期間を経て、いよいよ今年度から世界中で一斉に実施される「未来の夢計画」。

グローバル補助金という耳慣れない資金を活用した事業計画の成功例が紹介されていた。ひとつは職業研修チームを派遣するVTTへの活用。紹介されていたのは歯科医、衛生士、技工士をタイ・プーケットに派遣したデンタルVTT。万全の計画にもかかわらず大変なご苦労があったようだが、派遣先の地区ガバナーの激賞の声に感激も一入であったことだろう。もう一つは北陸の5つのクラブとEクラブが連携して、タイのチェンマイRCをパートナーとして行った教育支援のプロジェクト。貧困の極みにある地域での教育施設の修繕や備品の整備、教育の質や衛生環境の改善にグローバル資金が活用された。報告の最後に書かれていた「ロータリーの奉仕活動に於いては、奉仕される側より、奉仕する側がより感動を貰い、心が癒される」。かつてマッチング・グラントでネパールの山村を支援、訪問した鹿児島西RCの一員として、将にその通りだと痛感した。

また、地区補助金を使ったプロジェクトとしては、試験実施した2690地区の例として、昔の遊びを今の子供たちに伝える「つくって遊ぶ原っぱ塾」、身体障害者と保育園児による「農作業体験」、ロータリアンが樹木について高校生を指導する「太子ヶ丘の森整備と郊外授業」、若者6人をベトナムに派遣した「新世代に奉仕の精神を学習させる、リーダー育成プロジェクト」、倉敷市域に避難している東日本大震災被害者に出会いの機会を提供するとともに子供たちとの接し方を学ぶ「親業セミナー」、失われつつある出雲神話を青少年に語り継ぐ「郷土歴史リーダーセミナー」等々、企画に当たっては、補助金の目的に合致した内容と、様々な視点からのアイデアが必要だと感じた。

縦組に移って『SPEECH』福島第1原発から70キロのところにある天栄村の「放射能ゼロ米への挑戦」。競うことでブランド化を進めた農家の自信と耐力が、震災で家を壊され、原発事故で土が汚染されても、補償付きの休耕を拒否し、奇跡の復活を遂げるための行動を起こした。負けない、諦めない不屈の闘志がコンクールの金賞へと導いた。天栄米栽培研究会事務局長の吉成さんは、ミナマタと同じカタカナ名のフクシマがもう一度漢字の福島に戻る日まで、と決意を新たにする。

『わがまちそしてロータリー』子供時代の自分を「正雄君」と呼ぶ浪漫チスト、名古屋中RCの深田正雄さんの奮闘記。長~い前置きが凄くいい。街を元気にするのは、若者、よそ者、変わり者。深田さんはその変わり者らしい。かつては進取の気鋭のない名古屋を嫌いアメリカ、東京でホテル修業、名古屋に戻って若手企業人の懸引役となるや、地元愛に目覚め、旧町名の復活を夢見て街の歴史を学ぶ。名古屋と謂えば、粋な殿様 尾張宗春公の所領。この由緒ある地域でも、1962年の住居表示法という人の温もりの欠片もないお役所仕事によって伝統的な地名が消された。地名に由来する昔語りはもう次世代には通じない。役人の利便だけを考えた愚策以外の何者でもない。深田さんの活動に両手を上げて賛成したい!

今月は『若いパワーで頑張ってます インターアクター』で当地区の「日韓インターアクト交流会」が、『ROTARY AT WORK』で阿久根RCの「模擬面接」と日南RCの「道路愛護デー」が、『歌壇』に奄美RCの大野貢会員の歌が紹介された。快調々々…

2013年10月18日金曜日

2013年10月号のみどころ

秋ですね~。表紙片方は怖い程深遠な「霧氷秋彩」もう片方が子供の表情がいい「豊作ダ」。
 今月は縦のページから読んでいきなり心を奪われた。因島南中学の前校長 岡本和信氏の講演要旨「絶えたるを継ぎ廃れたるを興す―国際時代に通用する自己エンジン搭載の子どもを育てる―冒頭、子供の個性を尊重するという面から時代受けしている金子みすゞの「みんなちがって、みんないい」とSMAPの「ナンバー1でなくてもオンリー1でいい」に反論、社会に生かされている自分が「私の人生は私の勝手だ」でいいわけがない。成程そういう見方もあるか・・・・・・と頷いて読み進むと、世界の子供たちの中で誠に持って情けない日本の子供たちの現状が具体的なデータで紹介され愕然とした。
 文中ソウル大学の教授の話として引用されていた「日本は戦後、戦争を放棄しました。その時一緒に愛国心も捨てました。日本は愛国心が戦争を起こすと考え戦争と愛国心を一緒に捨てました。だから今日本の若者は迷い子になっています。」という言葉に改めて日本の将来の危機を感じさせられた。米、中、韓、台で共通しているのは「国を自分たちがつくる」というプライド。目的意識もなくただ大学に籍を置こうと考えるのは日本人だけ、自分の力で学ぼうとせず「教えてくれないと失敗するかも」といつも不安がっているのが現実の日本の若者の姿。この国が絶やしたモノ、廃れさせたモノの最大のものは「愛国心」郷土を愛する心だとされた。そして何から始めるかということの一つが子供たちの胃袋を油断させて仲良しになる「同じ釜の飯を喰う」=「炊き出し大作戦」と地域の生の文化をお年寄りから学ぶと共にお年寄りの安否を気遣う一石二鳥の「高齢者から学ぼう大作戦」。二つとも素晴らしい。

 次の「わがまち・・そしてロータリー」高齢化という問題を抱える秋田県大館市の例、中でも秋北バスの100円バス得々定期券は秀逸。大館市の補助で乗り降り自由な定期券を発売、お年寄りにもバス会社にもそして街の元気づくりにも利のある施策となった。大館市も偉い!「ロータリーアットワーク」寄付や清掃といった定番ではなく地域文化の見直しはないかと探してみたら、「厚木の歌ダンスコンテスト」(厚木県央RC)、「地域活性化イベントの企画運営」(嘉悦大学RAC),「広瀬川でアートを楽しむ」(前橋西RC)、「座禅初体験」(長泉RC),なんと「小原歌舞伎白浪五人男」を演じた豊田西RCが目に付いた。参考になる。

 横組み頁は職業奉仕の特集。当地区ではRIテーマ「Engage Rotary,Change Lives」の浸透を図るため、大迫三郎ガバナーが「職業奉仕」の理解と実践を地区の中心テーマに据え,公式訪問時に「職業奉仕」についてのフォーラム(会員発表会)を実施、200名もの会員から様々な意見を聞いた。更には地区大会で会員発表の時間を設け、優秀会員を表彰した。
 その発表内容を念頭に置いて頁をめくると、日本各地のロータリアンから職業奉仕についての意見が掲出され、それぞれに頷かされたが基本的にはほぼ同解釈だと感じた。職業奉仕とは高い倫理観に支えられた職業の実践。言い換えれば倫理的な金儲けをすることであり結果的にその事業が地域に貢献し世界に貢献する(自利利他)ということであろう。職業を通じて社会に奉仕するという団体はロータリーだけ、という事に誇りを感じる。ただ社会奉仕が社会に対する奉仕である様に職業奉仕も職業に対する奉仕、職業を通じての奉仕ではないと個人的には思う。自らの職業の社会的評価を高めるため業界の職業倫理を徹底し、後進の育成に努め、正しいPRによって業界の認知を図る。結果的には倫理的金儲けに帰結するのだが・・・

 2014年国際大会開催地、シドニーの紹介は、素晴らしいPhotoが頭を占拠し「行きたい!」欲望を駆り立てる。また36頁の「ロータリーの新しいブランド戦略」は全会員必読の内容だと思う。マークを車輪にして走らせたり、半分カットしたり、上に文字を乗せたり、色を変えて使ったり、地区やクラブであまりに杜撰なロータリーマーク・ロゴタイプの使用がまかり通っている昨今、ブランド戦略を掛け声だけにしないため徹底した是正が必要。