『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2015年10月29日木曜日

2015年10月号のみどころ

                         
10月号の表紙、横組みは栃木県の「日光東照宮『五重塔』」、縦組みは熊本城のお城まつりで行われた流鏑馬「人馬一体」。江戸時代に徳川家康を祭るために建立された東照宮と戦国時代に加藤清正により築城された熊本城という日本の歴史を物語る場所という意味では共通点を感じる。また、一度訪れてみたいという思いにもなった。

横組み表紙裏は「日本で初めてのIAC結成」、仙台育英学園高校IACの紹介で、100人を超える人数で誕生した日本第一号のこのIACは、当時、世界最多の会員数を擁していたという内容に感銘を受けた。

K.R.ラビンドラン氏の「RI会長メッセージ」、「ポリオ撲滅の物語を語りましょう」から、9月にナイジェリアがポリオ常在国リストから除外され、残るはアフガニスタンとパキスタンの2か国を残すだけとなったとのこと。今日までの多くのロータリアンや関連団体の努力が実を結んだ結果である。ポリオ撲滅が間近に迫っており、大変うれしく思った。10月24日の世界ポリオデーには、何らかの形で撲滅活動に参加しようと思う。

特集「ロータリーは例会から」、握手の効用や食事を例会前に済ませる事例、午後4時からの例会など、いろいろな工夫が紹介されており、大変参考になった。当地区でもロータリーの基本は例会だと、野中玄雄ガバナーが「奉仕は力! 活かそう例会」という地区のモットー(サブテーマ)を打ち出している。

10月の米山月間について、「よねやまだより」の特集「もっと身近な米山を目指して」と、「ロータリー米山記念奨学会資料」が掲載されており、大変わかりやすかった。
同じく10月の経済と地域社会の発展月間についても特集が組まれているが、たしかに具体的にどのような活動が該当するのか、6つの重点分野はわかりにくいと思う。

Rotaryいま……」では、二神典子編集長が「ロータリーの6つの重点分野」と題して説明を加えているが、的を射た記事だと思った。記載されているように、それぞれの月間にどのようなニーズがあるのか、どのような支援ができるのか考えてみる必要があると思う。

来年5月に韓国で国際大会が開催されるが、「ソウル 魂を求めて」の記事は、国際大会への参加を促すために非常によかったと思う。当地区からは200人以上の参加を目標に呼びかけている。隣国での開催であり、ぜひ私も参加してみたいと思った。

縦組み「スピーチ」の「弘法大師とロータリー」であるが、野中ガバナーが住職を務める今山大師には、日本一の弘法大師像が建立されている。4月に開催される「延岡大師まつり」は県内外から多くの人が訪れる九州三大春まつりの一つであり、身近に感じる内容であった。弘法大師の精神はロータリーの精神とも共通しており、癒しを与えること、安らぎを与えることは、人として大事なことだと思う。

「わがまち‥…、そしてロータリー」は、山形県米沢市が取り上げられ、米沢上杉RCが紹介されている。第9代藩主・上杉鷹山公は宮崎県高鍋出身であり、米沢上杉RCと当地区の高鍋RCが友好クラブになっていると紹介されており、何だか身近に感じることができた。
今月号・当地区からの投稿はゼロ。コミュニケーションは仕掛けなければ成立しない。行なったこと、思ったこと、クラブの話題を投稿しよう!




2015年9月25日金曜日

2015年9月号のみどころ

 9月は「ロータリーの友月間」。今月から我がクラブでは、毎月の第1例会で私が今月号のロータリーの友の記事を紹介することとなった。是非、地区内の他のクラブでも毎月雑誌委員会が「友」の記事を紹介する時間を例会で作ってほしいものである。

 9月号の表紙の写真は、和歌山県有田川町の『棚田』とコスモスの花、そして新潟県十日町市の『もみじ引き』のお祭り、両方とも秋の訪れを感じさせる写真である。

 しかし残念ながら12月号~3月号、5月号の表紙写真は入選作が無かったとのこと。再募集で素晴らしい写真が多く集まることを期待したい。

 表2は大阪万博での例会開催。153日(153回)例会が開催され、2万3380人が例会に出し
たという記事は大変驚かされた

 今月号には全国の例会一覧表が折り込んであり、是非活用するようクラブ例会で紹介した。
RIラビンドラン会長のメッセージは、今こそ道具を研ぐ時が来た、つまり「もっと会員を入れるはどうしたらよいか。」に注意を向けるより「ロータリーの会員であることの価値をどう高められるか。」という視点が会員増強のためにも大事であるという意見は正にその通りだと思う。各クラブでも、自分のクラブの魅力や素晴らしさをみんなで論議する場も必要だと思った。「ロータリーグローバルリワード」プログラムは、一度My Rotaryで確認してみたい。

 今月の特別月間特集「ロータリーの友 創刊25周年記念座談会」は創刊当時は発行部数も少なく、いかに当時の方々がご苦労されて「友」の発行にご尽力されたかが大変よくわかった。

 また、第2540地区での「ロータリーの友・友会」は歴代の友地区代表委員が集まって、現職と次期の友代表委員との意見交換を行っているとのこと。現職の立場では大変心強く、この様な取り組みも地区で検討してみてはどうかと思った。

 基本的教育と識字率向上については、日本ではあまり身近に感じられないテーマのため、世界の現状と活動内容が紹介されており、認識を新たにすることが出来た。

 例会の食事エピソード②では、今回も当地区の前代表委員の深尾兼好さん(鹿児島西RC)が投稿されており、大変頭が下がる思いである。これからも、多くの投稿を期待したい。

 縦組みの「友愛の広場」では、高崎RCの驚異の会員増強(64名→101名へ増強)に記事が目にとまった。元巨人軍のラミレス選手の入会にも驚かされた。

 また、もう一つの投稿「ギフトになろう」のギフトとプレゼントの違いについてのご意見にもあるように、日本では「プレゼントになろう」と訳されたが、その中にはもちろん「心と知恵」のギフトという意味が込められている事は、いつも頭に入れておきたいと思った。

                             ロータリーの友地区代表委員

                                   中 島 司 人

2015年8月号のみどころ

 『友』誌の表紙は今年度も会員からの公募写真が掲載されている。

 8月号は縦組み表紙「夏だ 阿波踊りだ」の徳島の阿波踊りと、横組み「ろーたりー」は、海外でのブラックフィンバラクーダという魚の大きな群れの写真。どちらも躍動感があり、夏号にふさわしい写真だと思う。残念ながら9~10月号の応募数が少なく、選考に時間を要しているとのこと。写真募集については、当地区でもあまりPRされておらず、次年度以降も続けるのであれば、今から少しPRしていきたい。

横組み表紙裏は、ポール・ハリスが来日した時の写真。
 7月号の日本で初めて開催された国際大会に続き、過去のロータリーの歴史に関わる内容が掲載されており、9月号以降も何が掲載されるか、楽しみである。

 「RI会長メッセージ」「最高でなければ良いとは言えない」では、ロータリーが提供する製品として、教育、水、保健、平和、希望、そして人生そのものを挙げ、それは「最高でなければ良いとは言えない」と最善を尽くすように訴えている。私も、職業上の仕事も、ロータリーでの奉仕の仕事も、いつも最善を尽くすように努力したいと思った。

 特集「あなたのクラブは?――仲間を増やすために」は、日本の会員数の推移や会員数の国別ランキング、女性会員の割合など、数字を使った説明があり、わかりやすかった。

 「ちょっと変わった(?)例会の食事エピソード①」、例会の食事についてのエピソードが掲載されているが、大変参考になるし、当地区でも変わった食事や、皆さんが喜ぶような食事を提供しているクラブを『ガバナー月信』などで紹介するのも面白いと思った。

「ロータリーデー」では、当地区の鹿児島西RC・深尾兼好会員「目立たないところで行われる奉仕活動を顕彰」が掲載されており、前年度の友地区代表委員・深尾氏が記事を書いている。この記事を含め、縦組み「ロータリーアットワーク」にも宮崎南RCと出水RCの記事が掲載されており、当地区からの投稿も順調のようで安心した。

 縦組み「スピーチ」には、下関市教育委員会教育長・波佐間清氏の「出会い、感動、夢への挑戦!」が掲載されているが、子どもたちの健全育成への取り組み、「心の教育」「命の教育」の大事さは本当に共感できる。私も以前、PTA会長としての活動や、現在でも明るい社会づくり運動に取り組む中で、一番の課題として子どもたちの「心の教育」を重点に取り組んできた。ロータリーとしても何かできることがあるのではないか。そのことを今後、考えていきたいと思った。

 「わがまち‥…、そしてロータリー」は、初めて当地区の鹿児島県から指宿市を取り上げてもらった。記事中に登場した指宿RCは50周年を迎え、6月に記念式典が終わったばかりである。指宿市は南国・鹿児島の有名な温泉地であり、「アロハ宣言」や「菜の花マラソン」などでも有名。来年度、指宿RCからは二人目となる大重勝弘ガバナーが誕生し、今後ますます活躍が期待できるクラブである。

                             ロータリーの友地区代表委員

                                   中 島 司 人

2015年7月号のみどころ

 新年度最初の『友』誌ということで、横組みの表紙はK.R.ラビンドランRI会長夫妻の写真、縦組みは今年度のRIテーマとロゴが掲載され、いよいよ新年度がスタートしたという思いになる『友』の表紙である。

 横組みトップは、橋本長平「友」委員長の「『ロータリーの友』の歴史的変遷」、5月のオリエンテーションで『友』誌の変遷についての話があったが、変遷を一般の会員にも知ってもらうのに大変役に立つと思う。特に40年間価格据え置きは、会員にきちんとPRしたいし、価格据え置きのためにいろいろと努力している友事務所の皆さんの努力に敬意を表したい。

 K.R.ラビンドランRI会長の紹介記事「PAY IT FORWARD」およびガバナー紹介記事「ガバナーの横顔」は、それぞれの人柄がよく理解できる内容になっている。特に、わが地区の野中玄雄ガバナー夫妻の「太陽と向日葵」は、お二人の人柄を紹介するのにこれ以上の表現はなく、紹介記事を書いた飯干喬啓会員には頭が下がる思いである。

 「あと少し――ポリオ撲滅のために」には、当地区宮崎県西部分区2014-15年度ガバナー補佐・東篤徳氏による投稿があり、前年度の友地区代表委員・深尾兼好さんも喜んでいると思う。

 縦組みトップの「スピーチ」は、それぞれの地区で開催した講演会の内容をいつも掲載しているのかな。ぜひ、ずっと継続してほしいと思う

 「卓話の泉」は個々の投稿ではなく、各クラブの『会報・週報』に掲載された卓話の中から選んで掲載しているとのこと。全国でどのくらいの数のクラブが『週報』を友事務所に送っているのだろうか。もし当地区からあまり送られていないのであれば、少しPRも必要かと思った。

 今月の2730地区の記事は39頁に野中玄雄がバナーご夫妻の紹介41頁に事務局所在地,48頁に東部分区東篤徳G補のポリオ撲滅をテーマにしたロータリーデーの報告が掲載された


 ロータリーの友地区代表委員

                                   中 島 司 人

2015年6月19日金曜日

2015年6月号のみどころ


まず表紙から、6月という季節をたっぷり味あわせてくれる2点の写真。一点は額紫陽花、滴がいい。やっぱり紫陽花には雨が良く似合う。もう一点はツバメの雛、頭より大きな口を開け、一斉に空腹を訴える元気な声まで聞こえそう。
2のポールハリス毎回言葉だけが違っている、と気づいて秘かな楽しみにしていたが、今月号の表3で種明かし。慌ててバックナンバーを見た人もいるのでは・・

RI会長メッセージ」今期最終号らしく「ロータリーに輝きを」の総括が述べられている。「ただ座って暗闇を呪うよりも、ろうそくをともした方がいい」という孔子の言葉で
ひらめいたということだが、当初は「??」。ロータリーデーの提唱によって、「ささやかでも何か行動を起こすことが、この世を照らす偉大な輝きになる」という意味だと気付かされた。


今月はロータリー親睦活動月間。様々な興味を通じてロータリーを楽しむRIの親睦活動グループが取り上げられている。ゴルフ、ヨット、アマチュア無線、フィッシングやテニスは、何となく知っていたが、カーリングや希少古本、Eクラブの親睦活動グループがあるとはチョット驚き。クラブの同好会と違って、RIで公式認定されたグループには、
結構厳しい基準があるが、読んでみると、世界中に共通の話題を持った友人が出来る絶好の機会と言えそうだ。

先月に引き続いて「独自の奨学金を持つクラブ」それぞれに独自の設立の動機があり、それを継承されていることに敬意の念を持った。確かに「若者は未来を創り支える力であり、その育成・支援は未来永劫に代わることのない使命」ロータリーの5番目の奉仕、
「青少年奉仕」はロータリーの未来への奉仕であることに確信を持った。
「ロータリーデー」こんなに各地でファン会長の提唱に共鳴するロータリアンが多いのかと感心させられる。わが2730地区の高鍋クラブは600人ものちびっこラガーマンを集めての「ロータリーカップミニラグビ―大会」を寄稿していた。うちのクラブ(鹿児島西)はボツになったのかしら() 面白かったのは、豆まきをしたクラブ、メンコ、羽根つき、コマ回し、双六をしたクラブ。ホントに日本の伝統を子供たちに伝えたいもんだ。いい企画だと思う。

RYLA研究会の報告」ライラリアンの報告に「誰かが声を上げれば、みんなが手を貸してくれることを実感した」とあった、リーダーシップとは「私はリーダーです」と言わなくても、周囲の人が自然にサポートしてくれること、まさにその通りだ。

「米山記念奨学会」のページにEクラブで初めての米山奨学生」という報告があった。Eクラブならではの世話クラブの在り方、奨学生との交流にも苦労が見られる。ただ、
ネット上で例会を行うことのメリットは奨学期間の終了後、いつでもどこでも世話クラブメンバーと繋がることができること。これはトラディショナルクラブにはない素晴らしい特性だと感じた。

「海外の子供たちに手を差し伸べる」まだまだきれいな水の確保は開発途上国では最大の課題のようだ。ネパール、タイ、カンボジア・・・また、教育支援も各地で行われており、申請が難しいと敬遠されるグローバル補助金の有効活用が望まれる

Rotary いま」青少年プログラムのロゴが紹介されている。インターアクトはスカイブルー1色、ローターアクトはクランベリー。他はロータリーの公式ロゴの横にハーフトーンの黒の仕切りを入れ公式フォントでプログラム名を標記する、というもの。極めて認識しやすくなった。これがVIS(Visual Identity System)というものだろう。

縦組に移ってSPEECHカリヨン子どもセンターの坪井節子理事長の講演。いじめ・虐待・少年非行の現場から「子どもたちに寄り添う」と題しての報告。「死ぬ勇気があったら、いじめに立ち向かえ」という一見励ましの様に思える言葉が、実はまったく無力で無責任この上ない助言であることが指摘されている。親に、大人にできることは、子供のそばにいて、とにかく話を聞いて「生きていてほしい」と子どもに伝えること。そのための「子どもシェルター」弁護士がガードしスタッフが一緒に生活するというシステムが全国に生まれようとしている。共感して協力したいと切に思った。

『わがまち・・そしてロータリー』まったく知らなかったが、神奈川県相模原市には、
はやぶさの拠点JAXAの研究所があり、米軍のキャンプ座間の7割が市域にあり、リニア
新幹線の駅ができるらしい。人口72万、そんな大都市だとも思っていなかった。しかも
行政、交通、商業が分離し中心が3つあるとか、捉えどころがない町は可能性を秘めたトンデモナイ町でもある納得。

今月の『友愛の広場』には「ロータリーを一口で言うならば」という先人たちの名言集もあるかと思えば「天海僧正百歳長寿の秘訣」という、これも名言の紹介がある。放屁するのが長寿の秘訣とは面白い。当地区からの投稿は、前記、高鍋RCのロータリーデー、そして歌壇、柳壇に先月に引き続き西岡雅博会員の活躍が見られた。



3年間、有難うございました。じっくり読む機会を頂いて初めて分かった「ロータリーの友」という雑誌の素晴らしさ、それが分っただけでも意義ある3年間だったと思います。
感謝

2014-15年度 ロータリーの友地区代表委員 深尾 兼好