『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2018年12月7日金曜日

ロータリーの友を読もう12月


Rの友 地区代表委員  深尾 兼好
RI会長メッセージが素晴らしい!
RI新会長を紹介する7月号の表紙に登場する
群れと違う方向を見つめるフラミンゴに注目!
仲間と一緒に進む前に立ち止まって別の方向を見てみる。
プライベートでもロータリーでも進路を決める時は他にもっといい道はないか
と探してみる好奇心と勇気、そして信念が何より必要、これが変化の起点なのである。

今月の特集
『子供サイエンス実習』
「知的好奇心に火をつけろ!
ということで子供たちの疑問に耳を傾け、
好奇心に応えてやろう、という試みが各地のロータリークラブで行われている。
特に理科系の教育支援が面白い、
手回し発電機で車が走る」等、魅力あるテーマに自治体の支援も取り付けて
継続的な子どもサイエンス事業を行う吉川RC
「スペースロボットコンテスト
の国際大会を実施した滋賀県大津の4つのRC
モノづくり教室で日立のOB技術者を巻き込んで「ペットボトルロケット
懐かしい「ポンポン船
等をつくる清水RC。またこれも外部の専門家の協力を得て、様々な理科実験を行っている函館五稜郭RC.
「ノーベル賞を目指せ
と身近な先端技術に興味を持たせる「サイエンススクール

を主催する野々市RC
氷と塩でアイスクリーム作りを指導した花巻RC,
教員を対象とした理科講座、を受講したSST(スーパーサイエンスティーチャー)
を活用した「理科教育環境整備事業
を始めた東京八王子RCなど、
子どもたちだけでなくロータリアンも一緒に楽しんでいる魅力的な事業ばかり。
参加したくなるテーマである。

16頁からは12月疾病予防と治療月間の特集『命と心をつなぐ活動』
口腔外科医として、チュニジアとモンゴルで口唇口蓋裂の治療体制の確立に貢献した
佐賀RCの香月武会員の報告の中で「最初は私個人のボランティアであったが、行く先々
にロータリーがあり、そこから人脈が広がり、支援の輪が広がっていく、ロータリーの
協力がなければ活動の中断を余儀なくされたであろう」という言葉が印象に残った。
現地の要請にまず個人で応え,ロータリーの支援を得て、国際的な支援活動に発展させる、
更にVTTによって支援を継続化させた香月氏は正しく
Mr,Barryのいうインスピレーションになった、ということだろう。
また、高知南RCでは、高知大学の協力を得てブラジルでの内視鏡技術の伝授に貢献。
これもグローバル補助金VTTの派遣が支援の継続化に貢献している。
素晴らしいのは、
関係した方々が悉く事業を通じて関係を持ったロータリーに入会された、
ということ。
30頁の『よねやまだより』
米山学友会の台湾や韓国での活動だが、東日本大震災やその後の災害で多額の義援金が
贈られたことは知っていたものの、恥ずかしいことに台湾に500名以上の米山会員
がいることや日本語を公用語とするとRCの存在、日本人留学生に対する10,25
にも及ぶ支援は全く理解していなかった。
更にその活動は、韓国にも刺激を与え2年前から日本人留学生への奨学制度が
始まった、という。
政治や宗教、民族意識をも超越する、ロータリーって素晴らしい!
と、もう一つ。「オランダ ハーグ ニアスポートRC
。ニアスポートとはニュース
ゲートの事。その名の通りプレスセンターを拠点とするRCということで、
移動の激しいジャーナリストや政治家が滞在期間中だけでもRCに所属できるように、
と考えられたクラブらしい。ロータリーは進化するなぁ・・

縦組みに移って、SPEECH
テレビでもお馴染みの中央大学武田邦彦教授IMでの講演の要旨
「新しい人生と寿命を延ばす方法」
18世紀の産業革命で機械化によって失業する労働者が増える、といった危惧が全く無用
のものであったように、
効率化された社会は新しい職種を作り失業率はわずか2,8

現在不安を与えているAI(Artificial Intelligence)
人工知能も使い方を誤らなければ頼りになる手足、そして自分を超える頭脳として
機能する。人間は、こうして得た人生の延長を有効に活用しなければならない。
たった100年前に男女とも43歳だった平均寿命が、現在は80,79歳、女89,05
人生100年時代も可能性ありとか。となると
50歳以上は「第2の人生
。人は人のために生きているという観点からすると、
社会性を持った人間は人から感謝されれば寿命が延び不要とされれば消滅する
ことになる。癌遺伝子はストレスによって活性化するから笑って過ごせばいい。
お互いに頼りあって必要とされて、男女が共生していくことが望ましいそうである。

『クラブ訪ねて』は埼玉県越谷RC
越谷は知らなくてもイオンレイクタウンは知っている、といわれるほどの巨大な
商業施設をもつ町だが、この町の越谷RCが運営するイベントが面白い。
「三ノ宮卯之助に挑戦!
という力持ち大会。
50貫目の石を持ち上げた卯之助に因み、一般男子は50キロの米俵を抱えて16m走る。
女性も子供も力持ちを競う。これで町を活性化するのが狙いとか

投稿のコーナー、今月当地区は沈黙・・・個人的には『友愛の広場』本宮RC高田会員
「日本の禍機」を読もう 清冽な愛国論で知られる朝河寛一著を現代文で読もう、
という投稿と『ロータリーアットワーク』有田RC
「僕らが有田を楽しいまちにする!コンテスト
持続可能な地域おこし事業として関心を持った。




2018年11月9日金曜日

ロータリーの友を読もう11月


Rの友 地区代表委員  深尾 兼好

11月のRI会長メッセージは、
「初めて自ら参加した国際大会で受けたインスピレーションが、
ロータリーに対する見方を変えてくれた

という体験から、20196月のハンブルグの国際大会に結集しようと呼びかけるもので、新しい年度のインスピレーションを探しているロータリアンなら必ず答えが見つかる、とか。ハンブルグという町も聞けば聞くほど素敵な街の様だし、行ってみたいという思いに駆られる。
今月はロータリー財団月間
入会当初の私は「財団って寄付を集める団体
くらいの意識しかなく、
「とりあえずポールハリスフェローになっとけば格好がつく

などと公言する半端なロータリアン。
ポリオ撲滅にも世界中で展開される人道的奉仕にも、全く無関心で他人事。
「そんな余裕があったら自分たちの地域を、町を、家族を豊かにした方がいい
と思っていたのだが、
不可能と思われていたあのインドでポリオが撲滅され
あとわずかで世界中からポリオが消える、というニュースとその企てに日本各地域のロータリアンが多数関わっている現実を知り、これはちょっと凄い、我が地域の延長上に
世界の地域で苦しむ人がいる。その人たちを支援するのは、金持ちの道楽なんかじゃない!と気づいたのがやっと10年前。シェアシステムによって地域にも直接的な人道的奉仕の機会が与えられ、地区補助金やグローバル補助金を活用した地域独自のプロジェクトを立ち上げることが期待出来るようになった時期と重なる。
財団委員には寄付を集めるだけではなく、地区に返される財団資金の使い方を考える役目も付加され、寄付の使い道に手応えを感じることが出来るようになったのである。

特集では、その有難い地区財団活動資金(DDF)の活用の仕方が詳しく解りやすく紹介されている。WF(国際財団活動資金)と異なり、地区が使途を決定するのがDDF。勿体ないことにこのDDFを地区が使い切れていないという報告があった。
繰り越されたDDFは何と800万ドルに及ぶ。
その使い方の
  1. ポリオ撲滅の支援DDFからの寄贈に対しては、WFからのマッチングと
ビル・ゲイツ財団からのマッチングを合わせて寄贈した金額の4,5倍の額がポリオ撲滅に使われる。
  1. が国連の「持続可能な開発目標
  2. とも概ね合致する6つの重点分野に於ける奉仕活動の持続可能性を高めること。
「グローバル補助金は申請・報告が面倒という声がある

確かに資格認定を受けた実施国RCと支援国RCの両方が必要で現地RCの要請と協力がなければプロジェクトが立ち上がらない、といったことで、我がクラブもカンボジアまで出向いたが、未だに申請できない状態である。が、徹底的なニーズ調査と持続可能性をきちっと追求すれば必ず成功するとは感じている。
  1. は毎年のDDFの全額を使うために、クラブの関心が高い地区補助金の利用を促進する他、DDFの少ない地区に寄贈、また他地区提唱のグローバル補助金プロジェクトに加担することもできる。
  2. 恒久基金に寄贈すること。新たに開設された「日本ロータリー平和基金
  3. に累積したDDFや将来のDDFを寄贈することもできる。基金の元金が150万ドルになれば、その収益から毎年1人の平和フェローを支援することが出来るとも記載されていた。2010-11年度に「未来の夢計画
  4. のパイロット地区となった2580地区からは、地区補助金は実施前年度の79月が申請受付期間なので、単年度の取り組みではなく1年前から計画を始める必要がある、と助言されていた。
DDFの活用は、地域社会からの「助けて欲しい」という要望とロータリーが「支援したい」という希求に対して応えるきっかけを提供すること。

『現場の声』では、教わるより教える方が、知識が身に着く。研究会や研修会では発言の機会を増やし財団部門のリーダーを増やすことがDDF活用の近道だという提言。

グローバル補助金申請のヒントとして
海外のパートナー探しには、地区内の他クラブや現地NGOから現地RCを紹介してもらう。プロジェクトが複数年度に及ぶ場合はクラブの戦略委員会で短、中期の活動目標にあげる。成果の持続可能性については、物品の供与だけではなく成果を持続させる仕組みづくりに主眼を置く。等々、「成程!」と頷くアドバイスがあった。

『ロータリー学友からの報告』で興味深かったのは、インフルエンザの治療薬タミフルをミャンマーの奥地で栽培した八角から抽出、その収益で構造的暴力を排除し、人、地域、国の安全保障を確立しよう、とする計画。
現地を援助漬けにするのではなく経済的な自立と誇りの持てる社会を
現地の人と共に創る。これこそが本当の支援だと感心させられた。

18-27『ポリオ撲滅最新情報』この10頁ですべてが解る。そっくり抜き出して保存するのがいい。読んでみるとポリオの撲滅とは、とてつもなく大変な作業のようだ。未開地、紛争地域への介入、宗教問題を解決してワクチンを接種しても、それで解決とはいかない。弱毒化しているとはいえ生きたウイルスを投与する経口ワクチンでワクチン由来のポリオウイルスが発生したり、最後の野生株ポリオウイルスを検知するためには膨大な費用が掛かる、ということも納得できた。

37頁はちょっと驚かされる。
ローターアクトからロータリーに変貌したクラブがある、という報告。
オランダの『アメルスフォールト・ヤング・アンビションRC
資金の調達に歴史的な施設を利用した脱出部屋(謎を解いて脱出するゲーム)を考案。若者ならではのアイデアで活動費を捻出、年会費300ドルは若い職業人の加入を可能にした。

縦組みに移ってSPEECH 「児童虐待の実態」は
JICAで活動された松本幸治さんの講演要旨。
R財団の奨学生でもある氏は、イギリスでカウンセラーの役割を学び、カウンセリングとは患者の問題を診断し、アドバイスすることではなく、患者が話すことで自らその問題に気づき解決方法を考えていく過程を支援することと、いう考えに共鳴、児童養護施設で患者に寄り添うカウンセリングを実行されている。
施設に入所している児童の67割が虐待の経験者で最近はネグレクト(養育放棄)が増えているとか、虐待は父より母が多いということにも驚かされた
しかも虐待の通報を受けても施設で保護されない、というのが日本の現状で、
虐待死にいたるケースもあり、加害者は圧倒的に母親だとか。子どもに対する財政的支援も北欧諸国と比べて、日本はあまりにもお粗末なのが現状。
「子どもの貧困」ではなく、親の貧困による「子どもと貧困」が正しいのでは?とも
『クラブを訪ねて』は三代続く女性会長のクラブ、沖縄 浦添RC
浦添は琉球国の最初の都でサンゴと海葡萄の町。
クラブは創立52年、35人の会員中、女性は12。現会長は73歳の現役アナウンサー、今もフリーで7本の番組を担当、直前会長は草木染の首里琉染を創業、サンゴ染めが観光客の人気を集めている。直直の会長は親子二代の会長、その前の前も女性会長だとか。
しかも女性会員は全員がLINEで繋がっている。
因みにうちのクラブは恥ずかしながら女性ゼロ。思いも及ばない凄いクラブだ。
今月の当地区の成果は、
何と『俳壇』に我がクラブの長柄英男会員が入選。「炎帝の隣近所に越されしか」
ROTARY AT WORKでは、宮崎大学関係者を中心とした新しい形組のクラブ
「宮崎アカデミーRC.
の認証状伝達式、
20回を迎える宮崎シーガイヤトライアスロンを後援する「宮崎中央RC

『声』の欄に「鹿屋RC
宇都健三郎会員が掲載された。



2018年10月9日火曜日

ロータリーの友を読もう10月


R友地区代表委員  深尾 兼好

WHOからのEメールに書かれている数字ではなく、発症した子どもがいたか、いなかったか、だけが気になる」 我らがバリーは、この一言でポリオ撲滅が手の届くところにある、という現状を語り、世界ポリオデーへのイベント登録を呼びかけた。
参加することがインスピレーション。段々今期のテーマの意図が分かってきた。

今月は明治150年の特集。
今、鹿児島はNHK大河ドラマ「西郷どん」のブームで明治維新150年が異常な盛り上がりを見せている。そんなに中にあって、「友」でも会津と薩摩、因縁を超えロータリーが結んだ縁、として、会津若松西RCと鹿児島中央RCの友好盟約が紹介されている。今もなお怨讐の残る戊辰戦争の惨劇を超越し、心を開いて語り合うところまで漕ぎつけた、かつての仇敵両クラブの努力に敬服する。
私の所属する鹿児島西RCも若干立場は違うが、戊辰戦争での西郷隆盛の配慮に感激した庄内藩、鶴岡RC兄弟盟約(姉妹ではなく男気の付き合いということで兄弟)を結び交流している。西南の役で西郷に従い戦死した庄内藩士もいるくらいで、鶴岡での西郷さんへの敬意は地元鹿児島を凌ぐほどとも。
また、戊辰戦戦争角館戦線での盟友、秋田藩(角館RC)と長崎大村藩(大村RC)38年に亘り姉妹クラブ交流をつづけておられるし、佐賀武雄RCは秋田市と150年の時を超えて交流。戦没佐賀藩士が眠る秋田の葉隠墓地への墓参に始まり、
今年は秋田から「竿燈祭りを
招いて一大イベントが企画されているという。
「時を経て仇敵、盟友が語り合う、これぞロータリー
会津若松西RCの田中会員の言葉に全く同感である。

また、今月は米山月間。
『よねやまだより』では、新旧理事長の対談が掲載されている。
「学友は米山の財産、永久に日本の、そしてロータリーの理解者になる

という信念から、米山を世界に知らしめ米山学友をロータリー学友に組み込むという、画期的な定義変更を成就させた小沢一彦理事長が退任され、学友との長い交流こそ大切で、そのための支援を強化していきたいと語る斎藤直美直前RI理事が新しい理事長に就任された。確かに学友の存在感は急激に高まり、奨学生を招いての交流が地区内各クラブで行われている、と聞く。
わがクラブでも、米山奨学生 黄晶さんを学習会に招き作成中の博士論文について、会員と激論を交わし、ただの学資援助ではない親愛の情を感じた。米山梅吉翁の伝記が次に載っている。明治と同じ150年前の生まれ、役者と間違われるほどのイケメンで、アメリカ留学中、キリスト教系の大学にあっても日本の信仰を失わず、ジャップと罵られパンチ一発。落語を英語でやって喝采を受けるような洒落たひと、であったらしい。好感、好感。

Ich bin ein Hamburg
2019年国際大会の開催地ハンブルグの紹介。黒いコーデュロイのジャケットにベスト、ベルボトムのパンツ、古びたシルクハットで小さなBarでたばこを吸いながらビールを飲んでいる男のいる町・・・もうそれだけで行きたくなる。着替えとわずかな金をもって旅に出る、行く先々で持てる技術を生かして滞在費を得る、ウ~ン、やってみようかしら・・

縦組みに移って
SPEECH は日本建築士会の三井所清典会長の
地域資源を活かした復元力のあるまちづくり」
明治神宮の神楽殿を,神宮の森の樹木を一切切らずに建てる、という経験を通じて、地域のまちづくりを指導されている。地域資源とは材木やイグサ、紙、土といった建築資材に限らず、人材もまた資源。確かに地域の耐久資材、家や設備、公園などをいつまでも残すには、地元で確保できるものを使って、地元の人の生業で保全していくのが一番。
技術が進化し古い技術が淘汰されていくと考えるのは早計で、先端技術を持ったゼネコンがいつも地域のメンテに携われるわけではない。との考えから生業の生態系の保全を提唱される氏は、日本の伝統的な木の文化をユネスコの世界無形文化遺産に認定してもらう運動を進めておられるとか。
曰くThink globally act locally

『クラブを訪ねて』大阪堂島RC。クラブ創設以来31年、例会を一度も欠席したことのない100歳の会員、藤本眞一郎さん。奇跡の生還を遂げた戦争体験に始まり、人生の「つき
で、クラブの創設から会長にまつり挙げられてしまった話。会員の減少からクラブの存続をかけた例会隔週の提案に賛意を表して支持、重鎮の存在感を示された。会員増強は16名、さすが。
今月の当地区からの投稿は、『友愛の広場』に熊本西南RC「全国西南の集い」の投稿で、鹿児島西南RC『歌壇』宮崎RC薗田潤子会員が特選。『ロータリーアットワーク』志布志RC/志布志みなとRCの「地元の川で自然観察」、が掲載された。今月は好調!




2018年9月10日月曜日

ロータリーの友を読もう9月



Rの友地区代表委員  深尾 兼好

表紙が面白い表裏タッチは違うが優しさがあって好感が持てた。文房具を椅子や土台にすることで、学ぶことの楽しさや学ばせる為の支援の大事さが伝わってくる。月の中にウサギやカニ、今の子ならロケットが見えるのも夢があっていい。
Mr.バリーのメッセージ7月から発展的に「個人を輝かせる」から「モチベーションを持ったクラブ
へ、今月は女性や若者の力を取り込んでインスピレーションになろう、というメッセージ。だんだんRI会長のテーマの意図が分かってきたような気がする。

今月の特集は『基本的教育と識字率向上月間』ということで、
6人に1人が貧困と言われる日本の子供たちへの取り組みが紹介されている。貧困とは裏腹に大量に廃棄されている食品、その食品ロスの問題を解決する「フードバンクTAMA
。学習支援、就労支援で子供たちに居場所を提供する居場所型支援塾を始めたNPO法人エンカレッジ」。アスレチックやバーベキューなど子供たちの希望を取り入れた催しで仲間づくりを企図する「キッズドア」。親の収入で子供の教育の機会が左右されないようにと,[子ども食堂]への資金援助、食材提供、広報に主眼を置き活動する「あいち子ども食堂ネットワークRCCどれもが地域のロータリークラブが中心となっての奉仕活動であるが、ロータリークラブの単年度制による継続支援の問題、クラブの理解が得られず個人に依存しがちな組織の問題から,市民運動に拡大させる苦労等、多々課題があることも理解できた。
また、子ども食堂の開設に地区補助金を活用した池田RC、そば打ちで子ども食堂を支援する大宮中央RCの例もあり、できることを、市民や自治体、既存団体と一緒にやることが長続きする秘訣かもしれない。

次が、もう一つの特集『ロータリー月間』について。友地区代表委員の仕事について紹介されている。ガバナーの代理として地区の情報を「友
に伝え、友の編集にも意見を述べる、という大層な役目だが、殆どの代表委員が地区組織の中には位置づけられておらず、地区情報の収集に難儀している現状にあっては、非常にありがたい特集であった。
ロータリーの機関誌であり、仲間との交流誌であり、新会員のテキストであり、一般市民へのPR誌でもある、という誌の特性を理解し、積極的に任務を果たそうと思った。
33のロータリー雑誌の表紙が見開きで掲載されており、デザインの進化に驚いた。それぞれお国柄が出ていて面白い。

20頁には2760地区の『第1回青少年学友交流フェスタ』の紹介。
400人もの学友、ライラリアン、ローテック、インターアクトが参加しての「大運動会」だが、資金以外の企画運営のすべてを若者に任せたとか。若者目線のプログラムやSNSを使ったWEB会議など、参考になった。
22頁からは『心は共に』東日本大震災支援の現状が報告され、様々な取り組みや支援を受けた奨学生のメッセージに感激したが、日本各地で大災害が頻発している昨今、支援の継続に不安を持った。
28頁は97日から劇場公開される「ブレス,しあわせの呼吸
の紹介。ポリオで全身麻痺となった英国人とその家族の実話だが、「人生の価値は長さではなく内容だ」「ポリオ撲滅の意義を再認識した
 鑑賞したロータリアンの声を目にし、是非見たいと思った。
もう一つ目についたのが36頁、「ローターアクトクラブの優れたプロジェクトの表彰
。最優秀のスリランカのRACHIV/エイズに感染した女性の自立を支援しよう、ということで、なんと、女性たちが自分の作品を売買できるサイトを立ち上げ、専門家たちの指導も斡旋して技術力を高め、販売ルートも確保するなど、社会から見捨てられた弱者に自立の道を提供したことが評価された。

横組みの最後は『トロント国際大会』、野崎編集長の報告では、50周年を迎えたローターアクターの参加と女性講演者の多さに今までとの違いを感じた、とか。イギリスのアン王女、アメリアのブッシュ元大統領夫人、ニュージーランドのヘレン・クラーク元首相、最も輝いていたのが、ルワンダの大虐殺で身内を失ったマリア・ポール・アテマさん。「私の人生に変化をもたらしてくれたロータリアンに感謝します」といって、ステージ下の赤ちゃんに駆け寄るシーンは会場の拍手が鳴りやまなかった、とか。国際大会での、女性とローターアクターの積極的な主張にはロータリーの新時代を感じた。

縦組みの、『SPEECHでは、2520地区のIMの講演「子どもも大人も地域も育つ包括的こども食堂」。NPA法人インクルいわての山屋理恵理事長は「一つ屋根の下にいろいろな人」をコンセプトに、世代の違う他人が「食」を入り口に一緒に話をし、支えあう場を提供
困難を抱えた子どもを救済する事業を立ち上げ、貧困の連鎖を断ち切る手段を模索されている。「私たちの本当の武器は優しさ。虐げられた人、弱者への優しさ、眼差しが武器」という言葉が印象に残った。
『クラブを訪ねて』は秋田の木都、能代RC。秋田杉の製材、加工で木都と呼ばれ田町だが、今は半ばシャッター通りと化したという。この町で頑張っているのがローターアクター。たった4人だが、ロータリー七夕を実現した。これを支援するロータリアンもかつて威容を誇った大灯篭を復活し、天空の不夜城を再現するのが夢だとか。日本一の大灯篭の写真が綺麗。
今月号の当地区からの投稿は「私の一冊」の宮崎北RC菅沼龍夫会員。かのリチャード・ニクソンが執筆した「READERS」。『ROTARY AT WORK』には、鹿児島SWRC・宮崎東RCの「車椅子バスケ南九州大会」が掲載されている。


2018年8月30日木曜日

ロータリーの友を読もう 8月号


第 2730 地区 地区代表委員 深尾 兼好

表紙が楽しいイラストになった
横組み表紙が夏祭り、縦組み表紙が花火大会。誰しもが思い出の中に持つ夏の風物詩。写真よりも情感が伝わって凄くいい!
『インスピレーションになろう』についてのバリーからの最初のメッセージ
「まず内部から始めよう」。世界を変えたければ、家に帰って家族を大切にしなさい、という言葉を引用して、会員基盤を熱意ある健康な会員で固めるため、クラブに目を向けて、会員維持と増強のため魅力あるクラブにすることが肝要と力説。
影響を与えられるだけの知識もモチベーションもないクラブでは意味がない。影響を与える存在こそがインスピレーション。
今月は会員増強・新クラブ結成推進月間ということで、特集は「会員増強の可能性」この特集は素晴らしい。イーダイナ・モーニングサイドRCでは
  1. 有名会員や例会場所、イベントなどクラブの長所をすべてリストにする。
  2. ロータリーファミリーや元会員などクラブに合う人のリストを作る
  3. クラブの特性を知り、合わない候補者は他のクラブに推薦する。
  4. クラブに新たなエネルギーをもたらす会員増強をクラブの最優先事項にする。
  5.  時、処を選ばず,行く先々でロータリーについて話す。
  6. 会員の義務は勿論権利もアピールする。
  7. 会員増強にゴールはない。繰り返しおこなう
  8. 入会式をお祝いする。特に,入会した会員のポスターを作り正面に掲示するというアイデアは面白い。
  9. 粘り強く説得する。
  10. クラブの例会やイベントに個性を持たせる。
わが鹿児島西RCの仰々しい賀寿例会や月見句会例会、野菜果実叩き売りクリスマス例会、更にはロータリーの4世代(プロバス、ロータリー、アクト、インター)で行う4世代フォーラム等もこれに付随するようだ。また、エバンストンRCの奉仕団体のお見合いイベントや例会よりプロジェクトを重視しメディアやイベントを通じてのPRで人を集めるレクサム・グリンドゥールRCの例、驚いたのがサンフランシスコ・カストロRC、多様性を受け入れ、なんとLGBTQ(性的少数者)のクラブとして誕生他にトランスジェンダー(性不一致)の会長を立て、性差別の廃止を呼びかけたクラブもある、とか。日本はまだまだ遅れていると思わざるを得ない。
増強のページはまだまだ続く。16頁から22頁までは「女性ロータリアンに聞く、女性ロータリアンの増強・維持のワケ」世界(22)に比べてまだまだ女性会員の比率が低い日本(6,6)の現状とこれからについて様々な女性リーダーから意見が寄せられている。どの地区も保守的な伝統クラブを中心に抵抗があり苦労されたようだ。「いい人材を集めた自然な結果が女性会員の増加につながった」
と言う2780地区の新井今日子会員は、地区がクラブを応援しているという姿勢を示せば、地区とクラブの信頼関係が生まれる、とも。全くその通り、クラブの発展あっての地区運営ですから・・・またこの特集には、当地区の田村香代子増強委員長も寄稿し、日本一保守的と言われる南九州で女性会員を入会させ定着させる苦労を語られている。「なでしこ2730」と名付けられたこの委員会は、女性会員の活性化を目指し地区の全女性会員全員が委員会メンバーという他地区でも例のない委員会で東日本大震災では、地区の奉仕PJとは別に、独自の支援活動を行い、各種セミナーで女性パワーを一般市民にもアピールするなど大いに評価されている。元気な方です。
もう一つの特集が「全国ロータリークラブ野球大会」
1981年の準備会では、当時の小津阪神タイガース球団社長がコミッショナーとして挨拶。参加チームは6クラブ。司会は朝日放送の花形アナ植草貞夫氏が担当するなど、さながら、高校野球の甲子園の様相を呈したとある。それから今年で35回を数え、高校球児の憧れ甲子園を借り切って行われた。面白いのは、前夜祭の参加を以て入場式の代わりとする、という規定があり前夜祭は、出場クラブが舞台でお国自慢を披露するなど前日から白熱戦が展開されたとか。これぞ親睦、羨ましい限りである。
30頁には、JAPAN RYLAセミナー」、北海道から沖縄までに総勢100人が組織キャンプ方式で「地域に生きる、世界に生きる」をテーマに3日間の共同生活を報告。32頁には、People of action around the world
世界中のロータリアンの活動がシリーズで紹介されている。
縦書きに移って、毎回楽しみなSPEECH、今回はアサヒビールホールディングスの泉谷 直木会長。「変化をチャンスに」というテーマはよく耳にするが、極めて具体的にその方法を示されている。幸せ度57位。主要国中最下位の日本とトップのデンマークの差は、単なる豊かさではない。芸術、料理、スポーツ等全国民が3つ以上のクラブに入り、上下関係でない仲間との交流を楽しんでいること。もう一つはボランティアが街の風景として当たり前に行われていること。ボランティアをする人も、される人も幸せ感を感じるからだとか。ロータリーの原点、親睦と奉仕が充実すれば人は幸せになれるのである
チャレンジとしては「売り手の発想」から「買い手の発想へ、大量生産、大量広告で売りぬけるマスマーケット方式はもう通用しない。「思い込み」ではなく「事実確認」過去に成功した経営者程陥りやすい。商品開発は「社内発想」から「市場発想」へ。「物的品質
に「精神的品質」を加え総合的な満足感をつくる。「広告宣伝」ら「情報発信」
へ、お客様の言語を共有するということ。高度成長期に有効であった、どこを切っても同じ顔が出る「金太郎あめ集団」からダイバーシティ(多様化)サル、キジ、イヌがトップを支える「桃太郎軍団」と移行させなければ、というのも頷ける。最後に感動の共有ができる組織を作ること。一部のできる人材が改革を進めゴールするときは全員でというのが理想だとか。
『クラブを訪ねて』は横浜西ロータリークラブ。創立は横浜高島屋の創業と同じで今年60年を迎える、初代社長がチャーターメンバーだったため、創立総会は高島屋のホールで行われた。横浜高島屋と共に発展してきたクラブらしい。会員であり地区のガバナーを務める
湯川孝則ガバナーは、会長時代に「日本一フレンドリーなクラブ」を合言葉にして、上から目線無しのクラブを目指したそうである。楽しそうな会の雰囲気が伝わってってくる。
残念ながら今月は当地区からの「友愛の広場」「卓話の泉」「ロータリーアットワーク」「俳壇、歌壇、柳壇」変更の投稿は無かった。頑張らねば!