『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2015年2月18日水曜日

2015年2月号のみどころ


まず表紙。雪と杉木立だけのゲレンデにジャンプするスノボ。画面が整理されていて凄く綺麗。もう一つは白煙あげて疾走するSLと併走飛翔する丹頂鶴。シャッターチャンスを見事に捉えて余計なものが全くなく綺麗。しっかり企図された写真だと・・

RI会長メッセージリテラシー(識字)は多くの人の人生を変える贈り物。確かにそうだ。そしてその感動を周囲の人に話し、分かち合うだけでロータリーの仲間が増える。黄会長の「輝き」という意味が何となく理解できた気がする。

今月は「世界理解月間」。ホントに、ところ変われば・・という文化、習慣の違いが面白く紹介されている。相槌は首を横に振るインドの古都コルカタ。踏切で一旦停止してはいけないカリフォルニア南部。日本の自然条件や水の素晴らしさを再認識するメキシコ。
行き過ぎた親切、お節介に驚かされる南ドイツ。社員が毎日抱き合ってキスをするチリ。右手第1関節だけで食事するスリランカ。「ヘェー」と唸ることしきり。異文化理解を育むといった意味では青少年交流が第1だが、RIのプログラムとは別に独自の交流事業を行っているクラブも多い。1970年から続いている稲沢RCのオーストラリア、カウラ高校との交換留学、留学生の子女を「カウラジュニア」と呼ぶほど定着している。三島西RCの台湾姉妹クラブとの中学生交換研修も29年。会員同士の再会から始まり48年続く東京江北RCとカリフォルニアの夏季交換学生プログラム等々、どのクラブも熱意と緻密な計画で長い交流を維持し、日本の魅力、日本の文化を確実に世界に紹介されていることに驚いた。また、海外で活動する日本のロータリアンの頁では、まだまだ世界中から支援が要請される「水」や「栄養」「教育」の支援で、言葉や習慣、交通事情といった障壁を超えて素晴らしい活動が行われている。特に関心をもったのが、「ヤギ銀行プロジェクト」。ネパールの貧困地域に大規模なヤギ牧場を造り、繁殖させたヤギを貧困家庭に貸し付け、3年後に原資返還、5年後に利息分としてメスヤギ1頭を納めさせるというものだが、正しく持続可能で実効性が期待できるというプランに思える。私の所属するクラブでもネパールに乳牛33頭を贈ったが、継続性がなく一回こっきりに終わってしまった。長期的な計画性がなければ実効性はないということであろう。次年度改めて財団資金をあてにした後進国の教育支援プロジェクトを模索しているが、継続こそ実効という意味で非常に参考になった。


縦組頁に移って、SPEECH』。ちょっと知りたい木の話、これは必読。木の年輪は日の当たる南側が広い」「木の幹に聴診器を当てると樹液の流れる音がする」「正倉院の校倉造りは、雨の日は隙間が詰まり、晴れた日は風通しが良くなるという先人の知恵」そのいずれもが大嘘とか・・どれもが常識として記憶してきただけに、ちょっと驚き。更に、木を伐って使うことは、環境破壊ではなく環境保護だという説。資源保護のためマイ箸を使っている似非知識人など愚の骨頂、ということになる。どこにでもある炭素と水を原料として、光のエネルギーを使って生物の根源、ブドウ糖をつくるのは植物だけ。しかもその繊維は何百年もの耐久性をもつ。だから木は偉い、どんどん伐って、燃やさないで活用して、どんどん植えて光合成をさせてやることが、人類いやすべての生物のためになる。うーん目からうろこ。この歳になって長年疑いもしなかった常識が覆された。

 今月は横組みロータリーデーの頁』に瀬戸内の美しい海と星空の許で開催された奄美分区の「星の観察会」。『友愛の広場』に鹿児島西RCの古木圭介会員の、「ところ変われば」NHKのラジオ体操がアメリカ人に大受けするとか、楽しい一文が掲載されているROTARY AT WORK』には、九州初のEクラブ「Japan Current」の認証状伝達式、先月号には小林RCのゲートキーパー養成講座が紹介されていた。「友」が身近になりだした。嬉しいね。