『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2015年12月28日月曜日

ロータリーの友 12月号


12月号の横組み表紙「都会のオアシス」は、東京・丸の内のクリスマスツリー、縦組み「くま川下り」は熊本県人吉市での川下り。いよいよ年の瀬も迫ってきたのだなあと思うと同時に、今回も11月号に引き続き九州の写真が採用されており、うれしく思った。

横組み表紙裏は196869年度日本から初めての国際ロータリー会長が就任」として、日本最初のRI会長である東ヶ崎潔氏の紹介記事。10月の地区大会に田中作次元RI会長を招き。「ロータリーを語ろう」という特別セッションを開催したが、数少ない日本人のRI会長とのご縁があったことに本当に感謝したい。

K.R.ラビンドラン氏の「RI会長メッセージ」は、「贈り物を分かち合う」である。最後に書かれている「人々に喜びをもたらすことによって、自らが犠牲になることはありません。それどころか、喜びは増していくのです。贈り物を贈り合うこのシーズン、私たちはほかの人々と分かち合うことで、与えられてきた贈り物を増やそうではありませんか」という言葉は本当に共感できるし、財団やクラブの奉仕活動を通じて、少しでも分かち合える喜びを感じられるように活動していきたいと思った。

特集「地域社会で汗を流す」では、各クラブの社会奉仕活動がいろいろと紹介されており、大変参考になった。わがクラブでも独自の奉仕活動や、地域で開催される「橋の日」、「延岡アースデイ」などの活動に参加し汗を流している。ぜひ次回、同じような企画があれば投稿したいと思った。

特集「自然災害に備えて ―独自のシステムを持つクラブ・地区―」については、当地区でもアンケートで確認したが、情報が来なかった。東日本大震災後は防災の対する意識や取り組みがいろいろと話題に上っており、今回の特集をきっかけに各地区やクラブでも意識してもらえるようになればいいなと思う。

Rotaryいま……」の「新しい発想でロータリーを」では、ロータリーの多様性を尊重しながら新しい発想で行動していくことも大事であるが、その根底には「ロータリーの目的」や「四つのテスト」を常に持って行動することが大事だと感じさせられた。

「地区大会略報Ⅰ」に第2730地区の地区大会を掲載していただいた。写真を20点近く送った中で、「集え、ロータリアン! 水郷とお接待のまち延岡へ!」の歓迎コンセプトを表わす、友愛の広場での鮎の塩焼きの写真を掲載していただいたことには感謝したい。

縦組み「スピーチ」の「いじめ予防を考える いじめ、問題行動予防の前提となる集団づくり」の中で、「いじめをなくすためには良い『学校風土』をつくる」ことが大事というところに共感した。私も以前、PTA会長を経験したが、普通のことをがんばっている子どもたちに「もっとがんばれ」ではなく、「君たちは今、それで素晴らしいよ」と褒めて、足らないところを支えてあげることが大事であることが、本当に身に染みて必要だと思った。


「ロータリー歌壇」には、当地区・志布志RCの西岡雅博会員の投稿が掲載されているし、「ロータリーアットワーク(写真編)」には、頴娃RCの「高校生と夏の清掃作業」が掲載されていた。12月号にも、地区からの投稿があったことに感謝したい。


2015年11月30日月曜日

ロータリーの友 11月号


11月号の表紙、横組み「朝日を受けて」は、北九州空港連絡橋の朝日。縦組み「紅葉の庭園」は国営武蔵丘陵森林公園のカエデ園。秋も深まり、全国各地で素晴らしい紅葉が見られているのだなあと思うと同時に、ぜひ九州の紅葉の名所も見ていただきたいと思った。

横組み表紙裏は、「西太平洋地域ポリオ根絶京都会議が開かれる」の記事。ロータリアンと関係機関の努力により、現在は野生ウイルス常在国がアフガニスタンとパキスタンの2か国だけになったとのこと。あともうひと頑張り、われわれも協力していきたい。

K.R.ラビンドラン氏の「RI会長メッセージ」は、「平和をもって暴力と戦う」である。フランスの同時多発テロも多くの犠牲者を出したが、本当に、恨みは恨みのよって解決できるのではなく、お互いの思いやりでしか解決できないとつくづく感じた。「私たちは暴力で暴力に立ち向かうことはできません。教育、理解、そして平和という武器をもって戦う時、私たちは真に『世界へのプレゼント』となれるのです」というメッセージに、本当に心を打たれた。

11月はロータリー財団月間。特集「私たちのロータリー財団」にはさまざまな活用例が紹介されており、ロータリー財団の資金がいろいろなところで役に立っていることがよくわかった。

「親睦の輪を広げる姉妹クラブ・友好クラブ」には、当地区から都城北RCの「国境を超えて50周年記念式」として、都城北RCの台湾の潮州RCとの交流が紹介されており、投稿に感謝したい。

Rotaryいま……」の「何度も恐縮ですが、ロータリーの公式ロゴ」では、ロータリーの公式ロゴの使い方について、二神典子編集長が丁寧に解説しており、大変わかりやすかった。やはり全員が、その使い方を共有する必要があるとつくづく思った。
縦組みの中で特に印象に残ったのは、「友愛の広場」に掲載されていた、丸亀RC・和泉清憲会員の「20円でできるロータリーの広報」だった。フレーム切手のことは知らなかったし、オリジナルの絵柄で作成でき、ロータリーの広報に使えるというアイデアは、ぜひ一度わがクラブでも検討してみたいと思った。

「ロータリーアットワーク(写真編)」には、当地区・宮崎中央RCの「トライアスロン大会の運営をサポート」として、宮崎シーガイアトライアスロン大会の運営サポートの記事が掲載されていた。会員、ローターアクターとともに、高校生ボランティアも一緒に参加していた。奉仕の精神が若者にも広がっていってほしいものである。

 

2015年10月29日木曜日

2015年10月号のみどころ

                         
10月号の表紙、横組みは栃木県の「日光東照宮『五重塔』」、縦組みは熊本城のお城まつりで行われた流鏑馬「人馬一体」。江戸時代に徳川家康を祭るために建立された東照宮と戦国時代に加藤清正により築城された熊本城という日本の歴史を物語る場所という意味では共通点を感じる。また、一度訪れてみたいという思いにもなった。

横組み表紙裏は「日本で初めてのIAC結成」、仙台育英学園高校IACの紹介で、100人を超える人数で誕生した日本第一号のこのIACは、当時、世界最多の会員数を擁していたという内容に感銘を受けた。

K.R.ラビンドラン氏の「RI会長メッセージ」、「ポリオ撲滅の物語を語りましょう」から、9月にナイジェリアがポリオ常在国リストから除外され、残るはアフガニスタンとパキスタンの2か国を残すだけとなったとのこと。今日までの多くのロータリアンや関連団体の努力が実を結んだ結果である。ポリオ撲滅が間近に迫っており、大変うれしく思った。10月24日の世界ポリオデーには、何らかの形で撲滅活動に参加しようと思う。

特集「ロータリーは例会から」、握手の効用や食事を例会前に済ませる事例、午後4時からの例会など、いろいろな工夫が紹介されており、大変参考になった。当地区でもロータリーの基本は例会だと、野中玄雄ガバナーが「奉仕は力! 活かそう例会」という地区のモットー(サブテーマ)を打ち出している。

10月の米山月間について、「よねやまだより」の特集「もっと身近な米山を目指して」と、「ロータリー米山記念奨学会資料」が掲載されており、大変わかりやすかった。
同じく10月の経済と地域社会の発展月間についても特集が組まれているが、たしかに具体的にどのような活動が該当するのか、6つの重点分野はわかりにくいと思う。

Rotaryいま……」では、二神典子編集長が「ロータリーの6つの重点分野」と題して説明を加えているが、的を射た記事だと思った。記載されているように、それぞれの月間にどのようなニーズがあるのか、どのような支援ができるのか考えてみる必要があると思う。

来年5月に韓国で国際大会が開催されるが、「ソウル 魂を求めて」の記事は、国際大会への参加を促すために非常によかったと思う。当地区からは200人以上の参加を目標に呼びかけている。隣国での開催であり、ぜひ私も参加してみたいと思った。

縦組み「スピーチ」の「弘法大師とロータリー」であるが、野中ガバナーが住職を務める今山大師には、日本一の弘法大師像が建立されている。4月に開催される「延岡大師まつり」は県内外から多くの人が訪れる九州三大春まつりの一つであり、身近に感じる内容であった。弘法大師の精神はロータリーの精神とも共通しており、癒しを与えること、安らぎを与えることは、人として大事なことだと思う。

「わがまち‥…、そしてロータリー」は、山形県米沢市が取り上げられ、米沢上杉RCが紹介されている。第9代藩主・上杉鷹山公は宮崎県高鍋出身であり、米沢上杉RCと当地区の高鍋RCが友好クラブになっていると紹介されており、何だか身近に感じることができた。
今月号・当地区からの投稿はゼロ。コミュニケーションは仕掛けなければ成立しない。行なったこと、思ったこと、クラブの話題を投稿しよう!




2015年9月25日金曜日

2015年9月号のみどころ

 9月は「ロータリーの友月間」。今月から我がクラブでは、毎月の第1例会で私が今月号のロータリーの友の記事を紹介することとなった。是非、地区内の他のクラブでも毎月雑誌委員会が「友」の記事を紹介する時間を例会で作ってほしいものである。

 9月号の表紙の写真は、和歌山県有田川町の『棚田』とコスモスの花、そして新潟県十日町市の『もみじ引き』のお祭り、両方とも秋の訪れを感じさせる写真である。

 しかし残念ながら12月号~3月号、5月号の表紙写真は入選作が無かったとのこと。再募集で素晴らしい写真が多く集まることを期待したい。

 表2は大阪万博での例会開催。153日(153回)例会が開催され、2万3380人が例会に出し
たという記事は大変驚かされた

 今月号には全国の例会一覧表が折り込んであり、是非活用するようクラブ例会で紹介した。
RIラビンドラン会長のメッセージは、今こそ道具を研ぐ時が来た、つまり「もっと会員を入れるはどうしたらよいか。」に注意を向けるより「ロータリーの会員であることの価値をどう高められるか。」という視点が会員増強のためにも大事であるという意見は正にその通りだと思う。各クラブでも、自分のクラブの魅力や素晴らしさをみんなで論議する場も必要だと思った。「ロータリーグローバルリワード」プログラムは、一度My Rotaryで確認してみたい。

 今月の特別月間特集「ロータリーの友 創刊25周年記念座談会」は創刊当時は発行部数も少なく、いかに当時の方々がご苦労されて「友」の発行にご尽力されたかが大変よくわかった。

 また、第2540地区での「ロータリーの友・友会」は歴代の友地区代表委員が集まって、現職と次期の友代表委員との意見交換を行っているとのこと。現職の立場では大変心強く、この様な取り組みも地区で検討してみてはどうかと思った。

 基本的教育と識字率向上については、日本ではあまり身近に感じられないテーマのため、世界の現状と活動内容が紹介されており、認識を新たにすることが出来た。

 例会の食事エピソード②では、今回も当地区の前代表委員の深尾兼好さん(鹿児島西RC)が投稿されており、大変頭が下がる思いである。これからも、多くの投稿を期待したい。

 縦組みの「友愛の広場」では、高崎RCの驚異の会員増強(64名→101名へ増強)に記事が目にとまった。元巨人軍のラミレス選手の入会にも驚かされた。

 また、もう一つの投稿「ギフトになろう」のギフトとプレゼントの違いについてのご意見にもあるように、日本では「プレゼントになろう」と訳されたが、その中にはもちろん「心と知恵」のギフトという意味が込められている事は、いつも頭に入れておきたいと思った。

                             ロータリーの友地区代表委員

                                   中 島 司 人

2015年8月号のみどころ

 『友』誌の表紙は今年度も会員からの公募写真が掲載されている。

 8月号は縦組み表紙「夏だ 阿波踊りだ」の徳島の阿波踊りと、横組み「ろーたりー」は、海外でのブラックフィンバラクーダという魚の大きな群れの写真。どちらも躍動感があり、夏号にふさわしい写真だと思う。残念ながら9~10月号の応募数が少なく、選考に時間を要しているとのこと。写真募集については、当地区でもあまりPRされておらず、次年度以降も続けるのであれば、今から少しPRしていきたい。

横組み表紙裏は、ポール・ハリスが来日した時の写真。
 7月号の日本で初めて開催された国際大会に続き、過去のロータリーの歴史に関わる内容が掲載されており、9月号以降も何が掲載されるか、楽しみである。

 「RI会長メッセージ」「最高でなければ良いとは言えない」では、ロータリーが提供する製品として、教育、水、保健、平和、希望、そして人生そのものを挙げ、それは「最高でなければ良いとは言えない」と最善を尽くすように訴えている。私も、職業上の仕事も、ロータリーでの奉仕の仕事も、いつも最善を尽くすように努力したいと思った。

 特集「あなたのクラブは?――仲間を増やすために」は、日本の会員数の推移や会員数の国別ランキング、女性会員の割合など、数字を使った説明があり、わかりやすかった。

 「ちょっと変わった(?)例会の食事エピソード①」、例会の食事についてのエピソードが掲載されているが、大変参考になるし、当地区でも変わった食事や、皆さんが喜ぶような食事を提供しているクラブを『ガバナー月信』などで紹介するのも面白いと思った。

「ロータリーデー」では、当地区の鹿児島西RC・深尾兼好会員「目立たないところで行われる奉仕活動を顕彰」が掲載されており、前年度の友地区代表委員・深尾氏が記事を書いている。この記事を含め、縦組み「ロータリーアットワーク」にも宮崎南RCと出水RCの記事が掲載されており、当地区からの投稿も順調のようで安心した。

 縦組み「スピーチ」には、下関市教育委員会教育長・波佐間清氏の「出会い、感動、夢への挑戦!」が掲載されているが、子どもたちの健全育成への取り組み、「心の教育」「命の教育」の大事さは本当に共感できる。私も以前、PTA会長としての活動や、現在でも明るい社会づくり運動に取り組む中で、一番の課題として子どもたちの「心の教育」を重点に取り組んできた。ロータリーとしても何かできることがあるのではないか。そのことを今後、考えていきたいと思った。

 「わがまち‥…、そしてロータリー」は、初めて当地区の鹿児島県から指宿市を取り上げてもらった。記事中に登場した指宿RCは50周年を迎え、6月に記念式典が終わったばかりである。指宿市は南国・鹿児島の有名な温泉地であり、「アロハ宣言」や「菜の花マラソン」などでも有名。来年度、指宿RCからは二人目となる大重勝弘ガバナーが誕生し、今後ますます活躍が期待できるクラブである。

                             ロータリーの友地区代表委員

                                   中 島 司 人

2015年7月号のみどころ

 新年度最初の『友』誌ということで、横組みの表紙はK.R.ラビンドランRI会長夫妻の写真、縦組みは今年度のRIテーマとロゴが掲載され、いよいよ新年度がスタートしたという思いになる『友』の表紙である。

 横組みトップは、橋本長平「友」委員長の「『ロータリーの友』の歴史的変遷」、5月のオリエンテーションで『友』誌の変遷についての話があったが、変遷を一般の会員にも知ってもらうのに大変役に立つと思う。特に40年間価格据え置きは、会員にきちんとPRしたいし、価格据え置きのためにいろいろと努力している友事務所の皆さんの努力に敬意を表したい。

 K.R.ラビンドランRI会長の紹介記事「PAY IT FORWARD」およびガバナー紹介記事「ガバナーの横顔」は、それぞれの人柄がよく理解できる内容になっている。特に、わが地区の野中玄雄ガバナー夫妻の「太陽と向日葵」は、お二人の人柄を紹介するのにこれ以上の表現はなく、紹介記事を書いた飯干喬啓会員には頭が下がる思いである。

 「あと少し――ポリオ撲滅のために」には、当地区宮崎県西部分区2014-15年度ガバナー補佐・東篤徳氏による投稿があり、前年度の友地区代表委員・深尾兼好さんも喜んでいると思う。

 縦組みトップの「スピーチ」は、それぞれの地区で開催した講演会の内容をいつも掲載しているのかな。ぜひ、ずっと継続してほしいと思う

 「卓話の泉」は個々の投稿ではなく、各クラブの『会報・週報』に掲載された卓話の中から選んで掲載しているとのこと。全国でどのくらいの数のクラブが『週報』を友事務所に送っているのだろうか。もし当地区からあまり送られていないのであれば、少しPRも必要かと思った。

 今月の2730地区の記事は39頁に野中玄雄がバナーご夫妻の紹介41頁に事務局所在地,48頁に東部分区東篤徳G補のポリオ撲滅をテーマにしたロータリーデーの報告が掲載された


 ロータリーの友地区代表委員

                                   中 島 司 人

2015年6月19日金曜日

2015年6月号のみどころ


まず表紙から、6月という季節をたっぷり味あわせてくれる2点の写真。一点は額紫陽花、滴がいい。やっぱり紫陽花には雨が良く似合う。もう一点はツバメの雛、頭より大きな口を開け、一斉に空腹を訴える元気な声まで聞こえそう。
2のポールハリス毎回言葉だけが違っている、と気づいて秘かな楽しみにしていたが、今月号の表3で種明かし。慌ててバックナンバーを見た人もいるのでは・・

RI会長メッセージ」今期最終号らしく「ロータリーに輝きを」の総括が述べられている。「ただ座って暗闇を呪うよりも、ろうそくをともした方がいい」という孔子の言葉で
ひらめいたということだが、当初は「??」。ロータリーデーの提唱によって、「ささやかでも何か行動を起こすことが、この世を照らす偉大な輝きになる」という意味だと気付かされた。


今月はロータリー親睦活動月間。様々な興味を通じてロータリーを楽しむRIの親睦活動グループが取り上げられている。ゴルフ、ヨット、アマチュア無線、フィッシングやテニスは、何となく知っていたが、カーリングや希少古本、Eクラブの親睦活動グループがあるとはチョット驚き。クラブの同好会と違って、RIで公式認定されたグループには、
結構厳しい基準があるが、読んでみると、世界中に共通の話題を持った友人が出来る絶好の機会と言えそうだ。

先月に引き続いて「独自の奨学金を持つクラブ」それぞれに独自の設立の動機があり、それを継承されていることに敬意の念を持った。確かに「若者は未来を創り支える力であり、その育成・支援は未来永劫に代わることのない使命」ロータリーの5番目の奉仕、
「青少年奉仕」はロータリーの未来への奉仕であることに確信を持った。
「ロータリーデー」こんなに各地でファン会長の提唱に共鳴するロータリアンが多いのかと感心させられる。わが2730地区の高鍋クラブは600人ものちびっこラガーマンを集めての「ロータリーカップミニラグビ―大会」を寄稿していた。うちのクラブ(鹿児島西)はボツになったのかしら() 面白かったのは、豆まきをしたクラブ、メンコ、羽根つき、コマ回し、双六をしたクラブ。ホントに日本の伝統を子供たちに伝えたいもんだ。いい企画だと思う。

RYLA研究会の報告」ライラリアンの報告に「誰かが声を上げれば、みんなが手を貸してくれることを実感した」とあった、リーダーシップとは「私はリーダーです」と言わなくても、周囲の人が自然にサポートしてくれること、まさにその通りだ。

「米山記念奨学会」のページにEクラブで初めての米山奨学生」という報告があった。Eクラブならではの世話クラブの在り方、奨学生との交流にも苦労が見られる。ただ、
ネット上で例会を行うことのメリットは奨学期間の終了後、いつでもどこでも世話クラブメンバーと繋がることができること。これはトラディショナルクラブにはない素晴らしい特性だと感じた。

「海外の子供たちに手を差し伸べる」まだまだきれいな水の確保は開発途上国では最大の課題のようだ。ネパール、タイ、カンボジア・・・また、教育支援も各地で行われており、申請が難しいと敬遠されるグローバル補助金の有効活用が望まれる

Rotary いま」青少年プログラムのロゴが紹介されている。インターアクトはスカイブルー1色、ローターアクトはクランベリー。他はロータリーの公式ロゴの横にハーフトーンの黒の仕切りを入れ公式フォントでプログラム名を標記する、というもの。極めて認識しやすくなった。これがVIS(Visual Identity System)というものだろう。

縦組に移ってSPEECHカリヨン子どもセンターの坪井節子理事長の講演。いじめ・虐待・少年非行の現場から「子どもたちに寄り添う」と題しての報告。「死ぬ勇気があったら、いじめに立ち向かえ」という一見励ましの様に思える言葉が、実はまったく無力で無責任この上ない助言であることが指摘されている。親に、大人にできることは、子供のそばにいて、とにかく話を聞いて「生きていてほしい」と子どもに伝えること。そのための「子どもシェルター」弁護士がガードしスタッフが一緒に生活するというシステムが全国に生まれようとしている。共感して協力したいと切に思った。

『わがまち・・そしてロータリー』まったく知らなかったが、神奈川県相模原市には、
はやぶさの拠点JAXAの研究所があり、米軍のキャンプ座間の7割が市域にあり、リニア
新幹線の駅ができるらしい。人口72万、そんな大都市だとも思っていなかった。しかも
行政、交通、商業が分離し中心が3つあるとか、捉えどころがない町は可能性を秘めたトンデモナイ町でもある納得。

今月の『友愛の広場』には「ロータリーを一口で言うならば」という先人たちの名言集もあるかと思えば「天海僧正百歳長寿の秘訣」という、これも名言の紹介がある。放屁するのが長寿の秘訣とは面白い。当地区からの投稿は、前記、高鍋RCのロータリーデー、そして歌壇、柳壇に先月に引き続き西岡雅博会員の活躍が見られた。



3年間、有難うございました。じっくり読む機会を頂いて初めて分かった「ロータリーの友」という雑誌の素晴らしさ、それが分っただけでも意義ある3年間だったと思います。
感謝

2014-15年度 ロータリーの友地区代表委員 深尾 兼好


2015年5月19日火曜日

2015年5月号のみどころ



表裏、ポールハリスのモノクロ写真、写真は同じでもメッセージが違う、と気づいて見てみると「ロータリアンは言葉より行動に心惹かれます」とあった。ウーン・・頭でっかちの多い最近のロータリアンに聞かせたいひと言。「CLP、RLI、VTT、グローバル補助金、公共イメージ云々、聴きなれない理屈なんて必要ない、ロータリーは超我の奉仕、4大奉仕特に職業奉仕をしっかり学べば充分」などと仰る大先輩ほど、難解な理屈を語りたがる。理屈だけじゃ仲間は増えない、新しいロータリー用語は、ほとんどが活動の基盤なのに。
今月は特別月間の特集が無く、「ポリオ撲滅の最新事情」がトップ。一つの疾病を撲滅する事が計り知れない大きな恩恵をもたらすこと、この運動により構築したシステムは他の感染症の蔓延防止にも役立っていること。ただし110億ドルを費やした運動も、今、頓挫すれば元の黙阿弥。あと少し」を伝えることが、いかに重要かが良く解った。
次が『独自の奨学金をもつクラブ』。制度の維持に「資金」と「マンパワー」が必要とあった。資金はスマイルと個人寄付。資金としてニコニコBOXからの繰り入れで会員の意欲を維持しているクラブ。マンパワーとして新会員をアドバイザーに選任しているクラブ。奨学生も海外からの大学や研究機関への留学生、日本の高校生を対象としたもの、地域の特性を活かし農業に特化した海外からの留学制度もあった。正直なところ、社会が豊かになったためか、我々ロータリアンが意気込むほど、受給する学生の反応が乏しく廃止に至った我がクラブの様な例もあるが・・・

次が「ロータリーデー」、今投稿が殺到しているというコーナー。スポーツ、文化を通じての市民との触れ合いが圧倒的に多い。変わったところでは、市民フォーラム「知って得する高齢者の医療情報“食“」。医科、歯科の多いロータリークラブならではの企画や地産食材を使った「豚汁1000人分の振る舞い」にポリオ募金を重ねた例。海外では姉妹都市イベントで、相手国のドラゴンボートフェスタなどみんなで楽しめるロータリーデーにした例など様々。今年からのプロジェクトだが、ロータリーを一般市民にアッピールする上で、次年度も引き続き継続すべき項目だと感じた。
OB会で絆をいつまでも』には、地方都市のロータリークラブが抱える転勤族との交流継続の、大いにうなずける催しが紹介されている。何れも場所は東京。仙台から静岡からOBも現役も集結する「東京例会」。同じ悩みを抱える我がクラブでも是非採用したい催しだと感心した。

Rotaryいま・・・』ロータリーの特別月間が変わり、識字率、紛争解決、水、母子の健康等々、RIからのお知らせに終わりそうで、戸惑いながら毎月の学習会「有志によるロータリーを学ぶ会」のテーマが身近じゃなくなったと危惧していたら、何と「ロータリーの友」月間を新設するという案内。チョット安堵した。
縦組に移って、SPEECH』子供は生まれてきた時はみんな真っ白なこころ、そこにどんな絵を描くかは親と教師の姿勢。と力説される岡山盲学校の竹内昌彦先生の講演骨子。目の見えない子を差別した我が子を怒鳴りつけた肝っ玉母さん。条例を変更して障害児を市で受け入れたかつての岡山市長。みんなのために使えない100点なんて取れても仕方ない、と自己満足の勉強を戒めた先生。涙が出る程感激して読んだ。400人に1人と言われる目の見えない子、自分はその貧乏くじを引いたが、そのおかげで399人の目玉が守れた。そのことを心にとめて障害者に優しくして欲しい優しさの上には幸せが集まってくる
ほんとに心せねば―。

『わがまち・・そしてロータリー』NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台、山口県萩市。野村興児市長の創作による「まちじゅう博物館」というキャッチフレーズがぴったりの町、幕末に何でも「そうせい」と頷き「そうせい候」と陰口を敲かれた毛利敬親に対して、自ら「ああせい、こうせい」とリーダーシップを発揮する野村市長は「こうせい候」だとか。萩には保守、革新、双方の大物が輩出している。国の在り方に関心を持つ伝統が萩の空気を作っているようだ。明治維新がついこの間のことだったという気がしますね」という感想が言いえて妙という気がする。

今月は『ガバナーの頁』に我が地区の田中俊實ガバナーが176人ものロータリーモメント発表によるモチベーションアップといった今期の成果を述べ、『柳壇』には常連、西岡雅博会員(志布志RC)が入選、ROTARY AT WORK』には小林RCの姉妹クラブとのスキー交流が掲載された。何とか地区代表委員のお役目を果たせている様だ。感謝。




2015年4月23日木曜日

2015年4月号のみどころ



百花繚乱を絵に描いたような風景、花弁がとんがった変わったチューリプ?と思ったらトルコとの姉妹盟約の記念の花とのこと、表紙のメッセージを読むとまた違った趣がある。もう一つの表紙は、1500基とも記された灯籠を入れ込んだ満開の夜桜、撮影時間が絶妙。

夜桜や夢見るごとく匂いけり―まさにその通り。表2のポールハリス、相変わらず同じ顏だが、言葉が違う。「出来ないが勝利を収めたことは無い」心に響く言葉だが、毎号同じだと思って一瞥するだけの会員も多い。表情も変えたらどうだろう?


RI会長メッセージ、『The Rotarian』には17人のノーベル賞受賞者、19人のピュリツァー賞受賞者が寄稿している。とあった。さすがにクオリティが高いと感心したが、わが『ロータリーの友』も「SPEECH」や「わがまち・・そしてロータリー」「卓話の泉」など心に沁みる内容が多く、文章としても質が高いと改めて思った。
今月は雑誌月刊、初めに公認雑誌「THE ROTARIAN」と31の地域雑誌の表紙が並んでいる。よく見ると極めてデザイン的に地域の個性が出ていて面白い。次が対談。地区代表委員会で顔を御見かけする3人の女史を相手に橋本委員長が進行役を務め、「その通り!」と拍手を送りたいような意見を引き出しておられた。
「「年に何回か東京に行けるぞ」の一言で委員を引き受けた」
「友地区代表委員はガバナーの代理である事を自覚し、活動に反映させる事が好ましい」

「表紙の写真、SPEEECH、友愛の広場は心に残っている」等々、羨ましかったのは、地区研修協議会で話をする機会を与えられたという委員の発言と地元紙に広告スペースをとって「友」の紹介をしている地区があること。
特集の最後は、「友」に掲載された奉仕活動のアーカイブス。
60年の歴史は見事に社会の変遷を記録している。
新聞少年の激励会や婦人警官に自転車を贈る等、今では考えられない。

「ロータリーデー」「心は共に」「見守り育てる」では日本各地のロータリークラブの多岐に亘る奉仕活動が紹介されている。特に壬生RC「こどもがつくる“みぶタウン”」や市川シビックRC「小学生朝食選手権」はユニーク、現場を想像すると顔がほころぶ。
Rotaryいま・・」RIWEBサイトを使った様々なロータリー情報の取得の仕方が、わかり易く解説されているが、二神編集長が最後に書かれている「ロータリーの本当の良さを教える事ができるのは、先輩会員の経験に基づく知識」という記述が一番心に残った。 

縦組の頁SPEECHは今回も読み応えがある。前文化庁長官 近藤誠一氏の「日本の再生 地域の役割と文化芸術の力」。社会の問題を解決するのは、日本の伝統的な思想、文化財に込められた、昔の人からのメッセージだ。という話。文化活動が高まれば、文化産業が生まれ、地域振興になる。不況だからと文化を削るのはとんでもない。クールジャパンなどと称しているが、外交に役立つのは日本固有の文化。全く同感である。日本固有の文化として「作庭記」を例にとり、自然の中に自分の美意識を出すのが日本人で、欧米人は自然にない円や幾何学的模様を追及する。自然を敬うか、自然を支配するかの違い。と明言された。また、黒白はっきりさせたいのが欧米人、日本人はファジーを好む。「無」とか「空」とか「間」を大事にする独特の日本文化は、その中から生まれた、という事だろう。『わがまち・・そしてロータリー』は沖縄県那覇市。中国、南蛮、朝鮮といった様々な国々のあらゆる技法が取り込まれた「チャンプル文化」が特徴とか。陶器、泡盛、平和の礎に刻まれた敵味方もみんなチャンプル。「ゴーヤ、麩、素麺チャンプル、どれもうまい、いい土地だなあ」と取材した池辺さんが締めくくった。これもうまい。

今月号、当地区からは、宮崎RCの加賀城征洋会員の「違いが魅力の姉妹クラブ」が『友愛の広場』に掲載されている。


2015年2月18日水曜日

2015年2月号のみどころ


まず表紙。雪と杉木立だけのゲレンデにジャンプするスノボ。画面が整理されていて凄く綺麗。もう一つは白煙あげて疾走するSLと併走飛翔する丹頂鶴。シャッターチャンスを見事に捉えて余計なものが全くなく綺麗。しっかり企図された写真だと・・

RI会長メッセージリテラシー(識字)は多くの人の人生を変える贈り物。確かにそうだ。そしてその感動を周囲の人に話し、分かち合うだけでロータリーの仲間が増える。黄会長の「輝き」という意味が何となく理解できた気がする。

今月は「世界理解月間」。ホントに、ところ変われば・・という文化、習慣の違いが面白く紹介されている。相槌は首を横に振るインドの古都コルカタ。踏切で一旦停止してはいけないカリフォルニア南部。日本の自然条件や水の素晴らしさを再認識するメキシコ。
行き過ぎた親切、お節介に驚かされる南ドイツ。社員が毎日抱き合ってキスをするチリ。右手第1関節だけで食事するスリランカ。「ヘェー」と唸ることしきり。異文化理解を育むといった意味では青少年交流が第1だが、RIのプログラムとは別に独自の交流事業を行っているクラブも多い。1970年から続いている稲沢RCのオーストラリア、カウラ高校との交換留学、留学生の子女を「カウラジュニア」と呼ぶほど定着している。三島西RCの台湾姉妹クラブとの中学生交換研修も29年。会員同士の再会から始まり48年続く東京江北RCとカリフォルニアの夏季交換学生プログラム等々、どのクラブも熱意と緻密な計画で長い交流を維持し、日本の魅力、日本の文化を確実に世界に紹介されていることに驚いた。また、海外で活動する日本のロータリアンの頁では、まだまだ世界中から支援が要請される「水」や「栄養」「教育」の支援で、言葉や習慣、交通事情といった障壁を超えて素晴らしい活動が行われている。特に関心をもったのが、「ヤギ銀行プロジェクト」。ネパールの貧困地域に大規模なヤギ牧場を造り、繁殖させたヤギを貧困家庭に貸し付け、3年後に原資返還、5年後に利息分としてメスヤギ1頭を納めさせるというものだが、正しく持続可能で実効性が期待できるというプランに思える。私の所属するクラブでもネパールに乳牛33頭を贈ったが、継続性がなく一回こっきりに終わってしまった。長期的な計画性がなければ実効性はないということであろう。次年度改めて財団資金をあてにした後進国の教育支援プロジェクトを模索しているが、継続こそ実効という意味で非常に参考になった。


縦組頁に移って、SPEECH』。ちょっと知りたい木の話、これは必読。木の年輪は日の当たる南側が広い」「木の幹に聴診器を当てると樹液の流れる音がする」「正倉院の校倉造りは、雨の日は隙間が詰まり、晴れた日は風通しが良くなるという先人の知恵」そのいずれもが大嘘とか・・どれもが常識として記憶してきただけに、ちょっと驚き。更に、木を伐って使うことは、環境破壊ではなく環境保護だという説。資源保護のためマイ箸を使っている似非知識人など愚の骨頂、ということになる。どこにでもある炭素と水を原料として、光のエネルギーを使って生物の根源、ブドウ糖をつくるのは植物だけ。しかもその繊維は何百年もの耐久性をもつ。だから木は偉い、どんどん伐って、燃やさないで活用して、どんどん植えて光合成をさせてやることが、人類いやすべての生物のためになる。うーん目からうろこ。この歳になって長年疑いもしなかった常識が覆された。

 今月は横組みロータリーデーの頁』に瀬戸内の美しい海と星空の許で開催された奄美分区の「星の観察会」。『友愛の広場』に鹿児島西RCの古木圭介会員の、「ところ変われば」NHKのラジオ体操がアメリカ人に大受けするとか、楽しい一文が掲載されているROTARY AT WORK』には、九州初のEクラブ「Japan Current」の認証状伝達式、先月号には小林RCのゲートキーパー養成講座が紹介されていた。「友」が身近になりだした。嬉しいね。