『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2014年4月15日火曜日

2014年4月号のみどころ

自分の文章が掲載されるとなると、やはり気になるのか、いつもは表紙をじっくり眺めてから本誌を開くのに、今月はまず11頁から緊張して目を通しました。同僚の(失礼)の高橋委員が書かれた「心は共に」への感激、石橋委員の「風紋」の復活願い、さすがに「友」の魅力をよく知っておられる。改めて表紙へ、やはり4月は桜。「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におわす・・」言われてみると確かに鎌倉の大仏には桜がよく似合ってる、岩倉の「のんぼり洗い」の方は、鯉のぼりが示す原色の季節への移ろいを、散る桜が見事に表現している。いい写真だなぁ、と感激しきり。

トップページロン・バートン会長のメッセージ。「ロータリー誌は、ロータリアンであるための経験を分かち合う要素、義務としてではなく、雑誌を手に取る時、私と同じように、誇りと大志を得て欲しい」。この言葉は、学ぶことを楽しむ姿勢があれば、誰でもが感じることであるに違いない。また会長メッセージと同様に「地区代表委員はガバナーの代理として、友の委員会に出席し、クラブや地区の活動を日本国内のロータリアンと分かち合う窓口」という二神編集長のご教示にも地区代表委員として力を頂きました。「ロータリーワールドマガジンプレス・セミナ―の報告」では、地域雑誌の契約更新があるということを初めて知りました。確かに契約更新できず「友」がなくなれば、ロータリアンとしての購読の義務を果たすには、「The Rotarian」を英語で読むしかなくなる。これは大変なことですよねー。電子版についてはEクラブ準備中のわが身には極めて有難い。なにしろ配布する例会がネット上ですから。またRI発ではなく、地域発の情報を全世界のロータリアンで共有するという発想も素晴らしい、楽しくなりそうです。次の「元気な笑顔の為に」は東日本大震災支援の報告、何万語費やした文章より、希望を語る、元気を体で示す子ども達やそれを見守る大人たちの愛情あふれる表情がすべてを語る。インパクトのあるページだと感じました。

縦組み、やはり「SPEECH」に関心が引き込まれました。「枯山水と日本のこころ」。1月号の「いいな いいなで生きていく空海の教え」にも頷きましたが、今回の「禅」はもっと奥深い。西欧では「完全なる美」が最高の芸術とするのに対して、日本は偶発的に生まれた「不完全の美」に芸術性を求め、終わりを創らないとする。ウーム・・成程。また「墨に五彩あり」という言葉、墨だけで無限大の色を想像させる、確かにその通り。禅は「無」を重んじる、沈黙という無、余白という無、間という無、これらが余韻という究極の美意識を生む、と読み取ったが、如何。・・・ほんとに日本は「こころの国」だと感じました。