『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2014年9月18日木曜日

2014年9月号のみどころ

やっぱり秋だなぁ。海も空も光の色も違う。ウィンドサーフィン、真夏の様に原色に溶け込む派手さはないが、しっとりとした爽快感がある。秋イカは構図がいい、イカを吊るした曲線と何かわからない直線の組み合わせが絶妙。写真が撮りたくなったところでページをめくるとポール・ハリスの今月の一言。「見つけようとすれば、人生には必ず価値がある」いかなる人生にも無駄はないということ、糧になる言葉だ。

今月は『新世代のための月間』。ロータリーに共感する若い世代を応援することは、私たちの組織全体の未来を応援しているということにもなる、と黄RI会長。世代、言語、性別、といった発想の多様性こそがロータリーの強みである。その具体例として地域で、海外で新世代を支えるロータリー活動が紹介されている。ネパールに3校目の学校を建設した橋本RC。建物の支援だけでなく、その後も児童や村民と関わりを持って交流を進めるというスタンスに共感。またラオスに農業支援センターを建設寄贈するとともに生徒たちと一緒に井戸を掘り、有機農法を伝授しながら職業訓練プログラムを2年かけて完成させ委譲した2610地区の活動には共感を越えて心底感銘した。この他、カンボジアの小学校に図書を送り続ける総社吉備路RC。今年はクメール語の「忠犬ハチ公物語」を寄贈。現地の小学校出身で里親として支援したプノンペン大学の学生が通訳を務めたとか。「勉強することが恩返しです」という彼女の真摯な言葉に、これこそが本当の新世代支援だと、またまた感銘した。国内の活動も様々な形が紹介されている。地域やクラブの特徴、個性が奉仕活動のアイデアに活かされていて、我がクラブのこれからにも極めて参考になった。

次が『ロータリーを未来につなぐ』という特集。ロータリークラブ=高齢、男性、金持ちというイメージは、新しい価値観を持つ「若者」と「女性」の入会によって変化している。特にEクラブの認可は、ロータリアンとしての活躍の場をより自由に、より大きくしたように感じる。『世界各地でロータリーデーを』という黄RI会長の呼びかけ。「ロータリーデー」という新しい言葉は聞いてはいても、何をすればいいのか分らず、地区でもクラブでも盛り上がりに欠ける感があったが、楽しみながら情報を提供しロータリーを紹介するイベントを企画すること、つまりブランディング戦略だと理解した。確かに34,000すべてのRCがイベントを実施すれば途轍もないインパクトになる。

縦組に移って『SPEECH』は大木町石川町長の「環境のまちづくり」。行政と住民の協働で無理せず出来ることから始めよう、という提案だが、ごみとして多額の費用をかけていた生ごみを分別することで資源として活用する、メタン発酵施設「くるるん」の建設を皮切りに「循環のまちづくり」を推進している。無駄の多い暮らしを見直す「もったいない宣言」も大いに頷かされる。『わがまち・・そしてロータリー』もまた廃材やごみをエネルギー源として活用する「バイオマス計画」を官民挙げて進める岡山県真庭市の話。驚いたのは、この真庭のRCが自前の例会場「真庭ロータリー会館」を持っていること。ウーム凄い!

今月の当地区から掲載された記事は残念ながら無し、投稿では唯一柳壇に志布志RCの西岡会員が入選されている。