『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2013年1月30日水曜日

2013年1月号のみどころ



まず表紙から、声を掛け合って飛び立つ白鳥、水しぶきに反射する光が逞しい生命力を感じさせてくれる。もう一枚は氷の森の幻想的な風景。冬もいいもんだと感動頻り。今月号はロータリーの友創刊60周年とロータリー理解推進月間の特集。戦略計画の優先項目に上げられる公共イメージと認知度の向上に友は大きく貢献していると田中RI会長も書かれていたが、確かにどんな参考書より、どんな専門書より「友」は役に立つ。年度ごとではなく月の特集毎に整理すれば活動の経緯も意味も一目瞭全、将に「友」が朋友になる。因みに一番好きな表紙は昭和47年1月号、縦書きと横書きになった時の陣羽織。入会する遥か前の発刊で現物を見たことはないが素晴らしいの一言に尽きる。また『この10年を振り返って』で歴代の委員長が話しておられたが、ウインドウズによる編集のコンピューター化とか、フリーのライター、カメラマンの起用とか、事務所の法人化とか、より深く地区委員の意見を聴くためのゾーン会議とか、グラビア誌的な写真の活用とか、解り易いというより面白い雑誌を作るためのご苦労が覗える。10万部を発行する大雑誌にふさわしい紙面だと感じるし、ロータリアンの育成にも寄与している事は間違いない。

『新しいロータリーを知る』ではThe Object of Rotaryの日本語訳が「綱領」から「目的」に改訂され、本文も分かり易くなったことが紹介されている。大事なのは付記に明記された「ロータリーの奉仕は別々の奉仕として活動するものではなく同時に機能的に行動するもの」という1951年以来の4大奉仕の連携がRI理事会の意見として記されている事だと思う。ロータリーの原点「職業奉仕」の概念が希薄になったと見る向きもあるが、全ての奉仕の核に職業奉仕があるという点ではロータリーは変わっていないと感じる。

次のRally to the finish』は「THE ROTARIAN」からの転載だが、写真の処理が上手い。アングルといいトリミングといい凄く印象的でインパクトがある。

縦組みのページに移ってSPEECH』「好奇心は人生の栄養」という作家の武田真砂子氏の講演。好奇心を煽るディズニーランドのプロ集団。いざという時スタッフが独自の判断で動けるという危機管理の見事さが紹介され、次いで子供たちから好奇心を奪った教育の矛盾を糾弾。さらには死と向き合い、死をより深く知ろうとする被災地の少女の好奇心も同じ好奇心だと指摘された。好奇心で人生を生きるわが身を思い、逐一共感した。最後に今月号ROTARY AT WORKに当地区都城北RCの自殺予防週間街頭啓発キャンペーンが掲載されている、これに倣い独自の奉仕活動を展開しながらアピールしない他クラブの投稿を促したい。PRこそ増強の有力手段だと思う。