『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2021年2月5日金曜日

ロータリーの友を読もう2月

 

表紙 

グレーがかった空、沈んだ緑、とんがった山並み。寒々とした冬景色の中に、

真っ赤な屋根、真っ青な屋根の家。春を待つ家族の歓声が聞こえる、

春よ来い♫そんな感じのイラスト。いいですね。


RI会長メッセージは

様々な課題への具体的名取り組みを紹介するホルガー・クナークRI会長の

姿勢が出ていてすごく説得力がある。RPPIって全く知らなかったが、

意識を持った女性たちが体験を伝えることで平和を築くワークショップ

芸術文化から宗教を超えた対話を生み出すプロジェクト等、

草の根でのたくましい活動に新鮮な感動を覚えた。


P7)特集 平和構築と紛争予防月間

過去を知り、未来へつなぐ」

この特集は、是非皆さんに読んでいただきたい。

戦争体験者がいなくなり、戦争という異常な事態が引き起こす悲惨な状況の記憶が、

記録が消えつつある。故福井順さんという被爆学生の壮絶な体験は、

その生々しい地獄の日々に自らを置いてみるだけでも意義がある。

地球上の全ての命を破滅に追い込む核兵器など、誰が考えても消し去るべきだと思うだろう。

なのに、核保有のバランスが平和を維持するだの

北朝鮮や中国などの脅威をなくすため日本も核をもつべきだなど、

愚かな理屈をこねる若者(だけじゃないか)がいることが情けない。

日本は被爆を体験した唯一の国。その重大な事実を忘れないために、

こういった特集は毎年毎年、繰り返し報じて欲しい。


最前線で活躍する平和フェロー達の報告も政府や政治家の取り組みとしてではなく、

貧困や飢餓、精神障害や差別など、もっと身近なところから平和と取り組む姿が

紹介されていて感銘を受ける。大事なことだ。


P17「第49回ロータリー研究会リポート」

初のオンラインでの「ロータリー研究会」

移動による時間的、経済的負担が軽減され866人もの登録があったようだ。

注目したのは、リアルタイムで日本とクナーク会長のいるドイツ、

通訳するRIスタッフのいるアメリカの3カ国を結んで対話が行われたこと。

女性リーダーの重要性が語られ、

日本からの質問、日本とドイツの共通性でもある、親睦を核としたクラブ運営や増強が

直接、会長からその場で語られた。


P20「視点 ガバナーのロータリー・モメント」

2550地区、伊藤智仁Gのモメントに頷いた。

後藤新平の提唱した行動原理自治三訣(自助、互助、自制)を取り上げられて、

「人の世話にならぬよう)から始まることで、クラブ奉仕や職業奉仕の明確な解釈を示された。

新鮮な発言、個性的なガバナーは魅力がある。


P24) Rotary projects around the globe

やはり数字のもつ力で読者の目を引きつけようという頁。

今月目についたのは17平方キロというニュージーランドの柑橘類果樹園の広さ。

生産調整されても余って腐ってしまう柑橘類をロータリーが集め

必要な地域に送る活動をしているという話。奉仕のアイデアはホントに身近なところにある。

我々も地域に関心を持たねば、と考えさせられた。

P26) よねやまだより

 ウクライナ・キエフからテチアナ・セゾネンコさんの便り。

ボルシチってロシア料理だと思っていたらウクライナの伝統料理らしい。

キエフには寿司屋が200店以上あるとか。親日的のようなので行ってみたい。


P28 「大人の着こなし図鑑 礼服

このコーナーもロータリアン必読、今月は礼服(弔事)がテーマだが、

ほぼ慶事と使い回せるようだ。できるだけ黒っぽくするとか、華美を避けシングルカフス

ノーアクセサリー、靴は黒のつや消しとかに気をつければ良し。


P31) 連載コミック 「ポール・ハリスとロータリー」

      第4章 ロータリークラブの発足(後半)

自分たちのためだけに集まるのではなく、世のため、人のために活動すべきだ、

と方針を転換し、それにこだわるポールに会員たちが反発、

崩壊の危機を招いた時、それを救ったのが

例会の雰囲気が和らぎ親睦が保たれる。ロータリーソングの発祥だが、

たしかにロータリーって童心を大真面目に実行するところがある。

それがロータリーのいいところかもしれない。


P45) 「財団管理委員長からのメッセージ」

ラビンドラン財団管理委員長のメッセージで、また一つ新しいことを知った。 

ユダヤ教のラビ(指導者)で名医だったマイモニデス「施しの八段階」

同情心で渋々施すことから始まり、進んで施す、求められる前に施す、

最後の八段階が苦難を予測して回避するために施す。

RIが行っているポリオも自立という宝を贈る様々な支援も、

その八段階に該当する支援だとか。成程、これは誇りに感じていい。




縦頁に移って

P4  SPEECH

ロシアとの出合い ロータリーとの出合い 宮西 豊氏

コジノサハリンスクの名誉市民 宮西さんはアコーディオンを演奏して、60年も

刑務所を慰問されている篤志面接委員。作曲家としても事業家としても

放送局員としても成功された氏は、ふとしたきっかけでロシアを訪れたことから、

シベリア抑留犠牲者の墓を大事に守っていてくれたロシア人に感銘。

ソヴィエト崩壊で最悪の環境にあったロシアにお返しをしようと

現地でホテル経営に乗り出す。

ライオンズの経験からこの地でロータリーの結成、運営にタッチするが、

民族性の違いの驚かされる。

ロータリーは奉仕団体ではなく株式会社。

奉仕の精神が育たない国で懸命に若者たちを指導しておられる。

ロシアの社会事情を初めて知ったが、

ロータリーの推進する多様性とは凄いことだと認識を新たにした。


P9この人訪ねて


青木 茂さん 井原RC

岡山といえばデニムの一大生産地

最近はコロナ禍でのデニムマスクが大当たり。デニム着物やデニム作務衣も

かなりの売上だとか。井原市ではデニムでの街づくリを勧めていて、

井原デニムストアにはブランドを持つ6社が、それぞれのショップを展開している。

青木さんはデニム着物を担当、面白い商いになってきていると分析する。

驚いたのはデニム染料のインディゴ(藍)を使ったインディゴクッキーや

デニム素麺まであるとか。

デニムの素材を殺すというとんでもないクリエーションを展開する息子さんと

バチバチになることもあるらしい。

下請けのように受け身ではなく顧客と直接向き合うという根性は共通している。

親子はこう有りたい。参考になった。

P14「ロータリー俳壇・歌壇・柳壇」

俳壇に当地区から常連の長柄英男会員(鹿児島西RCが入選。


 城山に 入江一望 冬夕焼  


     (P20ROTARY AT WORK


今月は我が地区から2件、投稿が紹介されている。

「コロナ感染防止のため万全の対策で観月会」鹿児島西RC

会員のロータリー活動に対するモチベーションを下げないように、

各クラブ懸命の努力が見られる。もう一つは

「宮崎大学医学部附属病院に宿泊設備寄贈」宮崎北RC

服部幸雄会員1億円寄付をベースに会員がそれぞれの立場で協力するという。

素晴らしい。