日本人の記憶から消してはならない風景。対象的な2点の写真が表紙で紹介されている。かたや日本古来の杉の直線美。安価な輸入材に追われ、蔦が木肌を覆い隠し「放置杉林」と化した。かたや住吉神社の御田植神事。田畑から姿を消した凛々しい牛の姿が継承すべき文化として再現されている。奇しくも田中作次RI会長が選んだ国際大会の開催地は、わが鹿児島と470年に亘り親交を深め、日本の文化に歴史的影響をもたらした地、消してはならない友愛の原点であろう。
今月は親睦活動月間。国際大会では友愛の家にたくさんの親睦活動グループがブースを出し、ロータリアンとしてのもう一つの楽しみ方=クラブ単位では体験できないロータリーワールドが紹介されている。共通の趣味、関心事を持つロータリーファミリーが地区を越えて世界中から参加し、事業によってはメイクアップも認められているとか。ロータリーという組織は関われば関わる程、奥が深く新しい発見があるものだと感じた。次が「地域社会とともに」最近特に地域への貢献と地域社会の認知が重要視されるようになり関心を持って読んだ。多治見RCの「よろず相談室」。様々な専門分野の職を持つロータリアンがカウンセラーとなり全員参加で取り組み、FMやCATVを通じて地域に広報するという、将にお手本のような活動、阿南RCの「小学生1輪車大会」長崎東RCの「小学生英会話の集い」これは青少年奉仕としての取り組み。鹿児島サザンウィンドRCの「障害者バスケットボール大会」堺フェニックスRCの「在宅医療の講演会」これは障害者や高齢者への奉仕活動、いづれも募金活動や備品の寄贈、市民へのPRなど公共イメージの向上といった側面を持った素晴らしい奉仕プロジェクトとして紹介されていた。また今までにない面白い取り組みとして、尾張中央RCの「古典の日」に絡めた詩吟かるた会。ないがしろにされてきた言葉の魅力に着目し日本文化の見直しを指向する試みには諸手を挙げて賛同したい。またEクラブは何処に居住しても会員になれるという特性を活かして、各会員所在地で携帯電話のルールやマナーを学ぶ「ケータイ安全教室」を実施、クラブ事業の新しい形を提案した。更に多治見RCは「婚活プロジェクト」。小豆島RCは「小豆島パワースポットのリーフレット作成」によって、今の時代(ブームや流行)を念頭に置いたユニークな事業で市民へのコミュニケーションを仕掛けた。奉仕のアイデアが枯渇する事は無いと痛感した。
規定審議会のリポート、例会の隔週開催は否決。例会こそが親睦と学習の場と教えられた私には、2回より4回の方が出席できる機会が多いと言う事で納得。ただ会員身分の存続が例会出席以外にクラブの奉仕プロジェクトへの参加で代用できるという記述の追加には「?」。会員資格では「専業主婦」の入会が認められた。果たして主婦は専門職だろうか?主婦の社会奉仕への参加は職業奉仕を基軸とするロータリークラブでなくともいいと思うが如何?後、衛星クラブ(ロータリークラブ予備軍)の承認、Eクラブの規制緩和、新世代奉仕の青少年奉仕への呼称変更、人頭分坦金の増額、地区の最小単位が1200人から1100人に変更、等々が可決されたが、会員数10人未満の極小クラブを多く抱える当地区として特筆すべきは、1クラブが支払う人頭分担金の最低額が撤廃される等、小さなクラブへの配慮が見られた事だろう。最後に二神編集長が書かれていた通り、クラブが自分たちで立法案を提出できるよう、もう一度様々な規定の見直しを図る必要がある。立案を促すため当地区では、地区組織に「規定審議会議案提案委員会」の新設が決議された。
「Rotary Moment」は毎号感動していた欄で今回での終了はちょっと残念な気がする。最後を飾った山口南RC加藤さんの言葉「事業を通じて感じたのはロータリーの寛容の精神。他人をとやかく言うのではなく、自分を磨く事、懐の深さである。ロータリアンとして生き続けることが事業の継続、発展に繋がる。」またまた感激してしまった。
縦組みの頁に移って、「SPEECH」軍事評論家 田岡俊次さんの「国境なき平和」を考える。で共感したのは、グローバルな流通が日常化すると、農業時代の経済の反映である領土、国境はほとんど無意味となり、領土の大小は国力と無関係になるということ。第二次大戦後、目覚ましい復興を遂げたドイツ然り、「属領はすべて捨てるべし」と小日本主義を唱えた石橋湛山氏の日本然り、ソ連崩壊後14カ国が分離独立、半分以下の領土になったロシアはGDPで2,64倍にも拡大したと記述されている。餌場めぐって争う動物のように、似非愛国者が唱える「寸土も譲らず」のお題目も、流行りの「毅然とした対応」も紛争の解決にはならないことは明白であろう。今、国境なき平和の旗印を掲げるロータリーが理性を示す時、世界平和のためにロ―タリアンが果たす役割は大きい。
「この人、この仕事」この欄も今回で終了とか。素晴らしい文章と写真が魅力。最終回もテーマは「愛」。愛なくしてなにがロータリー、なにが職業奉仕ぞ、とアメリカの軍医と大名家の令嬢の愛の物語を語り、これぞロータリアンと感激させる。上手いなぁ・・エンディングは奥様の誕生日にサプライズで津軽鉄道の車両を借り切って行ったバースデイパーティ。「二人で築いた幸せ」を乗せて貸し切り車両は津軽平和を走った。また感涙。
| 『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。 ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。 |
2013年6月18日火曜日
2013年4月17日水曜日
2013年4月号のみどころ
「城には桜がよく似合う」まさにその通りの写真が4月号の表紙を飾っている。今年の桜は全国的に開花が早く、宴の準備が間に合わず花見の盛り上がりに欠けた観がある。花見と言えば桜が一番。梅、桃、菜の花、つつじもあるのに、やっぱり桜が一番なんてことを考えていると田中作次RI会長の面白いメッセージが目に付いた。イチバンと言う言葉、頂点を極めた田中会長じゃなくとも、我々日本人は一番という言葉をよく口にする。尊敬も感激も歓喜も、「ここぞ」という時は「イチバン」。♪あんたがイチバン、わたしはニバン、ハ ドンドン♪という唄もある。
今月は雑誌月間ということで「ROTARY WORLD MAGAZINE PRESS」30誌の顔が紹介されていた。ひとつ一つ丁寧に見ていくと、それぞれにお国柄がでていて興味深い。ペルー、ブルガリア、チェコ、ドイツ、イタリア、インド、台湾・・・イギリスはやっぱりイギリスだ。「友」の活用法として①事業企画の知恵袋として②意識向上のテキストとして③横組みでRI情報とその日本的対応、縦組みで全国の交流を図る。更にロータリーを地域社会にPRする雑誌という機能もあると感じた。
「OPERATION POLIO」ではナイジェリアへ行くインドの外科医、19人の医師と6人のサポーターがすばらしい写真構成で紹介されていたが、イチバン感動したのは誤った情報や噂に惑わされてワクチン投与を拒む地域に、同じ貧困と非識字に苦しむインドから忍耐強く手が差し伸べられていること。『インドが出来たのだからナイジェリアもできるはずです、』という言葉には説得力があった。
「田中作次RI会長in Japan」は日本での休暇期間中も寸暇を惜しんで飛び回っておられる様子が報告されている。その中で東日本大震災から未だに避難生活が続いている飯館村でのメッセージ「豊かな国だけではなく、貧しい国々からも多くの支援が寄せられている。それを遡ってみると以前に日本の人たちに助けてもらったという思いがある。被災地の復興は例外なく世界の120万ロータリアンの願い」はこころを打った。
縦組みのページに移って「SPEECH」先月に引き続いて「日本人のこころ」の分析だったが、宗教学者の山折哲雄氏、小見出しに日本の「もてなし」、それが「独座独服」であり、「出迎え三歩、見送り七歩」とあったが・・・?よく解らないまま読んでいくと「夕焼け小焼け」という童謡に仏教の根本がすべて含まれているとか。夕焼けの彼方に浄土を思い、叡山、高野日本仏教の山のお寺の鐘に無常の響きを感じ、「帰去来」、カラスと一緒に浄土に帰る。確かに仏教の根本、浄土観、無常、共生の三つとも謳いこまれている。更にこの気持ちで日本の「もてなし」を見れば来客のお迎えは三歩の気持ちで余裕を持って、お見送りはお帰りになる後ろ姿を七歩の気持ちで思い遣る、という事。井伊直弼は「出迎え三歩、見送り七歩」の茶席の後、独り戻って、今去って行った人の事を思い続ける。これを「独座独服」と書いているとか、人との出会いが終わった後に始まる「もてなし」、それが究極の奉仕であり、その根本にあるのが思いやり。確かに日本の「独」と西欧の「個」は似て非なり。相手を思う事が「独」ということか。
今月は雑誌月間ということで「ROTARY WORLD MAGAZINE PRESS」30誌の顔が紹介されていた。ひとつ一つ丁寧に見ていくと、それぞれにお国柄がでていて興味深い。ペルー、ブルガリア、チェコ、ドイツ、イタリア、インド、台湾・・・イギリスはやっぱりイギリスだ。「友」の活用法として①事業企画の知恵袋として②意識向上のテキストとして③横組みでRI情報とその日本的対応、縦組みで全国の交流を図る。更にロータリーを地域社会にPRする雑誌という機能もあると感じた。
「OPERATION POLIO」ではナイジェリアへ行くインドの外科医、19人の医師と6人のサポーターがすばらしい写真構成で紹介されていたが、イチバン感動したのは誤った情報や噂に惑わされてワクチン投与を拒む地域に、同じ貧困と非識字に苦しむインドから忍耐強く手が差し伸べられていること。『インドが出来たのだからナイジェリアもできるはずです、』という言葉には説得力があった。
「田中作次RI会長in Japan」は日本での休暇期間中も寸暇を惜しんで飛び回っておられる様子が報告されている。その中で東日本大震災から未だに避難生活が続いている飯館村でのメッセージ「豊かな国だけではなく、貧しい国々からも多くの支援が寄せられている。それを遡ってみると以前に日本の人たちに助けてもらったという思いがある。被災地の復興は例外なく世界の120万ロータリアンの願い」はこころを打った。
縦組みのページに移って「SPEECH」先月に引き続いて「日本人のこころ」の分析だったが、宗教学者の山折哲雄氏、小見出しに日本の「もてなし」、それが「独座独服」であり、「出迎え三歩、見送り七歩」とあったが・・・?よく解らないまま読んでいくと「夕焼け小焼け」という童謡に仏教の根本がすべて含まれているとか。夕焼けの彼方に浄土を思い、叡山、高野日本仏教の山のお寺の鐘に無常の響きを感じ、「帰去来」、カラスと一緒に浄土に帰る。確かに仏教の根本、浄土観、無常、共生の三つとも謳いこまれている。更にこの気持ちで日本の「もてなし」を見れば来客のお迎えは三歩の気持ちで余裕を持って、お見送りはお帰りになる後ろ姿を七歩の気持ちで思い遣る、という事。井伊直弼は「出迎え三歩、見送り七歩」の茶席の後、独り戻って、今去って行った人の事を思い続ける。これを「独座独服」と書いているとか、人との出会いが終わった後に始まる「もてなし」、それが究極の奉仕であり、その根本にあるのが思いやり。確かに日本の「独」と西欧の「個」は似て非なり。相手を思う事が「独」ということか。
2013年3月26日火曜日
2013年3月号のみどころ
表紙のひな飾りは圧巻。都会では最近段飾りが姿を消し、内裏雛だけのコンパクトなひな飾りが主流と聞くが、わが地区(鹿児島・宮崎)では表紙ほどではないが昔から伝わる段飾りを祖母、母の分まで引っ張り出し、部屋いっぱいに飾る旧家が増えている。町内で持ち寄って公民館などで集合展示し、みんなで祝うというイベントも企画されている。昔を見直す事が日本人の自覚に繋がる。歓迎すべき風調だろう。と独り納得して本文に入ると、田中作次RI会長がまた良い事を言っている。「行った先々でお目にかかる人から学べる事がある」。青少年交換プログラムの意義は、大国に迎合する事ではなく、お互いの文化を尊重し学び合う事で心の交流を築く事だ、と。
最初の特集は「新地町を見つめて」。ロータリー平和フェローのカメラマンが、被災地に通い、交流の中から写し取った報告。マスコミが作りだした悲劇の映像ではなく、忍耐強く、前向きで気高くすらある映像。初日の出に明日を見つめる祈りの目。不自由な中でも逞しく暮らす人々。福島は津波を受け、放射線に襲われても懸命に生きている。写真に写った住民の目は希望を失ってはいない。「あの日から」は辛くて書けなかった被害の生々しいドキュメントを記載し「復活のための復活」として陸前高田RCの活動開始を位置付けている。識字率向上月間(RI6つの重点項目)の事業紹介として紹介されていた。
「フィリピンで根付くCLP方式授業」。全く勉強不足で、児童教育はすべて教師の指示で行われるものと思っていたが、児童の独自性に任せ、ゲームや歌も使いクラス全体ではなくグループで討論させ協力しあって学習効果を高める。そして何より授業がすべて習得目標言語で行われる。といった方式がある事を知った。目から鱗のプロジェクトだと感じた。ロ-ターアクト週間で、各地区で活動目標が見えないという声を聞く中、様々な活動が紹介されていた。特に「歴史の目撃者たち」に紹介されていた高齢者と時間を共にする活動には感動した。高齢者が「自分たちはまだ社会で必要とされている」と感じる事が高齢者福祉の原点だと確信する。写真も表情が活きていて上手い。
次が会長エレクトRON BURTON 氏の紹介。『ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を』というテーマの背景にある「ロータリーに真に打ち込めば人生は変わる」と「ロータリーなら政治も宗教も異なる人同士が親睦出来る」という主張。RIは34000のクラブの集合体以外の何物でもないというクラブ重視の姿勢はストレートで解り易くていい。ポリオ撲滅はホントにこの会長の年度で完遂するかもしれない。
縦組みの頁。子供の頃、客間で両親が大事に使っていた鎌倉彫。その伝統を守る後藤圭子鎌倉RC会員の紹介。懐かしく拝見したが、家業を存続させる事自体が職業奉仕=社会奉仕だという記述には納得させられた。「卓話の泉」酒の起源も「刹那、劫」の蘊蓄も面白かったが一番嵌ったのが「SPEECH」静岡県立大の本田悦郎教授の「日本人のこころと平和」。平和を築くためには文明とそれを担う日本という国家を愛する精神が必要という講演内容。日本の平和が守られてきたのは平和憲法があったからじゃなく米ソの核の恐怖であり、否定形でしか表現されない自由(束縛されない)や平和(戦争が無い)に意味はない。日本文明の本質=心の中にある神(誠の心)を強い意志として紛争国に伝える事が「抑止力」として日本を救うという意見。本当に日本に生まれて良かったと思えるような誇り高き国家をみんなで築いていくことがの日本の平和を維持することになる。リポートの初めに戻るが、表紙のひな飾りへの愛着や田中RI会長の弁、お互いの文化を尊重し合い交流することが平和の原点。に通じる。
最初の特集は「新地町を見つめて」。ロータリー平和フェローのカメラマンが、被災地に通い、交流の中から写し取った報告。マスコミが作りだした悲劇の映像ではなく、忍耐強く、前向きで気高くすらある映像。初日の出に明日を見つめる祈りの目。不自由な中でも逞しく暮らす人々。福島は津波を受け、放射線に襲われても懸命に生きている。写真に写った住民の目は希望を失ってはいない。「あの日から」は辛くて書けなかった被害の生々しいドキュメントを記載し「復活のための復活」として陸前高田RCの活動開始を位置付けている。識字率向上月間(RI6つの重点項目)の事業紹介として紹介されていた。
「フィリピンで根付くCLP方式授業」。全く勉強不足で、児童教育はすべて教師の指示で行われるものと思っていたが、児童の独自性に任せ、ゲームや歌も使いクラス全体ではなくグループで討論させ協力しあって学習効果を高める。そして何より授業がすべて習得目標言語で行われる。といった方式がある事を知った。目から鱗のプロジェクトだと感じた。ロ-ターアクト週間で、各地区で活動目標が見えないという声を聞く中、様々な活動が紹介されていた。特に「歴史の目撃者たち」に紹介されていた高齢者と時間を共にする活動には感動した。高齢者が「自分たちはまだ社会で必要とされている」と感じる事が高齢者福祉の原点だと確信する。写真も表情が活きていて上手い。
次が会長エレクトRON BURTON 氏の紹介。『ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を』というテーマの背景にある「ロータリーに真に打ち込めば人生は変わる」と「ロータリーなら政治も宗教も異なる人同士が親睦出来る」という主張。RIは34000のクラブの集合体以外の何物でもないというクラブ重視の姿勢はストレートで解り易くていい。ポリオ撲滅はホントにこの会長の年度で完遂するかもしれない。
縦組みの頁。子供の頃、客間で両親が大事に使っていた鎌倉彫。その伝統を守る後藤圭子鎌倉RC会員の紹介。懐かしく拝見したが、家業を存続させる事自体が職業奉仕=社会奉仕だという記述には納得させられた。「卓話の泉」酒の起源も「刹那、劫」の蘊蓄も面白かったが一番嵌ったのが「SPEECH」静岡県立大の本田悦郎教授の「日本人のこころと平和」。平和を築くためには文明とそれを担う日本という国家を愛する精神が必要という講演内容。日本の平和が守られてきたのは平和憲法があったからじゃなく米ソの核の恐怖であり、否定形でしか表現されない自由(束縛されない)や平和(戦争が無い)に意味はない。日本文明の本質=心の中にある神(誠の心)を強い意志として紛争国に伝える事が「抑止力」として日本を救うという意見。本当に日本に生まれて良かったと思えるような誇り高き国家をみんなで築いていくことがの日本の平和を維持することになる。リポートの初めに戻るが、表紙のひな飾りへの愛着や田中RI会長の弁、お互いの文化を尊重し合い交流することが平和の原点。に通じる。
2013年2月19日火曜日
2013年2月号のみどころ
やっぱり表紙から、合掌造りの巨大な民家に降る牡丹雪。3段の窓明かりに暖かい大家族の営みが見える。フォーカスを窓明かりに設定してあるので牡丹雪は綿のように優しい。陶酔の世界と解説されていたが、よく解る。もう一枚は氷のオブジェ越しの富士山。雪を被って尚、くっきりと山肌が見える冴えた富士に薄いブルーの氷柱を合わせる。凛々しい。
この表紙の温もりと凛々しさを胸に本文に目を通すと、田中作次RI会長のメッセージ「超我の奉仕に国境はない。超我の奉仕が生み出す希望が広がった土地から平和が芽生える」正しく温もりと凛々しさに満ちた言葉が巻頭を飾っている。ついで『異文化との出合い』青少年交換プログラム、米山奨学生の受け入れ、国際奉仕プロジェクト等々、世界理解月間の特集として、日本各地のクラブの活動が紹介されている。異文化との出逢、感動がお互いの理解を生み、素晴らしい国際関係に育つという事、どのスナップにも奉仕される側だけでなく、奉仕する側にも笑顔が溢れている。『VOICES for PEASE』はロータリーの平和推進運動の流れを紹介したページ。平和という漠然とした概念でしか理解していなかったが、ここに連綿と綴られたロータリーの平和運動との取り組みには驚かされた。第1次大戦で果たした平和の調停者としての役割を皮きりに、国際平和会議、綱領への明記、捕虜の救援、第2次大戦での160本の反戦記事掲載、UNESCOに発展したロータリーの平和計画会議、国連憲章にもロータリーが関わっていた。現在は国際紛争の解決と平和のためのポール・ハリスセンター=ロータリーセンターが新しい指導力の発掘をめざして活動している。ポール・ハリスが始めた相互扶助と親睦の組織がその遺産として世界の平和を希求する精神を残した。『私が考える平和の』のページに平和とは戦争と戦争の間を言うとあった。平和は勝ち取るものだという考え方に共鳴はするが、ちょっと悲しい。世界中が理解しあえて、自分のためじゃなく他人のためになる事を考えることができたら紛争など起きないと思うが・・
もう一つ印象に残ったのは『心は共に』に掲載されていた「ともだちin名取」の復興支援イベント。田植えから稲刈りまで長いスパンで地域の支援活動団体を支援した名取RCの活動に敬服した。「小さな支援」と謙遜されていたがとんでもない。どんなに金を掛けたイベントより心に響いた。田んぼから感謝のメッセージを送り、最後は米を収穫するという企画だが、みんなで力を合わせるという事に意義がある。素晴らしい。
縦組みのページでは、『この人、この仕事』の(株)ハニーズの江尻義久社長のインタビュー記事が面白い。江尻語録とも言うべきユニークな格言?の連発。曰く「お金がどんどん余っていくんです」「婦人服には鮮度が大切」。本社を東京に移したら?という問いの答えが「二時間かけて東京に行くと、ものが新鮮に見える、地方にいる事の利点です」。経営危機を乗り切った話で「行き先さえ決まってれば、間違った道を選んでも最終的には目標地点に到達できる」。因みにお気に入りのCDは陽水の「夢の中へ」だとか、納得。
最後に今月号には当地区の地区大会の略報が掲載されている。紹介photoとして送付した数点のなかから友愛の広場での古武道が選択された。他地区の報告も拝見したが、それぞれに特徴が出ていて面白かった。編集部のセンスに拍手。
2013年1月30日水曜日
2013年1月号のみどころ
まず表紙から、声を掛け合って飛び立つ白鳥、水しぶきに反射する光が逞しい生命力を感じさせてくれる。もう一枚は氷の森の幻想的な風景。冬もいいもんだと感動頻り。今月号はロータリーの友創刊60周年とロータリー理解推進月間の特集。戦略計画の優先項目に上げられる公共イメージと認知度の向上に友は大きく貢献していると田中RI会長も書かれていたが、確かにどんな参考書より、どんな専門書より「友」は役に立つ。年度ごとではなく月の特集毎に整理すれば活動の経緯も意味も一目瞭全、将に「友」が朋友になる。因みに一番好きな表紙は昭和47年1月号、縦書きと横書きになった時の陣羽織。入会する遥か前の発刊で現物を見たことはないが素晴らしいの一言に尽きる。また『この10年を振り返って』で歴代の委員長が話しておられたが、ウインドウズによる編集のコンピューター化とか、フリーのライター、カメラマンの起用とか、事務所の法人化とか、より深く地区委員の意見を聴くためのゾーン会議とか、グラビア誌的な写真の活用とか、解り易いというより面白い雑誌を作るためのご苦労が覗える。10万部を発行する大雑誌にふさわしい紙面だと感じるし、ロータリアンの育成にも寄与している事は間違いない。
『新しいロータリーを知る』ではThe Object of Rotaryの日本語訳が「綱領」から「目的」に改訂され、本文も分かり易くなったことが紹介されている。大事なのは付記に明記された「ロータリーの奉仕は別々の奉仕として活動するものではなく同時に機能的に行動するもの」という1951年以来の4大奉仕の連携がRI理事会の意見として記されている事だと思う。ロータリーの原点「職業奉仕」の概念が希薄になったと見る向きもあるが、全ての奉仕の核に職業奉仕があるという点ではロータリーは変わっていないと感じる。
次の『Rally to the finish』は「THE ROTARIAN」からの転載だが、写真の処理が上手い。アングルといいトリミングといい凄く印象的でインパクトがある。
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