『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2012年9月21日金曜日

2012年9月号のみどころ

 今月は新世代のための月間ということで特集が組まれていた。田中作次RI会長メッセージには、新しく加わった第5の奉仕部門=新世代奉仕がロータリーの未来を支える。我々が奉仕しようとしている今の青少年は未来のリーダーであると記されている。新世代奉仕は正しく我々の未来への奉仕だと共感した。特集ページには米山記念奨学生との交流から発展した国際交流の機会や、何と!小学生同士の国際交流、さらには若者たちと共に考える災害復興支援、新世代を対象とした職業に対する啓蒙。文化支援等々様々な形での奉仕が紹介されていて参考になった。2730地区からも震災後の決意を語りあったRYLAの報告(鹿児島中央RC)や地域独自の奨学制度(都城北RC)が掲載されていている

 次の指定記事「先輩から学ぶこと」これは会員減少に悩んでおられるクラブリーダーなら目から鱗の内容で読まされてしまうに違いない。ロータリーとは社会的立場を得た年寄りの集まりという既存概念を一気に吹き飛ばすシアトルRCの大胆な挑戦。ロータリアンを若い時からロータリーで育てるという発想は是非とも学びたい
 他地区ではローターアクトOBを中心としたRCの結成や海外派遣奨学生をリーダーとした若いRCの設立など、会費や例会出席といった制約に対しても柔軟な対応をされている地区もあると聞く。当地区でも検討したいものだ。余談だがこの頁にはリアルな絵が使われているのも紙面を楽しくしている。

 今月から『Rotary Moment』―心に残るロータリーの体験―が始まった。震災で体験したロータリーの友情と適切な支援。ロータリーの会員で良かったと心から思ったこと、イスラム圏でたくさんの民衆から感謝されているクリスチャンRI会長代理のこと。一般の人たちにロータリーを理解して貰うにはやはり自分の感動体験を語る事が1番だと思った。

 また『はじめる一歩』クラブの定款と細則についての記述だが、ほとんどのメンバーがほとんど目を通した事のないクラブ定款。規定審議会での規約変更にも合わせる必要があるにもかかわらず、当たり前なのに誰も手をつけない、鋭い指摘ですね。

 縦組に移ると『SPEECH』は生態学の宮脇 昭先生の講演要旨。「木を植える事は、単なる小手先の技術ではなく、明日を植える事、命を植える事、そして心に木を植える事」という意見に感銘を受けた。次の『この人この仕事』激減したテーラーの老舗オーナーの紹介。品格のある洋服を世に送り出すことが職業奉仕。「おしゃれな人は長生きです」という信念が素晴らしい。最後に歌壇に目を遣ると、柿本啓一会員(鹿児島東南)大野 貢会員(奄美)両会員の作品が並んで入選していた。身近なクラブ会員の快挙は嬉しい。