『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。
ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2020年7月14日火曜日

ロータリーの友を読もう7月

表紙はホルガ・クナークRI会長ご夫妻のスナップ。見るからにアウトドア派。
ラフなスタイルが似合う。部屋犬じゃない愛犬が控えているのも感じいい。
裏表紙は今期のRIのテーマRotary Opens Opportunity
3つのドアのマーク。縦組みページの目次が入っていて解りやすいが、
表紙は表紙で芸術性を伝えた方がいいのでは?と思う。

今月号巻頭は
新任のロータリーの友委員会の鈴木宏委員長の挨拶。
この大変な時代に「友」の果たす役割を明確にし、
乗り切ろうとする意気込みが感じられる。
集えない時代だから「友」を「心の友」にして触れ合いを深めよう。
その通りだ。

ガバナー・パートナーの逞しいご夫人たちに囲まれた会長の笑顔から
今期最初のRI会長メッセージ
世界中がパンデミックという現況にあって
どんな危機も再生と成長の機会になる。そのためにあらゆる機会の扉を開こう。
世界は今ロータリーを必要としている」。
大いに期待して頁を捲ると、
素足にジーンズ、ボードとパドルを持った若々しい姿で登場。
ノータイ、ジーンズと独特の鼻眼鏡がトレードマークだとか。
確かに今月号の「友」にネクタイを締めた会長の絵は一枚もない。
「一緒に何かするときはみんなが楽しむ」というのが
「ホルガの大原則」と紹介されている。常に仲間の一人でいたいとも。
これはロータリー活動は勿論、遊びも仕事も家事も一緒に楽しむということ。
奥様のスザンヌは大学の同級生。学生時代、週末は車で一緒に実家に帰り、
それぞれの家業(ホルガー家はパン屋、スザンヌ家はソーセージ屋)を手伝い、
仲良く卒業し、翌年結婚。暮らし方の秘訣は奥様に「何をしたい?」と
聴くことから始めることだとか、幸せを絵に描いたようなご夫婦。

また、この方が只者じゃないと思うのは、
家業をついで最初に手掛けたのが無農薬の小麦粉を使ったパンの製造販売
そしてパンを工場ではなく店舗で焼くという大変革。
今、この「焼き立てベーカリー」は世界の趨勢となっている。
さらに、この成功した事業をさっさと売却し、他の事業に身を投じ
ロータリー青少年交換に使命を見出したこと。

「いちばん大事なのは、お金じゃない、仕事を、人生を楽しむこと」
だから、今年度はクランベリーの扉(ローターアクト)が加わり
3つの扉を開けることがテーマとなったようだ。
目線の高さを合わせる、つまり誰もが対等で公平な場にあることを認識すれば、
老いも若きも、男も女も、社長も社員も、
話し合って解決策を見出したとき、命令されたように相手が感じない。
難しいがこれは実践すべきだと思う。

若い力、ローターアクターと自分の仲間のいるクラブに関心を持つことが
最優先のテーマだろう。

『ガバナーの横顔』では今年度全地区のガバナーが紹介されている。
当地区の風呂井敬新ガバナーは、鹿屋西RCの税理士さん。
モットーは「慌てず、焦らず、諦めず」
その言葉通り何事にも真摯に取り組み、行動して諦めない人、と評されている。
with Coronaの厳しい状況下でのリーダーシップに期待したい。

ガバナー事務所一覧に続いてRI理事、長野克彦さんを始め
『日本ロータリーの今年度指導者の挨拶』
コロナ禍の中での業務遂行について、それぞれが語られているのは、
会合活動が制限されロータリーも変化する、
健康、職業に留意してこれからのロータリーをクラブで論議して欲しいということ。
オンラインを取り入れたバーチャル会合、ロータリーの究極の目的である
世界平和のために精進する平和フェローへの支援
コロナ収束後の新しい米山の取り組みロータリー主要文献のデジタル化
「ロータリー日本100年史」の今年度発刊等々、
顔を合わせての打ち合わせもままならぬ今期、ホルガー会長の言う
「どんな危機でも再生と成長の機会となる」が実現できるよう、
しっかりとした意識をもちたいと思った。

『コロナとの取り組み』も各界から報告されている。
岡山からは駄菓子を通して断線したコミュニケーションを保ち笑顔を取り戻そう
という「全国被災地こどもDAGASHIリレー」
また医療崩壊危機のさなか、コロナから医療従事者を守るために立ち上げられた
「フェースシールド寄贈事業」は全国に急拡大し、
我が地区でも鹿児島・宮崎両県の医科・歯科医師会に20,000枚が贈呈された。

ここから新年度の新しい連載企画。
初めが「大人の着こなし図鑑」
1回はワイシャツの話。ワイシャツは本来下着だから、
丈はパンツが見えないお尻の下まであるのが普通。ウーン、そういえば昔、
女の子が男物の白いワイシャツを寝間着代わりにしていたのを思い出した。
素肌に着るのもOKだが、半袖はカジュアルで夏でも長袖が基本。
ボタンダウンもカジュアル、汗のにおいがしないのはコットン100%・・・
等々勉強になる。
次が連載コミック「ポール・ハリスとロータリー」
社会全体が活字離れし始めたこの時代は、漫画にするのがいいと思う。
面白い試みだが、絵がちょっと芸術的すぎて知性は感じるが、
漫画、劇画のもつ気楽さが感じられない。

縦組みSPEECH
「ジャパネットたかた」の高田明さんのIM講演要旨。
今はもう社長を退任されて、別の会社と地元のサッカーチーム
V・ファーレン長崎」のオーナー、御年70歳。
なんと70歳の初心」と仰る。世阿弥の「初心忘るべからず」とは
若い頃を思い出せということではなく、その時々の初心を見つけろということ。
闘わなければならない課題は、どの世代になってもある。
新たな気持で挑めなくなった時が「老い」
ウーン・・納得させられる名言だわ
高田さんは日々目標を立て実行していけば明日が変わり、
明日が変われば1年後が変わり10年後が変わる。
明日も変えられなくて10年後は変えられない。
過去と他人は変えられないが未来と自分は変えられるとも。
100歳の初心」と巡り合い、117歳のギネスを目指すそうである。・・感服。

「この人訪ねて」は高知南RCの戸田明さん。
紹介写真は川で遊ぶ戸田さん。ガキ大将そのまま、と思ったらほんとにそうだった。
あの青学で少林寺拳法の同好会を立ち上げ、学内を長い学ランで闊歩する硬派、
かと思いきや六本木、麻布十番を遊びまくる軟派。
30歳で、かの秋元康のSOLD-OUTに入社、吉田栄作のデビュープロデュース、
ハリウッド映画の制作にも携わって47歳で帰郷。
高知で父の浄化槽の会社を引き継いでロータリアンに。
今は、全国レベルの子供たちに空手を教えながら、ロータリーでは
グローバル補助金を活用してブラジルに内視鏡を広めるプロジェクトに参加。
無茶苦茶な組み合わせがこの人の中でバランス良く融合しているらしい。

『卓話の泉』『俳壇・歌壇・柳壇』『友愛の広場』『ロータリーアットワーク』
いづれにも投稿無し。